2011年03月

〔23日 水曜 大型トラックの出番は終わり〕
3連休が明けて新しい週の昨日の営業は、少し平常に近くなった。
 
午後になって紀尾井町で50台らしい男のお客さん。
のっけから、「被災地へ何度も行ってきた」という。「明日で終わりだ」
 
支援物資の運搬の手配、物資の手配を現地の要請を受けてやってきたという。
「明日、吉川と三郷から1台づつ出してすべて終わる」
「現地は物資の山でいっぱいだ。溢れかえっている」「もう何もいらない」
「あとは現地のトラック業界で十分だ。軽トラなどの軽車両が動き出せる」
 
私「運転手が現地に行くのを嫌がってる、と聞きますが?」
「問題じゃない。この程度の放射能は安全なんだから」
 
「ボランティアなどという連中が三々五々来てはあれこれする。邪魔だ。救援のプロだとかいうけれど、だいたいプロといったって金を取ってるのか」
  なるほど<金を取れてこそ、レベルの証>か。
 
「今の日本は、震災の翌日にはどこだって、おにぎりの1個くらい届くんだ」
えっ。
 
無知と傲慢さに怒りがわく。
「国」をバックにして国家の御用達として専用道路を走り回った興奮と気負いがやたらと気にかかる。
 
とはいえ、現実に活躍してきた人だ。背後には一人で悪路を走り続けるトラック運転手がいる。
タクシーと同じに日陰の?生活をしてきた人々が、がんばり、脚光を浴びてふんぞり返るのは大目に見よう。
また、同僚たちの前職の1番多くは、トラックだ。
 
こころから「ご苦労様でした」
 

[自衛隊の戦車]
ようやく放水が進み、電源もつなげそうな状況だとニュースに。
戦車も近くまで来て出動しそうだ。
 
 問題はそれほどまでに「予断を許さない」事態が進んでいるという事実だ。
 菅首相が「東日本がつぶれるかも」と言った危機の実態はいまだ何ら解決していないということだ。危機の大本は沈静していない。
 
、ここまで書いているときに3号機から黒煙が発生し、作業員は退避した。
 
 20キロ~30キロ圏内の人々を家に閉じ込めたまま放置し、その結果の死者や病気を生んでいる。多くの人は、「自力で」脱出している。当事者たちの「政治不信」は恐るべきものだ。
 
  政府や東電への不信が、流言蜚語を蔓延させる。データを逐一公開し、予想されるシナリオ・シュミレーションを公開してパニックを沈静化する必要がある。
 
 より大規模な避難のシナリオを出すことで、より大きなパニックに備えるべきだ。
 おとといの?記者会見では、唯一週刊現代?だけが、しつようにシナリオの公開を迫った。見方によっては場違いなようだったけれど、やはり場違いではない。
 
 「流言」は、「福島から逃げてきた」というだけで旅館が宿泊を拒否したり、福島や茨城の野菜の拒否などという事態を生んでいる。恐るべきは同時に、「出荷の制限」だ。これでは政府自らが「ただちに危険」を公認したようなものだ。最悪な判断だ。
 菅一家や民主・自民の幹部が家族でほうれん草を食べるパフォーマンスのほうがよほどましだ。
 東電の社長や石原慎太郎が福島で生活するのも良い。「人質」を差し出すことこそ大事だ。
 
 社民・共産も現地本部を出す頃だ。最低、水戸あたりまで、司令部を出すべきだ。

足立でも被災者の受け入れを始めています。詳細は区役所HPに。
「在住外国人」への情報欄もあります。
 
※ ※※
足立区と災害協定を結んでいる相馬市も大きな被害を受けており、相馬市社会福祉協議会より食料を中心に支援物資の要望がありました。
つきましては、支援物資を下記のとおり受付いたしますので、広く区民の皆様のあたたかいご協力をお願い申し上げます。
また、この地震で被災地より区内に避難している方々にも支援物資を配布する予定です。

                   記

1 受付期間  平成23年3月19日(土)から 27日(日)まで

2 受付時間  午前10時から午後4時まで

3 受付場所  持ち込みまたは宅配便(発送者負担)
         旧入谷南小学校 体育館(KITクラブ21)
         〒121-0836 足立区入谷八丁目11-1

[初日 11日 金}
地震の時は、葛飾の堀切を走っていた。
車がグラグラッと揺れ、パンクかエンジンの爆発かと思った。
あれっ、俺の平行神経が崩れている。ついに来たかな。
前の車が止まって、うろうろしているのを見て、ようやく自身だと気が付いた。
「もう、早くあがろう」と決めてスタンドで給油(ガス)の合間にテレビを見ていてニュースを知った。
 
あわてて仕事に戻る。
すぐそばから亀有駅へ。
亀有から高等の住吉へ。住吉から東神田にお客を乗せて4時半になった。
当社では日勤は4時半までしか乗せられない。
 
「回送」にして、裏道を迂回して、浅草橋から9○分かけて帰った。ふだんの金曜なら1時間くらいかな。
こんな時は裏道はすいているので、会社でもずいぶん早く帰った方です。
途中、手を上げる人を振り切った。気が変わって、おばさんを乗せた。「金町へ」というのに、「会社までなら乗せられる」と断って。
 
会社では職員たちがみんな出ている前でお客を下ろす。
職員「回送で載せちゃまずい」
私「時間外だから回送だ」
職員「料金をどうする」
私「料金を取れないから回送だ」「こんなときに何をいってるんだ」
 
ひとつ位、ボランティアをしたいと思った。
かりに「処分」されても勝てると踏んだ。
私なりに計算の上だ。
 
原発情報に見いっています。重苦しい。
夜になって、水戸街道に出て人々が歩いて帰るのを見ていた。?
若い人々に何か「高揚感」を感ずる。
 
けれども、「ヒッチハイク」の発想は、車にも人にも感じられない。さびしい気がする。
 
日々の感想は、「コメント」に追加します。
「東京のタクシー事情」「タクシー事情」なども参照を。
 

 ガソリン不足で輸送が滞っているという話。
 ガスで走るタクシーの活用はどうでしょうか?
 ガスは今のところ、都内では不足していません。パニックから距離を置いています。
 満タン時のタクシーの走行距離は4~5百キロ。
 これだけで最低、いわき市程度までは往復できます。そこから積み替えることができれば効率的だと思います。

 また、仮に水戸あたりでもガススタンドが余裕があれば、さらに往復2百キロ伸ばせます。現地で配達もできるかも。水戸のタクシーが走れているかどうかを聞ければ、簡単にわかると思います。

 タクシーの積載可能量は、おおむね大人の客4人プラスα。2百キロくらい。急な坂道では2人分として百キロくらいでしょうか?前に中央高速を走ったことがありますが、ぜいぜい言いながらなんとか走りました。
 トラックに比べれば輸送能力は低いけれど、ガスの強みはあると思います。
なお、一般の料金で言えば、キロ400円(時間料金込み)。200キロで8万円です。ここしばらくは売り上げが大幅減ですから、交渉しだいでは5唐万で、会社は受けると思います。
(ただし、運輸局の許可がいるかもしれません。成田への特別料金もありますからそれを運用するのも手かもしれません)
 
 もちろん、私個人でも受けることができます。
 
「 この時期に、金儲けなんか考えやがって!」というお怒りは後日ゆっくりお聞きしましょう。
 今は何でも、お互いに使えるものを使い会おう。ゆうずうしあおう、と、思います。

反原発の老舗。
各種の資料や資料室の記者会見の録画・実況が見られる。
原発の設計者などが「内部告発(匿名)」を経て、今回実名で登場した。
 
原子力保安院(経済産業省)や東芝などの翼賛団体の解説に飽きたら、まっとうな人の時々刻々の解説のほうがよい。ただし、専門家らしく「講演力」が弱く、長い時間、忍耐強く聞くことが必要だ。
 

1章の「原発労働者」とコメントも参照ください。
 
 

メールをそのまま転載します。
 
たんぽぽ舎です。【TMM:No1021】
                        転送歓迎です
地震と原発情報 その(6)

1.写真家の森住さんの「福島第一原発双葉町レポート」です。皆さんから質問
  の多い放射線の記述が載っているので紹介します。
    ご本人の了解を得て転送いたします。
 皆さん
 写真家の森住です。
 いま福島第一原発の町双葉町の取材から帰ってきました。
 双葉町役場や双葉厚生病院はすさまじい放射線が出ていました。
 チェルノブイリ事故の現場から二〇〇メートルのところより酷い。測定器は振
 り切れてしまった。
 町はゴーストタウンになっている。
 住民は慌てて逃げ出した様子だ。
 病院は玄関前にストレッチャーが斜めになったり、輸血用ビニールパイプが散
 乱していた。
 住民は放射線が出ていることを知らず町に入って,布団や衣類を取りに戻る人
 もいた。
 彼らに危険だから早く避難してと訴えた。
 ちょうど、東電が3号炉のガスを放出したと発表した直後に我々は双葉町に入
 っていったことになる。
 しかし、双葉町に入る道には検問もなく誰でも入ることが出来た。
 森住卓フォトブログに写真をUPしました。
--
森住 卓
Takashi Morizumi<takashi@morizumi-pj.com>

2. 原発震災提唱の地震学者が、信濃毎日紙で指摘
    3月13日の信濃毎日新聞紙上で、神戸大学名誉教授で、原発震災の危険の
    提唱者の石橋克彦氏が鋭い一文を載せています。その要点を紹介します。
  ●見出しは、「原発震災」 政府に甘さ
  地震学という人知が、まだ大自然には到底およばない、と痛感すると述べる。
  日本の地震学の第一人者が言うのである。結びの言葉は、地震列島日本ゆえ、
  運転中の全原子炉もいったん停止して、総点検する必要がある、と述べる。
3.柏崎と浜岡現地
    各地原発地元反対団体が東京電力柏崎刈羽原発と、中部電力浜岡原発の
    即時停止申し入れをしています。柏崎刈羽が新潟県知事、柏崎市長、刈羽村
  長宛、浜岡が中部電力社長、静岡県知事宛の申し入れです。
    ☆2つの団体の声明文が必要な方はお送りします。
    東京電力柏崎刈羽原発の運転停止を求める緊急申し入れ
        柏崎原発反対地元三団体
        原発からいのちとふるさとを守る県民の会
    浜岡原発、即座、無条件停止の緊急の申し入れ
        浜岡原発を考える静岡ネットワーク
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