〔23日 水曜 大型トラックの出番は終わり〕
3連休が明けて新しい週の昨日の営業は、少し平常に近くなった。
午後になって紀尾井町で50台らしい男のお客さん。
のっけから、「被災地へ何度も行ってきた」という。「明日で終わりだ」
支援物資の運搬の手配、物資の手配を現地の要請を受けてやってきたという。
「明日、吉川と三郷から1台づつ出してすべて終わる」
「現地は物資の山でいっぱいだ。溢れかえっている」「もう何もいらない」
「あとは現地のトラック業界で十分だ。軽トラなどの軽車両が動き出せる」
私「運転手が現地に行くのを嫌がってる、と聞きますが?」
「問題じゃない。この程度の放射能は安全なんだから」
「ボランティアなどという連中が三々五々来てはあれこれする。邪魔だ。救援のプロだとかいうけれど、だいたいプロといったって金を取ってるのか」
なるほど<金を取れてこそ、レベルの証>か。
「今の日本は、震災の翌日にはどこだって、おにぎりの1個くらい届くんだ」
えっ。
無知と傲慢さに怒りがわく。
「国」をバックにして国家の御用達として専用道路を走り回った興奮と気負いがやたらと気にかかる。
とはいえ、現実に活躍してきた人だ。背後には一人で悪路を走り続けるトラック運転手がいる。
タクシーと同じに日陰の?生活をしてきた人々が、がんばり、脚光を浴びてふんぞり返るのは大目に見よう。
また、同僚たちの前職の1番多くは、トラックだ。
こころから「ご苦労様でした」