2013年07月

一般の募集要項を見ていると、あいかわらすピンはねが激しい。
ただ、職安(ハローワーク)で探すと意外とまともに近い募集もある。
 
若い人なら、ボランティアとバイトを兼ねて、福島の空気を吸いに行くのもいいかも?
生活の延長線上で、一人ひとりの顔を見ながら、現地と自分を見つめるのも…。
 
 

職種 雇用形態/就業時間/産業沿線/
賃金(税込)休日/週休二日就業場所
リゾートホテル内業務(耶麻郡北塩原村)常用型派遣/交替制ありサービス業(他に分類されないものうち労働者派遣業福島県耶麻郡北塩原村
145,000円~185,000円1)06:00~15:00
 2)13:00~22:00
 3)06:00~22:00
 /他/その他
未経験歓迎!復興支援に貢献正社員以外/1)08:00~17:00サービス業(他に分類されないものうち労働者派遣業福島県郡山市
!除染作業員/福島県170,000円~170,000円/他/その他
除草作業(福島市)正社員/変形 1年単位製造業のうち船舶製造・修理業,舶用機関製造業福島県福島市
184,000円~230,000円1)08:00~17:00
 /日祝他/その他
プラント内作業員(南三陸町)正社員以外/1)08:00~17:00建設業のうちとび・土工・コンクリート工事業宮城県本吉郡南三陸町
208,800円~208,800円/日他/その他
プラント内作業(ガレキ選別袋詰め処理)(南三陸町)正社員以外/1)08:00~17:00建設業のうちとび・土工・コンクリート工事業宮城県本吉郡南三陸町
208,800円~208,800円2)20:00~05:00
 /日他/その他
除染作業員(福島県双葉郡楢葉町)正社員以外/1)08:00~17:00製造業のうち自動車・同附属品製造業福島県双葉郡楢葉町
336,350円~390,600円/日他/隔週
(請負)住宅の除染作業正社員以外/1)08:00~17:00サービス業(他に分類されないものうち労働者派遣業福島県福島市
198,000円~198,000円/日他/その他福島県郡山市
  福島県二本松市
福島県の除染に係わる作業正社員以外/1)08:00~17:00建設業のうち一般土木建築工事業福島県安達郡大玉村
379,750円~379,750円/他/毎週
軽作業員正社員以外/1)08:00~17:00建設業のうち土木工事業(舗装工事業を除く)福島県福島市
188,000円~305,500円/日祝他/その他福井県大野市
作業員正社員以外/変形 1ヶ月単位建設業のうちその他の職別工事業福島県郡山市
322,000円~391,000円1)08:00~16:30
 /日祝/その他
除染作業員〔福島県〕正社員以外/1)08:00~17:00情報通信業のうちソフトウェア業福島県郡山市
231,000円~336,000円/土日祝/毎週
清掃及び調理補助正社員/07:00~19:30の間の8時間宿泊業,飲食サービス業のうち旅館,ホテル宮城県大崎市
128,800円~144,900円/他/その他宮城県大崎市
請)放射線除染作業(家屋・庭等の洗浄)(郡山市)正社員以外/1)08:00~17:00建設業のうち一般土木建築工事業福島県郡山市
291,600円~364,500円/日他/その他
(請)除染作業正社員以外/1)08:00~17:00サービス業(他に分類されないものうち他に分類されない事業サービス業福島県いわき市
265,000円~265,000円/日祝他/その他
除染作業、土木軽作業(急募)正社員以外/1)08:00~17:00製造業のうちその他の繊維製品製造業福島県福島市
220,000円~264,000円/土日祝/毎週福島県郡山市
  福島県相馬市
接客他、調理、宿舎管理人正社員/交替制あり宿泊業,飲食サービス業のうち旅館,ホテル福島県相馬郡新地町
(住込み)170,000円~200,000円05:00~21:00の間の8時間
  /他/その他
除染作業/川俣町(福島県)常用型派遣/1)08:00~17:00運輸業,郵便業のうち貨物運送取扱業(集配利用運送業を除く)福島県伊達郡川俣町
318,240円~318,240円/土日祝/毎週
除染作業員急募!(清掃・草むしり等)/郡山市登録型派遣/変形 1ヶ月単位サービス業(他に分類されないものうち労働者派遣業福島県郡山市
194,400円~259,200円1)08:00~17:00
 /土日/毎週
(請:福島)除染作業員正社員以外/変形 1ヶ月単位建設業のうち一般土木建築工事業福島県郡山市
130,200円~347,200円1)08:00~17:00福島県伊達郡川俣町
 /日他/その他 
(請)除染工事正社員以外/1)08:00~17:00卸売業・小売業のうち他に分類されない小売業福島県郡山市
207,000円~230,000円/日祝他/その他

 
 
 

 先日、「信号違反」で捕まった。
 
 渋谷駅の西口方面から246(玉川通り)を左折しようとして、「赤信号の無視」とされた。
 言い分はあるのだけれど、最終的には青切符にサインした。
 
 白バイの警官が若く、それなりに一生懸命に対応し説得しようとしていた姿勢に少しまいったのが第一。
 その警官の顔と声が、高校の親しい(ある種尊敬した)後輩に似ていたことが第二。
 
 最後に警察官の氏名を見て聞いてみた。
 「あんたの故郷はどこ?」「私自身は東京生まれですが、父母は群馬です」
 前橋や群馬に多い名前で、高校3年の時の「定時制統廃合への反対闘争」の時の前高(まえたか、まえこうは工業高校)の定時制生徒会の代表と同じ名前だった。
 あの闘いは、私なりに先頭で真剣に闘ったものだけど、定時制の知り合いに対しては後味の悪い対応・結果に終わった。以来、私の誇りと恥部になっている。
 そんなこんなでサインをするはめに。
 
 それはそれとして、ずいぶんいろいろな制度の知識を手に入れた。
 
 ①累積点は消えない
  争って池袋に持ち込んでも、累積点は消えないのだという。
  仮に免亭になってはじめて、争って勝った「累積」は減らされる。
  とするといろんな不利益は生まれてしまうということ。
  「セイフティーコンテスト」によって、自動的に会社に処分点数が通告される。これが阻止できない。
 
 ②新しい免亭救済の制度
  知らなかったのだけど、1年間無違反なら、軽微な違反(3点以内)は、3か月無違反で過ごすと累積から削  られる。カネはとられるけれど免許証のキズは減る。もちろん違反の履歴には載るけれど。
 
 ③旗振り研修で免亭免除
  軽微な違反の累積なら、免亭点に達しても、研修を受ければ免亭から免除される。
  さらに「行政処分歴」からもはずされる。
  もちろんカネはとられるけれど。
  つまり、カネさえ払えば、キズは深くないようになったということ。
 
  タクシーや配送の乗務員にとって、カネも大事だが、免許証は比べ物にならない。
  それならおとなしくサインをしようか?ということになる。
  そして…
  警察官にとって、やっかいな「説得」から解放され、「人道に反した」罪の意識からも解放される。
  安心してカネをとることに専念できるということか?
  
 
  警察も天下りやカネ稼ぎで苦しんでいる。
  かつて警視庁は、駐車違反の民間委託を「交通警察に通じた人物がいるかどうかは認可の大事な要素」と公言していた。
 それならいっそ…、ということで「互いに良かったカネ稼ぎ」に変えたということか?
 
  新人が嫌になる、やめちゃう仕事を少しでも長持ちさせるという苦肉の策とでもいおうか?
  まったくね… 
 
 

第263回

まっすぐ言っても伝わらないこと。の巻

ちょっと手抜きですが
彼女のブログからそのまま無断拝借。
雨宮さん、ごめん。
 
 
 
 大阪の橋下市長による「慰安婦」発言が物議を醸している。
 何かもう、どこから突っ込んでいいのかわからない状態だが、この問題については、5月24日発売の「週刊金曜日」の連載「らんきりゅう」で書いたので読んでほしい。
 原稿のタイトルは、「『性』を扱う難しさ」。
 この原稿を書いて、私の中でいろいろと思うところがあった。書いたのは要約すると以下のようなことだ。
 一連の橋下発言を受けての批判の中には、深く頷くものもあれば、「それはまったくその通りなんですが・・・」という「どうも説得力に欠ける正論」もある。当然、「女性の人権」は大切だし、誰一人として尊厳を踏みにじられていい人などいない。が、たとえば橋下氏が「風俗業の活用」などと言う時に、私はどうしても「今現在、風俗業で働いている人」の立場に立ってしまう。そこから見ると、橋下発言に対して「女性の人権」という「正論を用いた批判」はどのように映るのだろうか?
 前半は、そんな問題提起をした。
 いくら「人権」と言ったところで、今この瞬間も性産業で働く人は山のように存在する。そして彼女たちが橋下氏の言うように、「自由意志」でその仕事に従事しているわけでは決してないことを、多くの人が知っている。特に貧困問題の取材をしていると、「女性の貧困」と「性産業」のあまりにも深い関係に、時々気が遠くなってくる。
 原稿の後半では、自分自身がもの書きとなる十数年前、キャバクラで働いていた時のことを書いた。90年代後半の当時は、マスコミにやたらと「セクハラ」という言葉が登場し始めた頃だった。「働く女性の人権」がメディアで取り上げられるたびに、キャバ嬢である自分は、その「人権が守られる女性」に含まれていないんだな、とぼんやり思った。水商売ではない女性が会社で身体を触られたりしたら「セクハラです!」という言葉は効果を発揮するものの、キャバ嬢がそんなことを言ったところで誰がマトモに取り合ってくれるだろう。だからこそ、当時の私は「女性の権利」とか言う「正論をふりかざす大人」たちに、男女問わず深い反発を覚えていた。そんなのは「建前の綺麗ごと」でしかなくて、そんな「建前」が幅をきかせればきかせるほど、結局自分たちに皺寄せがくるような気がしたからだ。「表の世界」で生きる人たちの権利が守られると、自分の権利が侵害される。そんな認識の中に、私はいた。そしてそれは一面では、真実だった。
 原稿を書いたあとにもいろいろ考えて、気づいた。これって、いろんな問題に繋がっていることではないだろうか。なぜかというと、当時の私が今の橋下発言とそれに対する批判を耳にしたら、もしかしたら橋下氏を支持していたかもしれないと思うからだ。当時の私は「綺麗ごとを言う大人」よりも「酷い現実を認識した上でぶっちゃける橋下氏」の方に、何か信頼に似た感覚を覚えていたかもしれない。
 そんな当時の自分を振り返ると、まったくもって「自分の権利が守られていない」状態だった。自分の権利が守られていない状態にいる時、人は、他人の権利に思いを馳せるような余裕などない。
 さて、橋下発言がメディアを賑わせていた5月17日、「生活保護法改正案」が閣議決定された。改正案は「水際作戦」を合法化し、親族による「扶養義務」を強化させるような内容で、最後のセーフティネットにひっかかるためにはこれまで以上にいくつものハードルを超えなければならないようなひどいものとなっている。が、今国会に提出される予定だ。
 「生活保護の切り崩し」については私も再三訴え、活動を続けてきた。しかし、なかなか大きな声にはならない歯痒さに苛まれてもきた。そんな時に橋下発言を巡る原稿を書き、キャバ嬢だった頃の気持ちを思い出して、なんとなく、理由がわかった気がした。
 「女性の人権」にしても「貧困」にしても「労働問題」にしても、厳しい立場にいればいるほど、「自分の権利が守られる」状況に対して、まったくリアリティが持てない。そして私自身、「人間らしい働き方」「安定した雇用」なんていう大文字のスローガンを訴えれば訴えるほど、当事者の人たちがシラけていくような空気をずっと感じてもきた。そんな人たちからすると、私は「守られた立場にいながら綺麗ごとを言う呑気な偽善者」にしか見えないのかもしれない。実際はただのフリーの物書き、どこにも「守られて」などいないのだが、しかし、今の私はキャバ嬢だったあの頃と違い、「他人の権利に思いを馳せる」だけの余裕がある。そしてその余裕を持つことは、今のこの国ではどれほど難しいことかも知っている。
 「権利」はもちろん大切だ。その大切さを訴えることも、非常に重要なことである。しかし、権利と声高に言えば言うほど、今もっとも「権利」がおかされているかもしれない当事者を遠ざけてしまうような転倒は、確かにある。
 結局、どんなに「人権」などと言ったところで、今実際に多くの人が性産業に望まない形で従事し、安定した働き方をしたいと思いながらも3割以上の人が不安定雇用の立場に置かれ、生活保護が必要な人の多くはそんなセーフティネットに守られることもなくギリギリの状態でなんとか働いて綱渡りの生活を続け、福島第一原発では今も多くの人が被曝しながら収束作業にあたっている。
 私たちは、一定数の人の権利が踏みにじられることを前提とした社会で暮らし、そして「どんなに頑張っても報われない」人が一定数必ず生み出される国で生きている。そして踏みにじられ、報われない人が増えれば増えるほど、何か・誰かを「既得権益」と叩く「祭り」は必要とされる。
 この悪循環をどうすればいいのか。結局、「誰もがそれなりに頑張ればそれなりに報われる社会」が実現しないことには断ち切れないのだろうか。
 って、そんな「解決策」自体が、また「呑気な偽善者」の戯言なのかもしれない。
 そろそろ、本当に、一番届かなければならないところに「届く」言葉が必要とされているのだと、切に感じている。

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