2013年10月

元中核派系の小多元空曹などの反戦兵士と連帯する会の機関紙。
 
自衛官(軍服を着た労働者?)の立場に立つ。
軍事政策への批判と分析や内部告発は他では見られない。町支氏の映画紹介・批評「兵士と映画」も独自性を発揮して面白い。
 

戦場から考える。
という時の参考に。
 
若い人が踏ん張っている。
実は、彼女がわが故郷の前橋出身ということもおおいに魅かれるという面も…。
《 以下ブログの引用》
 
2007-02-13

始めの日記

テーマ:自己紹介
今日から、ブログ始めます。

今さらか!という気もするけど…。


とりあえず、自己紹介。

現在は、西アフリカのコートジボアールにて、国連PKO(UNOCI)で働いてます。
高校のときに、紛争地で働く仕事をしたいと思ってから、
ルワンダ、シエラレオネ、アフガニスタンなどで働いてきました。

ここ5、6年は、主に「DDR」と呼ばれる業務を専門にしてます。
これは、「兵士の武装解除・動員解除・社会復帰」を、
英語にした際の、頭文字(Disarmament/Demobilisation/Reintegration)をとったもの。
一言で言うと、紛争後に、兵士や民兵から武器を回収し、兵役をとき除隊させ、
市民として生きるための職業訓練、教育機会、雇用機会を施す、治安回復・復興支援。

しかし、一方、武装解除に応じる見返りに、兵士に戦争犯罪の恩赦を与えることが多く、
「治安と平和」と「正義」がトレードオフになる、という問題を生む支援でもある。
犠牲者や難民を差し置いて、加害者とみなされがちな兵士に恩恵を与えることへの反発もある。
平和を築くための支援を行ううえで、

現地社会が望む平和を維持できるような支援を行えているか。
逆に、支援自体が、現地社会の自立と平和への可能性を阻んでいないか。
現地社会に、持続・自立的平和を呼びかけながら、他国が侵略した場合は、
その努力はあっけなく崩れ去ってしまう国際社会の現実に、どう対処していくのか。
選択肢すら持たない状況で生きる人々に、
少しでもよりよい選択肢を築くことができるよう、
自分は何ができるのか、日々考え、実行していきたい。


コートジ西部のミリシアと。
「条件付きで武装解除する」と発言した交渉の後に、
「♪命を懸けて戦うぜ」という歌を皆で合唱しながら行進して帰ってった。
…いや本音はよく分かったけどさ・・・。
この地域のミリシアは、大統領に支援されてる。
 
 
日本紛争予防センター理事長 / 株式会社JCCP M取締役    
講演・取材のご連絡:

rumiko.seya*gmail.com
(*を@に変更)


中央大学総合政策学部→英ブラッドフォード大学紛争解決学修士号取得。国連PKO、外務省、NGOなどで勤務。第二回秋野豊賞受賞。2011年ニューズウィーク誌の世界が尊敬する日本人25人に選出、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞。
ルワンダ、アフガニスタン、シエラレオネ、コートジボワール等で勤務。専門は紛争後の復興、平和構築、治安改善(SSR)、兵士の武装解除・動員解除・社会再統合(DDR)など。アフリカのPKOの軍人、警察、文民の訓練カリキュラム立案や講師も務める。




http://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/054.gif 著書、掲載物などhttp://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/054.gif
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中高生~大人向け(単著)→
職業は武装解除(朝日新聞出版)
   
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZXP93ObsL._SL160_.jpg

小中高生~大人向け(取材本)→
地球を救う仕事〈1〉平和な世界をつくりたい―14歳になったら考える (汐文社)
   http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qS8B0%2BIfL._SL160_.jpg

中高生~大人向け(共著)→
国際協力の現場から―開発にたずさわる若き専門家たち (岩波ジュニア新書)
   http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EBmdWp0uL._SL160_.jpg

一般向け(共著)→
別冊「本」RATIO 03(講談社)
   http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YuX1KzPgL._SL160_.jpg

一般向け(取材本)→
すごいぞ日本 産経新聞「すごいぞ日本」取材班 (扶桑社)
   http://ecx.images-amazon.com/images/I/41EF-tv%2BLxL._SL160_.jpg

大学生~一般・実務家向け(共著)→
ユーラシアの紛争と平和(明石書店)
   http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oziP4oRaL._SL160_.jpg

大学生~実務家向け(共著)→
国家建設における民軍関係―破綻国家再建の理論と実践をつなぐ(国際書院)
   http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Ogsx-sqhL._SL160_.jpg

色川哲郎氏がどんな人かは、ブログを参照してください。
諸方面の人物の論評などを転載もしていて、勉強になる。
 
色平 哲郎
10月16日 10時26分
色平 哲郎さんが大場 亮さんの写真をシェアしました。
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色平 哲郎
10月16日 08時55分
孫崎享氏の視点ー<2013/10/16>

原発と報道―大学生へ。マスメディアだけなら事実は知らされない。

私は15日、かなりしっかりした大学で講義した。

 その中で私は「皆さん、原発に関心ありますね」と前置きした上で、4つの事実を知っていますかと聞いた。約150人位、どれもほとんどの学生は知らない。

 各々は今後の原発政策を決める貴重な情報を提供している。

1:2005年2月23日、石橋克彦神戸大学教授の衆議院予算委員会公聴会での発言(地震が最も危険な要因)

2:キール海洋研究所発表の汚染水拡散予想図

3:福島原発一号機の現状(川内議員が入り、破壊は津波だけでなく、その前に地震で破壊されていた可能性ありの写真)

4:元宇宙飛行士秋山豊寛氏が事故後、即、福島を離れた理由(原発事故の人体への深刻度)

 これらの情報は当然ながら報道されていない。そのことは原発の現状認識を不十分なものとしている。

1:石橋克彦神戸大学教授の衆議院予算委員会公聴会での発言

① 「日本列島の大地震の起こり方に活動期と静穏期

② 現在、日本列島はほぼ全域で大地震の活動期

③ 「(大地震の際には)大津波。海岸の地形や何かによってはインド洋の大津波に匹敵する可能性

④ 「アメリカでは地震は、原子力発電所にとって一番恐ろしい外的要因。普通、原発の事故は単一要因故障といって、どこか一つが壊れる。で、その場合は多重防護システム、あるいはバックアップシステム、安全装置が働いて、大丈夫。地震の場合は複数の要因の故障、いろんなところが振動でやられる、それらが複合し、多重防護システムが働かなくなるとか、安全装置が働かなくなる、最悪の場合には炉心溶融とか核暴走

つまり、地震が一番警戒すべきだという情報が届いていない。

今。これを無視し、津波対策のみで再稼働しようとしている。

2:キール海洋研究所発表の汚染水拡散予想図

 安倍首相は汚染水は完全にコントロールと言っているが、2015年には米国西海岸に汚染到達。

 原発被害を過小評価しようとしている。

3:福島原発一号機の現状(川内議員が本年3月東電以外の人で唯一入る、破壊は津波だけでなく、その前に地震で破壊されていた可能性ありの写真をとって、報道機関に提供したがほぼ全ての報道機関が無視)

4:元宇宙飛行士秋山豊寛氏が事故後、即、福島を離れた理由(原発事故の人体への深刻度)

秋山豊寛氏はチェルノブイリ事故取材。大量の奇形児死産ホルマリンつけ目撃。原発事故の後遺症の危険を実感。よって原発事故後、福島で行っていた農業を捨て、即避難。

 個々の物は小さいかもしれない。

 しかしこれらを総合すると、事故の恐ろしさを過小評価する日本の中で、危険性を警告する報道がなされない。

 多くの国民は危険性を過小評価し、原発政策を促進しようとしている。 多くの国民はソーシャルメディアで自分で情報をとってくる必要がある。
 
孫崎亨氏は以下を参照

画期的な米国務、国防長官揃っての千鳥ヶ淵墓苑訪問の意味は、「米国のアーリントン墓地に相当するのは靖国ではなく千鳥ヶ淵である」という、安倍政権へのメッセージ

米国の国務長官と国防長官がそろって来日したことが初めてで「日米同盟」の強化を強調する報道が目立つが、何が画期的だったかというと、この二人が3日の午前に国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑に揃って献花したことである。外国の要人としては1979年のアルゼンチン大統領以来だという。これは、米国の国立アーリントン墓地に相当するものは靖国神社だと主張する安倍首相とその政権にとっては屈辱的な出来事であろう。二人の千鳥ヶ淵訪問は実質的に、米国による公式な靖国神社否定とも取れる。来日の目的には、「中国と韓国を歴史問題で刺激するな」と釘を刺すこともあったのではないだろうか。
これについてなかなか報道が見つからないのだが、一番詳しく報道しているのがAFP.である。
「安倍晋三(Shinzo Abe)首相が5月に訪米した際、靖国神社を米国のアーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)になぞらえたことに対するけん制とみられる。」
「同行した米国防総省高官は記者団に対し、千鳥ヶ淵戦没者墓苑はアーリントン国立墓地に「最も近い存在」だと説明。ケリー国務長官とヘーゲル国防長官は「日本の防衛相がアーリントン国立墓地で献花するのと同じように」戦没者に哀悼の意を示したと述べた。」
ここからも、米国政府としては二人の千鳥ヶ淵献花に強い政治的意味を持たせていることがうかがわれる。
AFPの英語版の記事の方はもっと内容が多い。
Kerry, Hagel lay wreath at Japan’s national cemetery
重要と思えるところを抜粋して翻訳する。
Unlike Arlington, Yasukuni’s caretakers promote a view of history that is controversial even at home, with the accompanying Yushukan museum staunchly defending much of Japan’s wartime record.
アーリントンとは違い、靖国神社を管理する人々は日本国内でも議論を呼ぶ歴史観を宣伝しており、付属の遊就館という資料館は日本の戦時中の行為を擁護している。
A U.S. official told media Kerry and Hagel were paying tribute at Chidorigafuchi in the same way that “Japanese defense ministers regularly lay wreaths at Arlington”.
米国高官がメディアに伝えたところによると、ケリーとヘーゲルは「アーリントン墓地に日本の防衛大臣たちが献花するのと」同様に、千鳥ヶ淵に敬意を表した。
“This memorial is the closest equivalent. It honors Japanese soldiers, civilians, and support personnel killed on WWII battlefields but whose remains were never recovered by their families. It is a gesture of reconciliation and respect.”
高官「この墓苑が一番(アーリントンに)近いものだ。第二次世界大戦の戦場で死んだ日本兵、民間人、補助的業務に就いていた人々に敬意を表するもの。これは和解と尊敬の意思表示である。」
Seki Tomoda, an expert on international politics and diplomacy, said the wreath-laying could be Washington’s attempt to nudge East Asia over the hump caused by the Yasukuni issue, by conferring legitimacy and respectability on Chidorigafuchi.
国際政治と外交の専門家のセキ・トモダ(訳者注:友田 錫氏のこととおもわれる)は、献花は、千鳥ヶ淵墓苑に正当性と社会的地位を与えることによって、靖国問題でしこりを抱える東アジアを(解決にむけて)促す米国政府の試みではないか、と言った。
“What’s worrying America most is the fierce row among Japan, South Korea and China over the Yasukuni issue,” he told AFP. “Visiting a more neutral place may be a message from Americans… that they want the three countries to ease their confrontation. Yasukuni, unlike Arlington, is a religious facility… I think it’s impossible that Hagel or any other American leader would visit Yasukuni. Chidorigafuchi was an option (for the U.S.) in order to send a message.”
「米国にとって一番懸念なのは日本、韓国、中国の間の靖国を巡っての争い事だ」トモダはAFPにかたった。「より中立的な場所を訪問することによって、米国はこの3国に対立関係を緩和してほしいとのメッセージを送っているのかもしれない。アーリントンと異なり靖国は宗教施設である。ヘーゲルや他の米国の指導者が靖国を訪問するなど不可能であると思う。千鳥ヶ淵が(米国にとって)メッセージを送るための一つの選択肢だったのだ。」
(AFPニュース抜粋以上)
日本の報道がなかなか見つからないのだが、
時事通信の報道はこの「メッセージ性」に言及している。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201310/2013100300100&g=pol&relid2=1_1
「同墓苑は宗教色がなく、A級戦犯が合祀(ごうし)されて閣僚の参拝が中韓両国との対立の種になっている靖国神社と異なる。米閣僚の訪問には、戦没者の追悼をめぐり、冷静な態度を維持するよう日本を含む各国に促すメッセージが込められている可能性もある。」
朝日新聞は行ったという事実と、「米国の閣僚が訪問するのは異例」との言及のみ。
http://www.asahi.com/politics/update/1003/TKY201310030096.html
産経新聞は異例さを強調し、外務省が「聞いたことない」と言ったことにより、外務省が懸念を持っていることを示唆している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131003/plc13100312540004-n1.htm
見渡したかぎりでは日本の主要メディアの報道は非常に控え目で、報じていたにしても二人の訪問の意義を問うことはほとんどないように見える。安倍政権に気遣っているのだとしたら情けない。 @PeacePhilosophy
10月5日追記。政治外交評論家の天木直人氏はこの件に関し「靖国神社にこだわる安倍政権への痛烈な警告に間違いないでしょう。その事を指摘する日本のメディアがないところもまた日本のメディア安倍政権迎合そのものです。」とメールでのコメントをくれた。天木氏自身のメルマガでもこう書いています。「メディアのいかさまぶりの典型はケリー国務長官とヘーゲル国防長官が千鳥が淵戦没者墓苑を訪れたことの意義を正しく書かないことである。安倍首相はさぞかし腰を抜かしたであろう。これは米国が日本の戦没者に哀悼の意を表する場所は、靖国神社ではなく千鳥が淵だと言っているのだ。 米国のアーリントン国立墓地は、安倍首相が言うような靖国神社ではなく、千鳥が淵だと言っているのだ。痛烈な米国の安倍批判である。」
初出:「ピースフィロソフィ―」2013.10.4より許可を得て転載
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.ne/
〔opinion4632:131005〕
 
(注)元○派の大OB氏のHP

安倍首相は歴代首相の中でも最も日米同盟にそぐわない首相だ。こんどのケリー国務長官、ヘーゲル国防長官の来日を見てつくづくそう思う。今度の2プラス2協議が無意味であったからそう言っているのではない。所詮日米防衛協議など誰がやっても結果は同じだ。めまぐるしく変わる米国の安全保障政策に振り回されて、負担だけを日本が押し付けられるだけで終るのが常だからだ。私が安倍首相が日米同盟になじまない首相だと思うのは、ケリー国務長官とヘーゲル国防長官がそろって千鳥が淵墓苑を訪れて顕花したことを知ったからだ。これは衝撃的な外交事件だ。安倍首相はさぞかし腰を抜かしたことだろう。これは、米国が日本の戦没者を追悼する場所は、安倍首相が言うような靖国神社ではなく、千鳥が淵だと言っているのである。米国のアーリントン墓地に相当するのは靖国ではなく千鳥ヶ淵であると言っているのである。これ以上ない米国の安倍首相に対する警告である。安倍首相は米国の国益に沿わない首相と見なされている。それにも関わらず安倍首相はせっせと対米従属政策を進めようとしている。私が日米同盟にそぐわない首相であると思う理由がそこにある(了)
 

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