80年代半ばだったろうか。
携帯が普及し始めたころのことだ。
工場の食堂の携帯が鳴る。
鳴っては消え鳴っては消える。
ワン切りを受けて急きょ出動態勢がきづかれた。
金さんを中心にドライバーと防衛隊の計6人が集められ、車で出発する。
30分ほどキリをやって入ったのは環七沿いのファミレスだ。
「何でも好きなものを頼んでいいよ」とのお達しで、久しぶりにちょっと贅沢な外食の気分を味わう。
そこで10分ほど?待つと、呼び出し電話がかかってきた。
金さんがなにやら話してあとは食事会だ。
梶さんの防衛にも何度か駆り出された。
やはり「食事付き」。みんな、うれしそうに食事にありつく。
当たり前のことだけれど釈然としない思いはある。
上級幹部たちの財政は、どんぶり?