2018年04月

 財務省の事務次官による「セクハラ」報道を見ていて、思い出すのは、日々の仕事での出来事の数々。仕事上、対応に窮する現場に居合わせられる。我ながら歯切れの悪い対応が自己嫌悪にもつながるが、社会の動きと職業上の制約との中で色んな工夫を駆使できる「準備」や「応用力」も必要だと痛感する。

 今回は、かつての「職場でのセクハラ告発」を漫画にしたものです。
 告発を受けた女性同僚の話を再現して作ったもの。
 経緯と結果は思わしいものにはならなかった…。

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【注】ここで言う「営業」とは会社の職制上「営業部」の内勤者と「営業部」のこと。

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【注】「近セン」。「タクシー近代化センター」。乗客などのクレームを受け付け、乗務員や会社の処分や「ランク付け」などに関わる官民の第3セクター。天下りの場所でもある。「タクシーセンター(タクセン)」に名称変更。東京23区だけ?

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【注】10年以上前の作品ですが、内容もそう古くないと思います。一分の表現はご容赦ください。

 組合のトップは、争議大好き人間・「争議いのち」でパワーに満ちた人間でした。「元べ平連」という定時制高校出身のたたき上げ。役員になるために形ばかりは「共産党員」。
 
後日だんだん分かってきたことですが、人を信じない、仲間や家族への猜疑心の強い人でもありました。数こそ少ないが、どこにもいる「有能・力に満ちた」1人。

 当初はアクティブに会社を攻撃したのだけれど、この漫画をばらまくことには「損害賠償を請求されるかも」とビビッてしまった。「被害者の証言を取るために」「(被害女性本人を飛び越して)夫と直接面談しよう」と言い出した時点で私は彼に「ストップ」をかけました。
 相談された組合の女性役員に判断と方針の最終確認の権限を譲るように提案しました。「トップは最後は彼女の判断に従え。被害者側との応対は女性に任せよ」と。
 その時点で、組合としての取り組みは終わってしまいました。

 彼の姿は、攻撃には強いが守りの側には弱い典型でもありました。
 加害者がクビになったのは数年後。全くの別件でした。
 告発者側に立った職員は後日、予定通り、会社のトップになりました。

 【追】私自身の「セクハラ」問題はここでは不問にさせて頂きます。

「革命」は現代でも起こせる、中核派・全学連委員長が激白(4

――「全学連」(全日本学生自治会総連合)は中核派系以外にも、共産党系や革マル派系など5つぐらいありますよね? それぞれが名乗っているのでしょうか?
(以下中核派メンバーが回答)
 共産党、中核派、革マル派、そして解放派に二つ。実際に実態をもって学生運動をしているのは前3者。でも共産党もシールズ(SEALDs:自由と民主主義のための学生緊急行動)が出てきて以降、全学連とは名乗らなくなりました。
 
――シールズについてはどう評価しますか。
 今の時代の左派の典型。「この状況がおかしい」「なんとかしたい」と思っているけれども、「自分たちの現場から物事をひっくり返そう」という考えはない。みんな忙しいし、それどころではない。学生も就活で忙しい。だから「できることをできるだけやろう」。
 それだけを見るとある種、正しいことではあるんですけど。「政治パート」「日常パート」を分けている。
 若いというだけで、内容に新しいことは一切ない。それでは頭打ちになるよね。学生運動を昔やっていたような人が、またやっているということで希望を持って見つめていることはあるにせよ、若者を動かすものにはなり得ない。
 
――ところで革命は今現在もできると思っていますか。
 はい。むしろ今こそ革命だ。
 
――本来的な意味での革命ですか
 はい。
 
――具体的なスケジュール感を教えてください。
 うーん、一つカギになると思うのはゼネラルストライキ。職場全部止めて、自主管理闘争に入って、生産(工場)全部を掌握する。資産家側から見たら没収ですから、そりゃ最後はバトルになりますよね。そして、最後は権力の掌握に向かって進む。
 
――どうやって掌握しますか。
 官公庁とか全部占拠して、軍隊の大多数を獲得して。将校クラスは獲得できないと思うので、それらと最後は内戦ですよね。
 
――暴力革命を否定しないと。
 はい、そうです。
 
――今の日本人には抵抗が大きいと思いますが、理解してもらえると思いますか。
 そうですね。政治の世界を国会だけだと考えていたら永遠に理解できないと思いますけど。職場での具体的な闘いになってくると、資本の側も、法律とか関係なく横暴なことをやってくる。その対決の中で、「力関係で物事を解決していこう」という視点を初めて獲得できる。
 
(以下中核派に今年入ったばかりの国立大学生)
 歴史を振り返れば、暴力革命は当たり前なんじゃないかと思う。フランス革命、ロシア革命……。
 
――暴力革命のための準備もしているのですか?
 現状してないですよ。武器の製造とかですよね? ロシア革命のときなんか明白ですけど、軍隊で前線に行く人の99%は労働者の家族。で、指揮官なんかは最初から最前線に行かないことを前提に軍隊に入っている。コネだったり、勉強して入ったり、というのがほとんど。
 最前線に行く人たちを獲得したら、相手側の暴力は事実上ほぼない。あとはただの占拠。本当の意味での暴力革命を成功するための暴力はそこにある。鉄パイプで暴力革命を起こせるわけないじゃないですか(笑) 。その程度の暴力は、一人二人を従わせるための暴力であって、強制力になり得ないですから。暴力革命というときの「暴力」はもっと大きな話。概念的には「それって暴力に入ってないよ」という程度の話。
 
――警察庁発表では2016年で中核派は約4700人。多すぎるように思うんですが。
 ノーコメントですかね(笑)  僕らが本気で動員かけたらそれぐらいの人数だという判断なのかなと。
(以下中核派メンバー)
 でもそういうものと思ってもらえればいいんじゃないですかね。例えば11月最初の日曜日に毎年中核派最大イベントの労働者集会をやる。そのときに毎年5000人ぐらい来る。警察はそれを参考にしているのかな。もちろん、その中には中核派じゃない人もいる。
 
――革マル派は2015年で約5500人。微増傾向にあると聞いています。なぜなのでしょうか。
 今の社会がおかしいと思っている人は結構いますし、共鳴する人がいます。革マルが具体的運動をやって、体力勝負とか、覚悟してでも戦おうとかを「しない」ので、そういう意味では、ある程度薄い血でもとどまるというか。
 立花隆さんの著書でもあるように、階級闘争が激しくないときは革マルが増えて、激しい時期は中核が増える。いまは労働現場で戦おうという主張が現実味を帯びて受け入れられない。「できないよ」「無理だよ」と思う人が現状たくさんいる。
 
――ネット右翼については何かご意見ありますか?
 ある調査で30代、40代が中心とありました。要はどんどん非正規労働が増えていって、「社会がおかしい」と感じるんだけど、自分たちは正社員で、なんとか自分の生活を守りたいという思いから、そういう精神性が生まれているのかな。
 一方で、彼らの世代は内ゲバが激しい時代でもありましたから、左翼に良いイメージがない。結果そういうもの(ネット右翼)が生まれる。そういう分析がありますが、正しいんじゃないかなと思います。労働問題にはものすごく関心あるけど、LGBTとかには関心ないトランプ支持層と精神的には似ているんでしょうね。
 
――ネット右翼に対して極左としてカウンターはしないのですか?
 具体的に中核派の集会に攻撃を掛けてきたら反撃しますけど(笑)、こちらからわざわざあちらのデモに行って逮捕されるのは嫌です(笑)。僕らはカウンターはあんまりしません。自分たちの行動をします。

恋愛OK、活動家の集団生活とは?中核派・全学連委員長が激白(5

――斎藤さんと中核派の出会いについて教えて下さい。
 僕は2007年に法政大学に入学しました。大学はその前年に学内の立て看板やビラまきを許可制、事前検閲制にしていました。それに(中核派の)全学連は従わず、学生29人が一斉に逮捕されました。火炎瓶を投げ始めたら議論の余地はありますけど、大学でそれはおかしいんじゃないかと。大学は理性的に判断して、大学生の判断に委ねればいいと思いました。そういう感じでやっていたら、「お前も中核派だろう」と、大学当局にマークされました。
 高校までは陸上部。大学に入ったら政治について真面目に考えようとは思っていました。最初は中核派を監視する職員とかと話をするようになって、「おかしいんじゃないですか」と。そのあたりから中核派と一緒に大学の状況をひっくり返そうと、左に向かって急旋回していきました(笑)。
 
――逆に言うと高校までは右でも左でもなかったと?
 もともと政治には興味があって、1516歳ぐらいに、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を読みました。「おもしろいなあ」と。新右翼的な考えを持っていた時期がありました。
 
(以下中核派に今年入ったばかりの国立大学生)
 自治会活動をいろいろやっていましたが、大学当局がどんどん言論規制をしてくる。ビラまきはやめろとか、立て看板を立てられないようにするとか。そういうことをやってくるので、闘っていました。でもなかなか運動が広まらないし、自分一人でやっていても、どうしようもない。そういうときに中核派はまじめにちゃんと闘っている(と気付いた)。
 アリバイ工作的な運動ではなくて、SEALDs(シールズ)とかじゃなくて、ちゃんと現場で、キャンパスで戦っている。そういう組織に魅力を感じました。距離を置いて、ときおりネットで機関紙「前進」とか読んでたら、ユーチューブ(前進チャンネル)始めたり、ビラもちゃんとしたものができてきたりしたので、頑張っているんだなあ、と。だったら一緒に活動しようと最近入りました。
 
――シールズでは物足りないと?
(以下中核派の国立大学生)
 あれは意味あるのでしょうか? 国会前で車を止めることはできたけど、もっと力を持たないと法案阻止なんてできない。だったら現場でストライキとかする必要があるんじゃないかと。あと、シールズって大学の言論規制については一言もいわない。足元で声を上げないと不誠実だろうと。正義の筋が通らない。
 
――今取材に来ている中核派の拠点、前進社について教えて下さい。
(以下中核派メンバー)
 5階建ての新館と4階建ての本館に分かれています。先ほど見て頂いた学生ルームは新館。新館は建て増し。ざっと約100人が生活、あるいは家から通っている。年代としては2080代。出版作業の手伝いの人もいる。こちらに移ったのは94年。それまでの前進社は池袋にありました。
 
――中核派の資金源はどうなっていますか?
以下中核派メンバー)
   (1)党費(2)機関紙、書籍(3)カンパ。
   党費は秘密です。働いている人、そうでない人で額が違います。年代でも違います。
 
――斎藤さんたちは、ここに住んでいるのですか?
(以下中核派の国立大学生)
 私は住んでいません。前進社に来ることもめったにありません。
(以下斎藤さん)
 住んでいます。
 
――ここに住んで不便な点はないのですか。
 僕は中高が寮だったんですけど、実は集団生活はそんなに好きではありません(笑)。前進社は居住空間である前に活動の場ですから気を抜けない感がある。でも前進社はそういう場なんで、自分の中で折り合いを付ける。最近は慣れました。
 
(以下中核派メンバー)
 集団生活が好きな人はここが好きですね。何の不満もありません。お風呂は24時間入れるし、広いし。食堂もあるし、自炊もできるし。実家と前進社なら実家となるが、不便な独り暮らしと前進社でどっちかというと絶対に前進社ですね。
 
――食堂についてはどうですか。
 あの値段でよく作れるなあ、ちゃんとしたものできるなあとは思いますけどね。朝250円、昼350円、夜400円。1日合計1000円。(編集部注:取材に訪れた日の昼食は「チャーハン、生野菜、スープ」)
 
――家賃はあるのですか?
(以下中核派メンバー)
 定住者は光熱水道費が一定の額かかる。それはまあ安いですけどね。学生ルームの人たちでいうと、アルバイトしている人もいます。斎藤くんなんかはアルバイトするより「ちゃんと活動してよ」となるからしていません。
 
――アルバイトをしてない人は組織からお金を得ているのですか?
(以下中核派メンバー)
  額は違いますが、専従的に活動している人については、専従費といいますか活動費があります。
 
――いくら?
(以下中核派メンバー)
 取材で必ず聞かれるんですけど、結構極秘な(笑)。
 
――カラオケとか行くんですか?
 こういう活動してますから、飲み会はありますよ。選挙後の打ち上げで、カラオケで朝の6時半までいたりとか(笑)。僕は歌が下手なんでカラオケの空気を楽しむだけなんですけど。今風の歌も歌う人もいるし、アニソン歌う人もいるし。
 
――恋愛はOKなんですか。
 OKです。
(以下中核派メンバー)
 自由と言うか、何の制限もないです。
 
――男女一緒に住んでいるんですか。
 はい。もちろん部屋は分かれていますが。でも恋愛はしにくい空間ですよね(笑)。
 
――幹部だとここに住まないといけないというわけではない?
(以下中核派メンバー)
 労働運動の幹部だと、ここに住むわけにはいかないから自宅に住みます。
 
――身の安全からここに住むという発想はないのですか?
(以下中核派メンバー)
 昔は大変だったみたいですよね。個人で出歩いたらいけないとか。前進社から出る時は幌トラックに乗って出ていかないといけないとか。90年代以降はそんなことはないです。
 
『週刊ダイヤモンド』1118日号の第1特集は「右派×左派ねじれで読み解く企業・経済・政治・大学」です。右派と左派。そう聞けば自分とは関係ない世界の話だと思う人が多いでしょう。ただ、現在の日本をこの両極から読み解くと、これまでとは異なる社会、経済、政治の断面を見ることができます。
  すでに壊れた冷戦構造の残滓であるイデオロギーから現代を読み解くことを無意味と断じる向きもありますが、私はそうは思いません。日本では今、右派と左派のねじれが顕著で、そうしたねじれがあるところにこそ、社会の矛盾が凝縮されるからです。本特集では企業・経営者の保守人脈から「自称リベラル」の真実まで、左右にまつわる事象を硬軟織り交ぜてお届けします。
 (『週刊ダイヤモンド』編集部 山口圭介)


仕事柄、霞が関の東京地裁(高裁)前に付けることがある。
石川さん夫妻や支援者の宣伝活動にも遇う。
時に、宣伝ビラを受け取り、支援の人と会話を交わす。
いまはそんなことしかできないが…。

フェイスブックです。

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つづき。

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9条改憲阻止の会のイベントでもある。
メンバーは『奥浩平がいた』の斎藤政明さん他。
船橋市はその「拠点」のひとつ。



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