NHKの大河シリーズ「花燃ゆ」が佳境だ。
私は時代物が大好きなので、視聴率を気にせず、ほぼ毎回見ている。

 いよいよ「安政の大獄」で松陰が処刑される時が来る。

 ここでは晩年の松陰が「暗殺主義者」「テロリスト」として正面から描かれていることが面白い。
 幕閣の暗殺を主張する松陰先生と、それに従いあるいは逡巡し、そして抗う弟子たち。
  「身分を超え」、弟子たちとの友情を深め、開明を率先した松陰が、凶暴なテロリストに変容する姿は観るに値する。
 その弟子たちが地元や家族やへの思い(原点)と葛藤する姿もそれなりに描かれている。
 今後は死にゆく松陰に「私は忠するもの、君は功するもの??」と(各々の立ち回りを)弾劾された弟子たちのその後の転身が明治維新の原動力になったのは今では定説。とはいえ、松陰は維新の英雄たちにとっても永遠の師でもある。明治維新の総合評価は左翼にとっても大事な問題だ。
 
 それはそれとして、「イスラム国」問題で沸騰する?今の世の中で、「イスラム過激派」を明治維新とダブらせてその異同を検証するのも面白いかなと思う。「自爆」の先駆けとも言える「カミカゼ特攻隊」もあるが、より深くは松陰の方が面白い。
 「テロとの闘い」あるいは「テロとの戦争」に傾く人たちには、歴史観として松陰をとらえ返すのも落ち着いた議論に戻す素材になるかもしれない。
 
 コンセプトはNHKによれば以下。
①幕末のホームドラマ
②幕末の学園ドラマ
③女たちの戦い
④男たちの命懸け 
 NHKは以下。
 ついでに司馬遼太郎のウィキペディア

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