プロレタリアートへの一元論についての資料です。
少し古いようですが今年のもの。


3・11郡山現地へ!
全学連(斎藤郁真委員長) 書記局通信  2015年2月4日 №262

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1・31拡大中央委員会での石田真弓・前全学連副委員長の発言




「1・7パリ事件→1・20シリア人質事件」という大激動の中、「起きている事態をどう見るか」の時代認識での一致が非常に重要です。『前進』第2666号での革共同声明を踏まえ、3点を訴えます。


第一に、私たちがこの問題にどう向き合い実践するのか。日本共産党スターリン主義を綱領的に批判することが重要です。共産党の言動が物事の本質を鮮明にさせています。池内沙織衆院議員がツイッターで、「安倍首相は国外でも国内でも人の命を大事にしない。こんな政治は許せない」と、大衆的な怒りを反映した書き込みをやった。


これを、共産党中央=志位委員長が「人質事件は残虐で許しがたい、解決へ政府が全力を上げているときにそんな発言は不適切だ」と統制・弾圧し、池内はツイッターを削除して謝罪した。それは、スターリン主義の思想性と本質をよく示しています。


一つは、「労働者階級」の存在が彼らにはまったくない。「労働者は国境をこえて一つ」ということが一切ない。
二つは、戦後世界体制とりわけ中東で、この70年間に何が起きてきたのかを見据えていない。
帝国主義が一貫して中東人民を殺し続けてきた現実から目をそらし、帝国主義支配への怒りの表明が、非常に歪んだかたちではあれ、必然的に生み出されているということを無視している。

三つは、「日本帝国主義を打倒する」という実践がまったくない。「絶対反対」で資本家と闘うという実践から乖離したところに自分の身を置き続けていることが、彼らの主張と実践をつくり出しています。


「分かりやすいスローガン」があります。例えば「表現の自由を守れ」や「民主主義とテロの戦争」、あるいは「民主主義と宗教の戦争」。戦争推進勢力はこういうブルジョア的価値観を掲げ、積極的にイデオロギー攻撃と分岐をしかけてきている。そして共産党は、かつてスターリン主義が「ファシズムv.s.民主主義」という偽りの構図を描いて第2次世界大戦参戦を正当化していった論理と同じように、上記の構図に乗っかり、「自衛」の名による帝国主義戦争のお先棒を担いでいる。これをはね返すのがわれわれの課題です。


第二に、「血債主義(註…帝国主義による侵略戦争の歴史をのりこえていく問題を、抑圧民族の労働者階級と被抑圧民族人民階級的団結の強化ではなく、労働者を差別者として糾弾し、団結破壊にねじ曲げようとする思想)ののりこえを私たちがやってきたことが重要です。「2001年9・11」の時の私たちの対応から、大きく進化・深化しています。被抑圧人民は、民族主義・宗教主義的側面を持ちながら帝国主義と闘います。プロレタリア的ではあるが、少しそれと違った様相を持ったりもする。それは帝国主義支配が生み出しているという面と、そういう形態をとらざるをえない両側面があります。『共産党宣言』第4章に「共産主義者は、どこでも現存の社会的政治状態に反対するすべての革命運動を支持する。こうしたすべての運動において、共産主義者は所有(財産)の問題を、その発展形態のいかんにかかわらず、運動の根本問題として提起する」という記述があります。“階級対立が根源にあり、労働者の階級的解放を抜きに問題は解決しない”ということです。宗教主義や民族主義は階級対立を曖昧にします。しかし、それでは国際連帯は破壊される。被抑圧人民の解放と帝国主義打倒を実現するのは、マルクス主義だけです。現に、いま中東で階級的な労働運動が急速に台頭してきています。

第三に、現実に私たちが進めている国際連帯闘争の持っている意義です。同じく『宣言』には、「ブルジョアジーはなによりも、自分たち自身の墓掘り人を生みだす。ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は、いずれも不可避である」(第2章)とあります。労働者階級は勝利を求め、マルクス主義を求め、そして自らの党を求めます。しかし、現実に革命的な労働者党が世界的に登場していない中で、スターリン主義の裏切りへの反発も含めて「イスラム国」へと怒りが流れているという問題があります。


重要なのは、韓国・民主労総の仲間の存在です。執行部選挙で、資本と命をかけて絶対反対・非和解を貫き、動労千葉とともに闘ってきた仲間が当選した。労働者階級は、勝利するための仲間・方針・指導部を選択します。米独の仲間も含め、小なりとは言え日本のわれわれの闘いに注目しています。動労千葉・動労水戸、11月労働者集会-国鉄労働運動であり、三里塚であり、全学連運動です。それを貫く革共同という党の存在に自信を持とう。この1~2年で、私たちが課題を全部のりこえ世界的な潮流として登場すると決意しよう。

最後に、「党と拠点に責任をとる」のが指導部です。それは、一方で組織を拡大すること、他方で新たな指導部を生み出すことに集約されます。そして、仲間をつくる中で真の指導部は生まれます。「仲間にどう責任をとるのか」という関係以外に指導部なんてなりえない。


私たちは全学連というすばらしい仲間を持っています。仲間との関係で自分をどう革命的に位置づけ、どう屹立させるのか。こういうことが「指導部への変革」として全員に問われています。全学連がこの春、本当に300万学生の主流派になるために私も頑張ります!