イメージ 1世界革命の挫折とレーンの民族理論




20世紀の革命史への照射
世界革命をめざすレーニンの眼は
なぜヨーロッパにしか向けられなかったのか!
ムスリム民族運動を抑圧した革命ロシア







 スルタンガリエフはボリシェビキ幹部として最初の粛清の対象となり、1923年の第12回大会の直後に逮捕され処刑された。この粛清こそスターリン主義の起源にほかならない。
 この偉大なムスリム出身の革命家の抹殺は、中東イスラム世界における世界革命の抹殺であり、ソ連圏内のムスリム諸民族への、ツァーリズム以上の過酷な民族抑圧の復活的な継続を意味するものであった。

社会評論社
1997年7月15日 初版第1刷発行