【以下引用】

たんぽぽ舎です。【TMM:No2848】
2016年8月3日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
                            転送歓迎
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★1.テント日誌8月2日(火)
   経産省前テントひろば1787日
   最高裁決定に対する記者会見が開かれた
   「経産省前テントひろば」の「声明」    (I・K)
★2.路上討論会のすすめ~都知事選をふりかえって~
                   三輪祐児(ユープラン)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
  ◆東海第二原発の再稼働中止!高濃度放射性廃液漏洩事故究明
   8/19廃炉を求める1日行動
   連絡先:ピースサイクル2016全国ネットワーク
★4.雑誌より1つ
  ◆福島第一原発事故のあと 大人の甲状腺がんが増えていた
                                          明石昇二郎 (ルポライター)
         (「週刊金曜日」2016.7.22  1097号より抜粋)
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・脱原発川柳【再稼働 まだ大事故が 足らないか】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※たんぽぽ舎の夏休みは
 8月12日(金)より16日(火)です。
 メールマガジン「地震と原発事故情報」もお休みとさせていただきます。
 ただし、8月12日(金)の定例金曜官邸前行動は参加します。
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┗■1.テント日誌8月2日(火)
 |  経産省前テントひろば1787日
 |  最高裁決定に対する記者会見が開かれた
 |  「経産省前テントひろば」の「声明」
 └──── (I・K)

 昨日最高裁の決定が送られてきた。「上告棄却」と言う残念な結果だった。
それを受けて8月2日緊急の記者会見が14時から行われた。

◇2時きっかりにKさんの司会で会見が始まった。
まず渕上さんから「最高裁決定に対する経産省前テントひろばの声明」が
読み上げられ、次に大口弁護士からのこれまでの経過と遺憾の意が話された。
その後河合弁護士が来て熱のこもった話をした。
「経産省前テントひろば」は、全国の脱原発の人々の精神的な支えであり
心のよりどころであった。

◇強制執行襲撃で流血の惨事にならないことを願う。
希望的観測で9・11までいられると良いな?と
たとえテントが無くなっても闘いは続く 脱原発のかがり火になってほしい。
大事なのは日本中から原発をなくすこと。
 それが最終目的だから脱原発の運動があるから、まだ川内原発2基の稼働
で止まっている。裁判やデモなど色々な方法で闘い続けようと話した。

◇福島から駆け付けてくれた黒田節子さん
 2011年10月テントのことを知って経産省に申し入れに来た。
10人ほどが中に入って話を聞いてもらった。
その時の申し入れは
1)原発は怖いからやめて。
2)再稼働止めて。
3)福島のこどもたちを避難させてください。
などだったが、3つとも達成されてない。それどころか反対の方向に行っている。
 7月11日に愛媛の女たちと申し入れに来たが、中に入れてくれないどころか
誰も申し入れ書を受け取りに出てこなかった。対応の変化に驚いた。
テントとは今もつながっている。   (中略)

記者の質問に対して
◎賠償金はどうするか
 すでに500万円の供託金は没収されあと2000何円くらいは差し押さえられているが、お金がないので払えない。払うつもりもない。収監されて働かされたらちゃんと食事がとれて今より健康になるのでは?と言う冗談も出た。
◎5年近くもテントが維持できたのは?
 勿論全国の皆さんの支援のおかげだが、いつでも強制撤去できたはずなのにそれをしなかったのは権力側にも原発推進しようとする後ろめたさがあったのではないかと思う。
◎今後どうするか?
 アイディアはあるが明かしたくない。皆で知恵を絞って戦うつもりだとの答え。

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   最高裁決定に対する経産省前テントひろば声明

                2016年8月2日「経産省前テントひろば」

  7月28日最高裁小法廷(大谷直人裁判長>は、私たちの上告に対する棄却決定を行いました(8月1日に送達)。
  私たちのささやかな願いを踏みにじり、テント撤去と損害賠償を認めたということです。これは、誠に残念ながら、最高裁もまた、司法の厳正なる立場を放棄して。経産省・国の政治的な意向を全面的に追認したことになります。
  私たちにとって、この決定は想定された範囲とはいえ、断じて認めることができないものです。私たちは改めて大きな怒りと抗議の意志を表明すると共に、経産省前テントを守り、脱原発の闘いを引き続いて推し進める決意です。私たちが自らの意志で経産省前テントを撤去することはありません。
  しかし、この最高裁決定によって、経産省・国の側は、法的には一切の憂いはなくなったということになるのでありましょうか。東京高裁が控訴棄却をしたのは2015年10月26日でした。少なくともそれ以降、経産省・国側はいつでもテントの撤去等の強制的執行ができたはずです。現に損害賠償については被告の預金口座の差し押さえなどを行っています。
 にもかかわらず、今日まで及んだのは、判決の内容にも仮執行についても、そのような判決を得たにしても、テント撤去を強制するいささかの自信も持ち得なかったからではないでしょうか。これは最高裁決定が出たからと言って直ちに大きく変わるものではありません。
 もとより経産省前テントをめぐる私たちと国との争いは、決して司法的場面に限られてものではなく、また、脱原発の問題だけに関わっていたのではなく、極めて深刻な政治的争いを抱えていたものだったからです。
 先だっての参議院選挙の結果や、都知事選の結果で、国の側は多少の自信を持ったかも知れません。今、国は米軍基地をめぐる沖縄県高江へのなりふりをかまわぬ攻撃に出ていますが、これに対して沖縄の人々は命をはった闘いを繰り広げています。
  他方、鹿児島県知事選では脱原発の知事が誕生し、川内原発の停止の申し入れが行われる予定であり、また、川内原発に続いて再稼働をさせた関西電力高浜原発は大津地裁の仮処分によって再び停止し、その後の関西電力の異議申し立ても認められなかったのです。再稼働を目前にした伊方原発においても、初歩的なポンプトラブルが露呈し、決して予定通りに進んでいません。
  私たちは、7月28日の最高裁決定をもって経産省・国側がどうしようと、いささかもたじろがず、粛々とテントを守り、脱原発の旗を高く掲げて闘い続けることを表明するとともに、あらためて全国の皆さまに闘いの継続を呼びかけるものです。


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┗■2.路上討論会のすすめ~都知事選をふりかえって~
 └────  三輪祐児(ユープラン)

◯ この間、あまり多くの取材ができたわけではありませんが、UPLANとして
配信した映像からすこし振り返ってみたいと思います。
 市民側の大きな動きとしてまず、参院選の経験にもとづいた
「野党候補一本化」の呼びかけが行われました。
  20160701 UPLAN 都知事には統一候補を!緊急アピール集会」
  https://www.youtube.com/watch?v=2jm9eDR1lpc

 この時点で水面下は古賀茂明候補の名前が期待を持って語られる一方、
宇都宮けんじ氏を推薦する根強い支持層の意見もあり、ほんとうに一本化
が実現するのか危ぶまれる状況でした。
 古賀氏と宇都宮氏の話し合いが行われる、行われないといった情報に
振り回されたあげく宇都宮事務所で行われた会見では、政策協議もなに
もなく4野党協議の密室の中から石田、古賀、鳥越といった名前だけが
出てはひっこむという談合への不満が語られました。
  20160712 UPLAN 古賀茂明氏記者会見での宇都宮への話し合いの
  お申し出について、宇都宮からの返答
  https://www.youtube.com/watch?v=CZkbgV_dHjo

 この時点では私は、宇都宮候補の出馬は4野党への怒りもあって
間違いないだろうと考えていましたから、辞退宣言には驚きました。
その後一本化した鳥越候補を支援する市民の動きが活発化します。
  20160718 UPLAN 「鳥越俊太郎を応援する市民センター」発足集会
  https://www.youtube.com/watch?v=ySnb600bs40

◯ また、たんぽぽ舎の有志がよびかけて脱原発候補の鳥越俊太郎さんを
 応援する「脱原発鳥越勝手連」が誕生。
  20160720 UPLAN「脱原発鳥越勝手連」発足集会「スペースたんぽぽ」にて
  https://www.youtube.com/watch?v=GgIsTGawVyI

 熱い選挙戦が始まりました。文春・新潮のスキャンダル記事もありましたが、
却ってそれを跳ね返すように市民の結束は高まっていったような気がします。
  https://www.youtube.com/watch?v=TMiHy4zDpyQ

◯ しかしこの頃から私自身は別の観点からこの選挙戦の問題点を感じ
はじめました。それは「政策論争の排除」という問題です。
 特に報道による上杉隆候補に対する露骨な無視作戦は、新聞・テレビ
ともに、ない(自宅に)私にも感じられました。
 銀座で鳥越候補に続いて行われた街宣の様子です。
  20160724 UPLAN 上杉隆候補 東京都知事選銀座街宣
  https://www.youtube.com/watch?v=16-DajQj_8A 

 小池、増田、鳥越そして上杉、この4候補を中心に政策論争を交わしてこその
都議選ではないのか。アメリカの大統領選ではもう何か月も前から熾烈な政策論
争が繰り返されており、都知事候補を知らない都民でもトランプ氏の名前やその
風貌、なんか危ない主張をしているらしいという姿はおぼろげに見えています。
彼らの論争はいまも延々と続き、これからも延々と続いていきます。そういう政
策論争を経て、有権者もそれに賛同したり反発したりするから、自らの責任にお
いて大統領に投票するということが可能になります。
 都知事選のありようは全く逆です。スタッフとともに何年間も調査研究を行い
一番真面目に政策立案してきた宇都宮候補が結果的に排除されたということに、
この都知事選あるいは日本の選挙制度というものの欠陥を見るような気がします。
辞退後の、市民グループ「私が東京を変える」主催の集会です。
  20160723 UPLAN 宇都宮けんじ「18歳からわかる!東京都知事選挙」
  https://www.youtube.com/watch?v=nNmD8mesz5M

◯ このことがあって私は、選挙の終盤ごろになってfacebookなどで「路上討論
会」の呼びかけを行いましたが、その声は小さく届きませんでした。ハチ公前や
アルタ前で、小池候補と鳥越候補が、あるいは上杉候補や増田候補が加わって激
論をかわし、相手の嘘を暴露しときに罵り合い、聴衆がそれに喝采したり野次を
飛ばすような激しい路上討論会が、はたしてほんとうにできないのだろうかと今
でも思います。技術的にいうなら、同じ時刻に同じ場所に来ればいいだけの簡単
なことです。
 トランプ候補ならば「こいつは危ないけど、みんな知ってて選んだんだから有
権者にも責任とってもらおう」と言うことができます。さんざん議論したからみ
んなどんな人物かを知って、それでも選んだからです。いまの都知事選では、政
策論争を経ていないためにそうした責任が問えないのです。「え、あの候補って
こんなこと考えてたの?? 知らないで投票しちゃつたわぁ」「投票したけど騙さ
れたのだから私は被害者」で終わってしまうからです。
 こういう日本の選挙制度の欠陥は以前からありましたが、それが最もひどい形
であらわれたのが今回の都知事選だったと思います。日本の選挙制度を政策論争
を中心に据えた形へと作り変えていくことが、いま私たちに課せられた一番重要
な課題だという気がしています。


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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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 ◆東海第二原発の再稼働中止!高濃度放射性廃液漏洩事故究明
  8/19廃炉を求める1日行動に参加してみませんか

     東海村1日行動スケジュール

  集合日時:8月19日(金)午前10時30分(時間厳守)
  集合場所:JR常磐線東海駅前
       (東海村の中を動きますので自動車可能な方歓迎)
 ・11時から12時…東海村訪問/東海村の脱原発の姿勢を聞く。
 ・14時から…東海第二原発への要請/
        750リットルの放射性物質漏れ事故の原因は?
 ・15時30分から…東海村舟石川コミセンで交流会
  連絡先:ピースサイクル2016全国ネットワーク東海村行動担当
      090-4606-9634(吉野)

 六ヶ所ピースサイクルが始まってから今年で22回目となります。
 そのスタートが東海村行動です。
 6月2日、日本原電が明らかにした廃棄物処理棟での750リットルの放射性物質漏洩事故。何処から漏れたのか。漏れた原因はどこにあったのか。作業員の被ばくや放射性物質が建屋外に漏れてはいないのか等々重大な問題がおきました。
 東海第二原発の再稼働中止と廃炉を求め、放射性物質漏洩事故の責任を追及します。ぜひご参加ください。


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┗■4.雑誌より1つ
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 ◆福島第一原発事故のあと 大人の甲状腺がんが増えていた

                   明石昇二郎 (ルポライター)

   福島県で増えているのは「小児甲状腺がん」だけではなかった。国の「全国がん登録」データを検証したところ、新事実が次々と判明。福島県当局による早急な実態調査が望まれる

  きっかけは、小児甲状腺がんの娘を持つ福島県中通り地方在住の女性の証言だった。(中略)
 甲状腺がんは、子どもに限った病気ではない。ついに福島県の大人たちの間でも、甲状腺がんの兆しが現れたのかー。

 以前は大変少なかった

  若年層での甲状腺がんの増加は、症状が何も出ていない人にまで範囲を広げて甲状腺検診を行うことによって、がんの発見率が高まる「スクリーニング効果」によるものだと、これまで説明されてきた。
 しかし、甲状腺検診の対象外である20歳以上の年齢階級でも甲状腺がんが増加しているとなると、「スクリーニング効果」では説明がつかない。さらに検証を進めることにした。(中略)
 ここから明らかになるのは、福島県はもともと、全国平均と比べて甲状腺がんの罹患率が大変低い県だったーという事実だ。それが福島第一原発事故の翌年に、一足飛びに全国平均に近づいていた。福島県の女性に至っては、わずかではあるものの、すでに全国平均を上回ってしまっている。(中略)

 福島県は自ら検証を

  今回の検証結果は、疫学と因果推論などが専門の津田敏秀・岡山大学大学院教授にも見てもらった。(中略)
 「…チェルノブイリ原発事故でも、事故翌年の1987年から、スクリーニングをしていないのに大人の甲状腺がんが増加しているのです。その過剰発生数から考えるとむしろ、子どもより大人の甲状腺がんのアウトブレイク(大流行)を警戒すべきなのです」
 福島県は国頼みにせず、自ら検証するよう要請したい。
 それができるのは福島県だけなのだから。     (「週刊金曜日」2016.7.22  1097号より抜粋)

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