各地の会合・談合で、『敗北』本や「荒川スパイ事件」は関心の軸の一つにあるという。

  中央派の沈黙は逆に中央派への疑惑を呼び起こす。一昨年に『敗北』本関連で「荒川も及ばない…スパイ」という一句を上げたことを除いて、事実の公表を拒み続けている。というより、「口を閉ざす」。昨年も今年も新年号でも知らんぷりだ。

  岸・水谷両氏の「あらかじめスパイ」説の破綻とその後の沈黙…。「資料蒐集」も「試練」も関連する記事が無い。

  関西派(再建協、橋本派)の態度表明も大きい。関西派そのものはあくまで橋本氏の「個人見解」と限定しての表明だが、「首都圏委員会」は「組織」としての表明だ。

  酒席では、シロ説やクロ説が折に触れて入り乱れながら、クロ説のほうが分が悪い。
  時に荒川さん本人がふらりと顔を出す場面もあるという。「公然・非公然」に荒川さんを歓待する動きが生れているということか?

  中核派(中央派)そのものの「オール沖縄粉砕」論と行動への不信が、拍車をかけているようだ。(もっとも、ここでも「万年革命主義」者も少なくないわけで、単純でもない)

  ま、「荒川=シロ」説は「道遠しとはいえど、半ば定着」という程度が適切なのかもしれない。中央派にとっては「自縄自縛」状態が続く。