財務省の事務次官による「セクハラ」報道を見ていて、思い出すのは、日々の仕事での出来事の数々。仕事上、対応に窮する現場に居合わせられる。我ながら歯切れの悪い対応が自己嫌悪にもつながるが、社会の動きと職業上の制約との中で色んな工夫を駆使できる「準備」や「応用力」も必要だと痛感する。

 今回は、かつての「職場でのセクハラ告発」を漫画にしたものです。
 告発を受けた女性同僚の話を再現して作ったもの。
 経緯と結果は思わしいものにはならなかった…。

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【注】ここで言う「営業」とは会社の職制上「営業部」の内勤者と「営業部」のこと。

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【注】「近セン」。「タクシー近代化センター」。乗客などのクレームを受け付け、乗務員や会社の処分や「ランク付け」などに関わる官民の第3セクター。天下りの場所でもある。「タクシーセンター(タクセン)」に名称変更。東京23区だけ?

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【注】10年以上前の作品ですが、内容もそう古くないと思います。一分の表現はご容赦ください。

 組合のトップは、争議大好き人間・「争議いのち」でパワーに満ちた人間でした。「元べ平連」という定時制高校出身のたたき上げ。役員になるために形ばかりは「共産党員」。
 
後日だんだん分かってきたことですが、人を信じない、仲間や家族への猜疑心の強い人でもありました。数こそ少ないが、どこにもいる「有能・力に満ちた」1人。

 当初はアクティブに会社を攻撃したのだけれど、この漫画をばらまくことには「損害賠償を請求されるかも」とビビッてしまった。「被害者の証言を取るために」「(被害女性本人を飛び越して)夫と直接面談しよう」と言い出した時点で私は彼に「ストップ」をかけました。
 相談された組合の女性役員に判断と方針の最終確認の権限を譲るように提案しました。「トップは最後は彼女の判断に従え。被害者側との応対は女性に任せよ」と。
 その時点で、組合としての取り組みは終わってしまいました。

 彼の姿は、攻撃には強いが守りの側には弱い典型でもありました。
 加害者がクビになったのは数年後。全くの別件でした。
 告発者側に立った職員は後日、予定通り、会社のトップになりました。

 【追】私自身の「セクハラ」問題はここでは不問にさせて頂きます。