安倍晋三の暴走か?
 全国一律一斉休校の「要請」が新たな混乱を呼び起こし、社会生活に打撃と不安を拡大している。
 で、三つの記事をまとめて転載する。


①知人からのメールの転載
 少し時間がたつと新鮮度が薄くなる昨今ですが、今この瞬間には大事な指摘だと思います。

 【以下転載】……… ……… ………

 皆様
 今回のコロナウイルス騒動に関し、日本政府の対応に「腹立たしさ」を覚える者として、少し感想を記してみます。

 今回の新型コロナウイルス問題で、日本政府の対応を見ていて、2011年3・11の頃を思い出しました。あの時も政府は、原発事故の真相を隠蔽し続け、枝野官房長官は「直ちに生命に影響を及ぼすことはありません」という官邸発表を繰り返していました。

 今回も、政府の責任で、きちんとした対策を打ち出せず、隠蔽と誤魔化しで、人民の自主的な対応(自己責任)に任せ、放置する、というやり方です。

 

 マスメディアなどへの情報統制も、強くなっているのではないでしょうか。

 一昨日の土曜日(2/29)、仕事で駅に向かう途中、ドラッグストアの前に、20人位の行列が出来ている光景に出くわしました。何日か前に、マスクを求める人が、毎朝、開店前から並んでいる、とは聞いていましたが、実際に見たことはありませんでした。私がこの店を通るのは、午前八時前なので、その後に行列ができていたのかも知れませんが、それが日毎に早まり、この日は八時前から、行列になったということのようです。   開店は九時半なので、1時間半も前から並んでいるようです。

 後で聞くと、元々少ないマスクは、すぐに売り切れ、他にトイレットペーパーやテッシュペーパー、消毒用アルコール、衛生用品や、冷凍食品、インスタントラーメン、お米まで無くなった、ということです。

 何故こんなことになるのでしょうか。いろんな情報で、日々、不安が増幅し、生活防衛のために買い溜めしなければ、という気持ちなのでしょうが、そうしなければ、誰も守ってくれない、という心理が強いからでしょう。

 こんな時に、公共機関が、何らかの支援をしてくれる、という認識があれば、このような事態にはなりません。でも、そんな公共機関など何処にもないことを、これまでの経験で、多くの人が知っています。それが、こうした行列と買い溜めに走らせているのです。

 こんな購買競争は、限られた情報しか接する機会のない方や、身体の自由がきかない人、お金が乏しい人にとっては、とても厳しい状況です。精神の病で、社会との接点も限られ、単身で暮らしている人が近くにいて、ようやくドラッグストアに行ったが、マスクはおろかトイレットペーパーも入手できず、どうすれば良いか困っている、という話も聞きました。


 私の周りを見ると、単身の高齢者も多くなっていますが、その方たちは、情報もお金も少なく、身体もままならず、とても厳しい状況を強いられることになっています。

 そうしたことを考えても、ほんとうに腹立たしい状況です。政府は、韓国のやり方を見習い、誰もが無料で受けられる検査体制を、直ぐに整えるべきではないのか。自力で買い物に行けない人や、買い溜めなどできない人たちに、必要な支援策を講じるべきではないか。カジノ管理委員会への予算を削れば、直ぐにできることだろう。

 今となっては、後の祭りに過ぎませんが、日本政府の対応で、次の二つは、決定的で、重大な失策だったと思います。

(1) 中国武漢で大きな事態になり始めた頃、なぜ早急に「インバウンド」の流入を止め、水際で防がなかったのか? 

 この頃の報道は、観光地などへの経済的影響ばかり議論されていたようです。コロナは対岸の火事でしかなかったのです。

(2) 横浜港に停泊していたクルーズ船から、陰性の乗客を下船させた時、厳密な検査をせず、経過観察の隔離期間もとらず、何故そのまま帰宅させたのか。

 この時、下船した数百人の中に、ウイルスが潜伏している乗客がどの位いたのか、いないのか、全く不明のまま、大きなリスクを拡散してしまったのでした。

 この二つのタイミングで、適切な措置をとっていれば、現在の混乱や不安はなかったか、もっと小さかったに違いありません。

  
 先週末の「全国一斉休校」要請の後、都心の駅で、重そうなリュックを背負い、両手に袋を持った中学生たちが、腰を屈めて歩く姿を見かけました。翌週から休校というので、荷物を持って帰るところだったようです。裕福な家庭の子どもたちは、塾で学習を補われるのでしょうが、そうした機会のない子どもたちは、ここでも差をつけられるのでしょうか。


 安倍晋三氏は「オレは仕事してるぜ」と思っているのかも知れませんが、このタイミングで、この強行措置を、様々の対策なしに出すのは、単に点数稼ぎを狙ったものではないでしょうか。

 安倍にとっては、IOCから「東京五輪中止」の決定が来るのだけは、何としても防ぎたい、「それだけはやめてくれ」というのが、目下最大の関心事なのでしょう。そのためには、これまでの無為無策を棚に上げ、感染者数や対策など、様々な隠蔽と誤魔化しを重ね、国家権力の力技で「アンダーコントロール」すれば良い、と思っているのではないでしょうか。彼らにとって、この国に生きる人々の生活(生命)など、二の次、三の次でしかありません。

 これが日本の「戦後民主主義」の行き着いた果てだったのでしょうか? こんな「民主」とは程遠い政府に、唯々諾々と従う多くの日本人の国になったのでしょうか。

しかし、このまま安倍たちの思惑通りに進むでしょうか? 否、進ませて良いのでしょうか?


 私自身は、一人でも、今から首相官邸や厚生労働省に「殴り込み」(注:比喩) をかけたいくらいですが、日々の労働の疲れが溜まっていて、残念ながら、既にそのような余力はありません。それに、疲れがなくとも、大きな声を出す元気や、腕力、脚力ともに既に衰弱しています。そのような情けない自己を省みるだけでも、腹立たしさが増し、ストレスが増幅してくるのです。

 パリでは、年金をめぐって大きなデモが行われている、という報道を見て、私たちもがんばらなきゃ、と思うのですが、なかなか思うように行きません。私を含め多くの高齢者は、この現実からまもなく退場して行きますが、子どもたちや若者に、この現状を残すわけには行かない、と強く思っています。


 この反人民的な政府、国家を、どうすれば変革できるのか。時間もお金も体力もない高齢者になった現在も、まだこんな素朴な課題の前で、呻吟し、嘆息しなけれはなりません。せめて安倍政権だけでも倒すことができれば、少しは展望が開けるかも知れないのに、と思っていますが、それも簡単ではないようです。

 でも、もちろん諦めているわけではありません。短期目標としては、コロナウイルスと共に、東京五輪、安倍政権を一掃すべく、老骨に鞭打ち、決して引きこもることなく、雨の日も風の日も、せめて前を向いて歩いて行きたい、と思っています。

 共にがんばりましょう!

 

以下は参考資料です。

☆BBCニュース【図表で見る】 新型コロナウイルス、世界各地で感染拡大 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51641257

 

☆医療ガバナンス研究所の上昌広(かみ・まさひろ)理事長の発言 Yahooニュースhttps://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20200226-00164735/「PCR検査について)民間の検査会社は国内に約100社あって、全体で900くらいラボを持っている。その1つで100個検査をすると、1日で9万件、(検査が)できる。」「そういうところに頼めば本当に簡単に検査ができる。それがなぜしないのか。」「一つは予算の問題と、もう一つは感染者を多く見せたくないんじゃないかというウラがあるような気がします。」

☆米国CDC発表 yahooニュースhttps://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200226-00000019-ann-int

☆中国の統計https://news.qq.com/hdh5/fycalendar.htm#/

 

☆新型コロナウイルス感染症対策基本方針

 日本政府発表 (2020/2/25)https://news.yahoo.co.jp/story/1580

「感染防止の観点から、電話による診療等により処方箋を発行するなど、極力、医療機関を受診しなくてもよい体制をあらかじめ構築する」とか、「適切な入院医療の提供体制を整備する」とか、通り一遍のお役所の作文。

 

 

 安倍晋三氏のグルメ三昧の日々HarborBusiness Onlinehttps://hbol.jp/213839

☆首相動静」「全国一斉休校」を「要請」した翌日の行動について、『朝日新聞』(2020/2/29朝刊) の「首相動静」には、2/28 午後「8時2分、公邸。作家の百田尚樹氏、ジャーナリストの有本香氏と食事。9時30分、東京・富ヶ谷の自宅。」と記されています。

以上

小泉雅英

【ブログ注1】
 本人の許可を受けて転載しました。
【ブログ注2】
 概ね同感です。

 テレビでは安倍の記者会見が早々に打ち切られ、あの江川祥子さんの質問とそれを無視するところがクローズアップされていました。

 愛媛県や千葉市ほかが「要請」に反発しているその勇気はこの際大きく評価したい。
 私の出身地の前橋では一部の私立高校が休校開始をずらしたり、2日に予定していた卒業式を縮小して行ったとのことです。

 

 「左翼」としては「社会防衛論」との闘いでもありそう。

 コロナの拡散・拡大防止という「社会の防衛」と、「さまざまな個々の生活や諸個人の感染からの防衛」の関係でもありそうです。

 一斉休校、この場合は大人と子ども…生きた社会生活…

 ところでかつて前進社で食中毒が発生したことがあります。
 保健所から大々的に検査が入り、時の政治局・天田氏はそれを受け入れました。

 韓国の新興宗教団体による集団発生・拡散をみても、「非合法・非公然」の現実的適応の如何が問われそうです。

 3つの『新聞記者』
 

  【つづく】