カテゴリ:☆☆続『狂おしく悩ましく』 > 暫定執行部の葛藤

中央派の春季論文は、中央派の内部でも新たな混乱を生んでいそうだ。
と思ったら、意外⁉中央レベルでは凸凹を含んでそれなりに統一性がありそうだ。
 ここでは中央派系の機関紙などからのいくつかを時系列的に紹介する。
 【ブログ注】洞口さんの記事では「viewボックス」なるものが浮上してしまいました。目障りならクリック⇒左上に移動 で小さくして下さい。

まずは杉並区議会での洞口議員





3月3日の本会議で杉並区議会の

『ロシア連邦によるウクライナ ...

動労千葉のDC新聞 2022/3/17

(声明) ウクライナ軍事侵攻を直ちに停止せよ!


2022/3/17
 -これは、労働者の団結を砂粒のように解体し侵略戦争に動員していく帝国主義の常とう手段だ。 動労千葉を中心に私たちは、2022春闘においてストライキ ...

「国を守る」 のではなく、 戦争をする自国政府と闘うことが問われています。
  ロシア国内では多くの逮捕者を出しながら反戦デモが闘われています。 ウクライナ国内でも徴兵を拒否して労働組合が闘っています。 世界の労働者は、 戦争をする自国政府と闘っています。


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関西労組交流センターが大阪市議会に抗議https://www.k-center.o rg/wp/2022/07/post-6345

3月28日、大阪市議会が在日ウクライナ大使のオンライン演説を行ったことに抗議し、関西労組交流センターは緊急の抗議行動を市役所前で行いました。

2022年7月5日

 三たび戦争が世界をのみ込もうとしている。われわれは切迫する核戦争の危機と隣り合わせで生きている。われわれは歴史の岐路に立っているのだ。全世界の労働者と固く連帯し、眦(まなじり)を決してこの戦争を止めるための闘いを開始しなければならない ...
 われわれは、ロシアのウクライナ侵攻をつよく弾劾する。しかし、米政府が主導したNATOのすさまじい東欧拡大政策、巨額の武器援助の歴史を見れば明らかなように、この戦争の真の原因をつくりだしたのはアメリカでありNATOだ。資本主義は成長の余地を失い、世界中が激しく衝突している。新自由主義が、自らが生み出した矛盾によって大崩壊しようとしている。それが戦争を生み出している真の原因だ。

【ブログ注】
 ①動労千葉だけが「ロシアの侵攻」という言葉を使って「弾劾」してはいる。
 ②「元凶は資本主義と新自由主義」論は揺るぎもない。
 ③動労千葉声明のもう一つの特徴は、
真っ先に「ロシアの反戦デモ」で、続いてウクライナ国内での徴兵拒否運動のみが取り上げられている【注 下記参照】。ウクライナの国家であれ人民であれ、防衛戦争や抵抗運動は、すでに今後も、評価や連帯・支援の対象外ということをスッキリさせたらしい。「世界の反戦闘争以外の闘いに価値はない」ということらしい。

 複雑で錯綜した【諸問題】を二分してぶった切ることですっきりとした気分なのだろうか?

【ブログ注】

白土 兵器の支援、経済制裁、ロシアによる侵略…トータルしながらの所論は、当ブログでもなかなか言及しえていないのも事実だけどね。前回は主な問題を網羅しながらだったけど、この際あえてもう少し「反スタ」としても歴史的に遡ることが必要なのだろうか?

 かつて、ベトナム反戦の頃、共産党の運動方針は「諸要求貫徹・統一と団結」だった。運動綱領的には「ソ連・中国などの社会主義諸国を先頭にした国際平和勢力の下に団結して」とか言っていたね。「帝国主義の手先・スパイ=トロツキスト」との闘いこそが「第1義」でもあった。それでも「ベトナムの解放勢力(?)支援」はくっ付いていて、たまに「武器購入のカンパ」なんていうものもあった。「冷戦下の反スタ…」
 ロシアの侵攻には既視感がある。ソ連時代のハンガリア侵攻だ。東ヨーロッパ=旧ソ連圏という面でも同様だ。革共同の「反スタ」の原点になる。今のロシアがスターリン主義かどうかは別にして、
「スタの継承」という側面は確かにある。プーチンにとっても「ロシア帝国の版図」「歴史的土地」を継承したソ連の崩壊への屈辱感は言われるところだ。要は中央派にとっては「スタでも完成した帝でもない」「今や新自由主義=反帝唯一」のあてはめということかもしれないが、現実を無視した議論だ。

山 ウクライナから見れば、ロシア帝国⇒ソ連⇒ロシアに一貫して流れる「帝国の論理=大ロシア主義」が「スラブ諸民族の交流・共生」にとっては避けられない問題なのでもあるけれど、そういう「民族抑圧」の課題は、やはり今の中央派特に新執行部にとっては排除すべきものなのだろうか?「プロレタリア国際主義=階級一元論」では論外なのかもしれない。
 全体の論調としては「ロシアを追い込んだ米欧=NATO」論。ただこの場合、我々の世代では、「日本を追い込んだハルノート」をことさら語る歴史修正主義者と重ね写しになる。この辺の「無防備さ」は「幼さ」としか言えない。
 それ以上に、「中国(への)侵略戦争の切迫」こそがすべてということらしい。「米中対抗=世界戦争」論とも一味も二味も違う言いまわしで、「反帝(反米帝)」一辺倒だ。これはこれで、新執行部の独特な世界観を示しているようにも見える。
 ベトナム反戦・イラク・アフガンなどでは「米帝と日米安保」そして「在沖米軍」は不可欠の問題だった。この間は、清水氏の下で「日米のアジア共同侵略論」や「米帝のアジア重視論」一辺倒でイラクでの「人間の盾」運動への参加も非難されたと聞く。「ウクライナよりも本番は中国侵略」という議論もその限りでは一貫性もあると言えなくはない。
中 
「中国の台頭」つまりは「不均等発展」はその限りで第2次大戦と似た構図だと思う。香港の民主化運動の圧殺もチベット・新疆=ウイグル侵略も、そして台湾問題も、「不均等発展」絡みでもある。よく分からないのは、「中国侵略」の概念だ。これは「経済侵略」ではない。
 「大変だ、もう終わりだ。周り中はみんな裏切者ばかりだ。自分たちだけが孤立してかつ正しい」とだけがはっきり聞こえてくる。
 動労千葉の「徴兵拒否の闘い」論は一面共感もある。けれど、この議論は「どこからどこに行こうとしているのか」が不明だ。ロシア革命での内戦や干渉戦争にもあらてめて適用し直すことまでは含んでいそうにもないらしい。「赤軍(国軍)への徴兵」のことだけど。ま、お互いに混沌ということかな?
 「孤独な選民意識」だけが透けてくる。心の奥では、「レーニン主義での一党独裁」だけが析出している。そんな気がする。「カルト化」という言葉がやはり合いそうだ。
 天田3人組の自滅で「60前後の若い世代」が後を襲っても、「若さも新鮮さも」感じられない。再建を主導したとする「全国WOB=全国労働者組織委員会」もこの問題では影も見えない。
 かつてのベトナム反戦や「民族解放=革命戦争論」の息吹は形も見えない。「終わってるね」
桜 現場ではそれぞれの感覚で動ければ、中央が何を言おうがどうでも良いという感じが強まりそうでもあるね。むしろ活動する場所を得ている人と、そんな場所を持たずに動員だけに応じるような場合とでも、差異は大きそうな気がする。

【ブログ注】「徴兵拒否運動」とは以下のような記事を指すのだろうか?
      技術上、同じ記事がダブっているようですが…

「国家のため国民が戦う」が当たり前でなくなる日──ウクライナ侵攻の歴史的意味

<ロシアで戦争を支持しない若者が国外脱出を図る一方、多くのウクライナ人も「国家のために戦う」ことを当たり前と考えているわけではない。この侵攻

2022.04.05
「祖国防衛は義務」 ゼレンスキー氏、出国求める請願に否定的
   ゼレンスキー氏、男性の出国求める請願書に「故郷守ろうとしてない」
    [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル 
    ウクライナ出国は「恥」「兵士として戦え」
  • 2022/06/09 · 戦禍のウクライナで、出国する自由や「前線に立たない自由」を求める市民たちがいる。ロシア軍の侵後、18~60歳のウクライナ人男性の出国が ...

  • 10 時間前 · 市民として戦争ついて情報を発信する. ──2月のロシアのウクライナ侵攻前、日本のテレビ局ウクライナついて発信させて
    【補】上記の検索結果は、別記事で改めて再掲の予定です。
    【ブログ注】しばらくお盆休みのつもりです。
















    いと連絡を ...


  • ひとまずは中央派の『前進』の見出しを紹介する。
    週刊『前進』
    04頁(32420201)(2022/05/02


      2022年5月 2日 第3242号 主張/理論. …
    革共同の春季アピール
    第3次世界大戦・核戦争危機を 反帝反スタ世界革命に転化しよう
    日米会談・クアッド粉砕5・22大闘争へ

    目次        1

    はじめに       2.. 2

    Ⅰ―総転向・総翼賛情勢突き破り革命への道を示した8回大会      3.. 3

       ロシア革命以来の挑戦にうって出る決意うち固める              3.. 3

     ⑵大会決定を直ちに実践し深化させた3〜4月の闘い 5.. 5

    Ⅱ―米日帝の中国侵略戦争阻止へ日本労働者階級の一大決起を 7.. 7

       ウクライナ戦争の本質は米帝主導の「米帝の戦争」だ          8.. 8

       国際反戦闘争と自国政府打倒の闘いで戦争とめよう          10. 10

       中東欧の勢力圏化めぐる争闘戦とNATO東方拡大     13.. 13

       コロナ×大恐慌×戦争が生み出す全世界的革命情勢        15.. 15

    Ⅲ―バイデン来日粉砕・岸田打倒、全国から首都東京に総結集を 17.. 17

    革命に勝利する党の建設をなしとげよう                            20

    【ブログ注】ページ数はA5
    の場合(400字詰め原稿用紙で2枚半)。∴総量は約50枚


    続いて関西派の『未来』を紹介する……… ……… ………
    プーチンを擁護する『前進』
    未来第343号目次(2022年6月2日発行)


         レーニン『帝国主義』序文を否定(上)
         岸本耕志 

                           プーチンの侵略戦争を許すな

                           ブチャの虐殺を「戦争プロパガンダ」という『前進』

                           プーチンの21年7月論文「歴史的一体性」に触れず

                           レーニン『帝国主義論』序文の民族抑圧を無視

    未来第344号目次(2022年6月16日発行)
    プーチンを擁護する『前進』(下)

                  民族問題を捨象し、島崎光晴『帝国主義論』も裏切る

                          白井朗『20世紀の民族と革命』の抹殺

    (つづく)

    5
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/94214

    51年間地下に潜行「中核派」84歳最高幹部が初告白「新左翼運動とは何だったか」

    対談 清水丈夫×田原総一朗

    ひとまずアップします。



    革共同第8回全国大会を開催 

    革共同第8回全国大会を開催 新自由主義と闘いぬいた30年を総括し世界戦争の開始を革命に転化する党へ 革命的共産主義者同盟・政治局


    発行日: 

    【ブログ注】記事の半分以上に要約しています。【以下転載】


    (1)

     2022年2月、わが同盟は2日間にわたって革共同第8回全国大会を開催した。大会は、世界戦争・核戦争の危機がロシア軍のウクライナ侵攻から現実の戦争となって火を噴く最中において、反帝・反スターリン主義世界革命を実現する党への一大飛躍をかけた大会として、歴史的成功をかちとった。
     19年9月の第26回全国委員会総会は、「7回大会(15年)路線」による指導の破産と組織問題を露呈し打倒された旧政治局に代わる暫定中央指導体制を確立し、第8回大会で正規の全国委員会と政治局を選出することを確認していた。そして昨年2月の27全総で階級的労働運動路線を党の基本路線としてあらためて再確立し、〈コロナ×大恐慌〉情勢下での実践と11・7全国労働者集会の到達地平を踏みしめて、ついに歴史的な8回大会を戦取した。
     本大会は、党内民主主義を最大限に貫いて、全国の基本組織から○○人の代議員を選出し、名実共に「同盟の最高議決機関」(革共同規約第三条)として開催された。代議員の6割以上が労働者党員であった。
      (2)
     大会は政治局からの二つの報告とそれをめぐる討議を中心にして進められた。
     第1報告「5月テーゼから30年の格闘と到達地平」を中央労働者組織委員会議長の松丘静司同志が、

    第2報告「革命的情勢の成熟と革命的共産主義の党の基本的任務について」を書記長の秋月丈志同志が行った。

    政治局が設置した綱領検討委員会から、綱領草案を土台とし、本大会の報告と討議を新たな出発点とする綱領策定への提起も行われた。


     第1報告は、新自由主義大崩壊―コロナ情勢下での党と階級の前進について、①動労千葉、関生支部、港合同の3労組の必死の努力と一体となって階級的労働運動再生へ闘いぬいてきた地平、②改憲・戦争阻止の闘いの組織化、③7・23五輪闘争で実力闘争の思想と実践を復権した学生運動と若い同志たちの党への結集、という3点において確認した。
     …【中略】…これに対し、階級的労働運動路線を否定する主張が党内の一部から発生した

    91年5月テーゼ転換(の意義の確認)…

     第2報告は、冒頭で次のように確認した。「今大会に課せられた任務は、ウクライナで現実に始まった世界戦争情勢を反帝・反スターリン主義世界革命へと転化するために…本大会の獲得目標として

       第1報告での総括での一致、

       新自由主義大崩壊・戦後世界体制の最後的崩壊の世界戦争への転化か、世界革命への転化かという革命的時代認識の鮮明化、

       反戦闘争を階級的労働運動路線の軸に据え、米日帝の中国侵略戦争を革命的内乱に転化する闘いに向かって、党の再団結と再武装をかちとること、

       3月決戦、5・15沖縄闘争から11・6労働者集会の組織化へ向かっていく具体的方針の確立、

              綱領策定への議論の開始、

              大会での新たな中央指導体制の確立、以上の6点を確認した。

    そのために必要な組織・非合法党を準備し建設すべきことを訴えた。


      (3)
     討議の冒頭、清水丈夫議長が登壇し、今の革命情勢を前にして革共同が反帝・反スターリン主義世界革命の綱領を「生きた綱領」として発展させ、打ち固めてきたことの決定的意義を確認した。(略)
     討議の全過程は、2627全総をへて、全党の先頭で階級的労働運動路線を貫いて闘ってきた代議員によって牽引(けんいん)された。…

    E地方委員会所属メンバーらによって組織された「階級的労働運動路線反対派」との党内闘争は、(略)すでに決着はついていた。(略)「反対派」代議員の発言は怒りと失望しか呼びおこさなかった。
     討議をへて、二つの政治局報告は、圧倒的多数の賛成で大会決定文書として採択された。
      (4)
     大会は、同盟の財政全体について報告し、承認された。続いて大会は、三つの決議をあげた。
     第1は、「旧政治局員・大原武史除名決議」である。(略)
      第2は、…旧中央執行委員・井上(元E地方委議長)の除名決議である。
     この除名決議は、政治局から同盟の最高議決機関である大会に提案され、賛成多数(9割以上の挙手)で決議された。採決の前にM県委員会の同志から「規約第六条 同盟員の処分(処分対象同盟員の属する細胞・各級組織の3分の2の多数決で決定)」に反するのではないか、との反対意見が出された。しかし、井上の反党的組織破壊行為は、(略)「全党の問題」であり、党破壊から党を防衛することは、大会が果たすべき重大な義務だ。そもそも全国大会は「各級組織」の「最高位」にあり、規約上からも決議を覆すことはできない
     第3は、「星野国賠勝利! 大坂正明同志、須賀武敏同志を奪還しよう!」の特別決議である。…

      (5)
     大会は、次期大会までの全国委員の選出を行った。政治局が代議員の中から指名した○○人(労働者党員が過半数)を大会に推薦し、全会一致で承認された。会場内でただちに第28回全国委員会総会が開催され、○○人の政治局員を選出し、議長に清水丈夫同志、書記長に秋月丈志同志を選出した。秋月書記長が再開された大会に対して、以上の新たな中央指導体制について報告し、全会の承認を得た。中央指導部の選出から承認まで、厳格に規約に従って行われたことも、本格的な労働者党建設に向かって決定的であった。

      (6)
     (略)全党は8回大会決定で固く一致し、その全内容においての再武装・再団結をかちとり、この決定を実行する義務がある。(略)大会はこの決定・最高議決に対するいかなる「蒸し返し」も「不服従」も、党の破壊であり、絶対に許されないことを確認した。E地方全県の同志に8回大会決定のもとに再団結することを訴え、E地方委員会の再組織化をかちとらなければならない。

      (7)
     …当面するすべての闘いをウクライナ国際反戦闘争として貫き、「復帰」50年の5・15沖縄闘争を米日帝国主義の中国侵略戦争を革命的内乱に転化する安保・沖縄闘争の新たな発展の突破口にしよう。「3労組アピール」をもって、11・6労働者集会に向かって、反戦闘争を軸に闘う階級的労働運動の大隊列を、そして国際連帯の力を組織しよう。…

     2022年3月14日 【ブログ注 「314は『前進』発行日の月曜日」】



     主張/理論



    革共同第27回全国委員会総会を開催 階級的労働運動路線の ...
    報告記事にはないが、東北地方委員会が提出しようとした意見書(?)は阻まれ、同じく記事にはない特別報告が東北地方委員会批判として出されたという説もある。
    一先ず仮稿

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