カテゴリ:☆☆社会と政治 > 政治的社会的な思いと発信

【ブログ注】尾上光さんからの要請を以下転載します。
……… ……… ………

ガザに心を寄せていただく皆さんへ

藤永香織著「ハヤティ・パレスチナ 夢をつなぐカフェ」復刻版が皆さんのご支援で
ようやく発行にたどり着きました。
ご支援に感謝します。

本書の[復刻にあたって]で、藤永香織さんは以下のように書き出しています。

「アンネ・フランクを偲ぶイスラエルへの旅で、パレスチナに出会った。ガザ地区に
魅せられ、パレスチナ人の自立を目指し共に歩みたいと思った。その第一歩として、
縁あって結婚したパレスチナ人の夫と、地元ガザ市でカフェを開業したが、店は戦車
やミサイルに破壊され、焼き討ちに遭うなど、苦難の連続だった。でも何度この店を
壊されても、この想いは変わらない。…そう信じていた。

[あれから20年。本書に登場した彼らのほとんどはもう、この世にいない。病死や自
死で亡くなった娘達。行方不明や生死不明の息子達。兄も姉も弟も妹も、従兄弟たち
も、親友も。「天井の無い監獄」が着々と完成していったこの20年は、私たちにとっ
て世界がぼろぼろと欠けていく日々だった。そしてとうとう、ガザで共に夢を繋いで
くれていた夫の心が壊れた。」

是非お読みになってください。
本書の売り上げは必要経費を除いてガザへ送金します。

香織著「ハヤティ・パレスチナ 夢をつなぐカフェ」復刻版の購入は
① 購入される冊数とお届け先を下記のいづれかにお知らせください。すぐに発送し
ます。

◇ ℡ 09066342973(おのえ、ヤスミン・ライブラリー)
◇ 〒814-0002福岡市早良区西新2ー5ー15ー101
  ヤスミン・ライブラリー(尾上光)
◇ yasmeen_library@yahoo.co.jp
  duster705@yahoo.co.jp (おのえひかる)

② 本が届いたら下記に代金を振り込んでください。
◇ 銀行名 西日本シティ銀行
◇ 支店名 西新町支店
◇ 店番号 204
◇ 口座番号 1559729
◇ 普通
◇ 口座名義 藤永香織(ふじながかおり)

よろしくお願いします。

ヤスミン・ライブラリー(尾上光)
……… ……… ……… ……… ……… ………
関連する記事を以下、

藤永香織著『ハヤーティ・パレスチナ 夢をつなぐカフェ ...

ひとまずお知らせだけ


後日、何らかの感想を書いてみたいなと思ってます。
お世話になった模索舎のページからコピペしました。以下引用
… … ………… ……… ………


党はどこへ行ったのか 私と革共同

142694

[2023年12月/四六判/374頁/]
《RED ARCHIVES 05》
著=岩本愼三郎
発行=社会評論社


目次:
第I部 私と革共同-光と影の幾歳月
第1章 革共同全国委員会の出発-六〇年安保闘争と三全総
第2章 七〇年安保・沖縄闘争という挑戦
第3章 いわゆる「内ゲバ」について
第4章 三里塚二期攻防と先制的内戦戦略
第5章 国鉄分割・民営化と「戦後政治の総決算」
第6章 国鉄一〇四七名闘争始末期-革共同の失われた三〇年(1)
第7章 安保再定義と百万人署名運動-革共同の失われた三〇年 (2)

第II部 革共同の諸問題
第1章 共産主義的政治をとりもどす-松本意見書 No.1
第2章 革共同全国委員会の歴史と教訓-松本意見書 No.2
第3章 迷走する「綱領草案-あるいは革共同の墓標
第4章 二重の敗北としての国鉄一〇四七名「和解」
第5章 党はどこへ行ったのか-「党の革命」「党の階級移行」という茶番劇について

第III部 現代社会を読む-『ピスカートル』からの抜粋
「太陽をとらえた」近代科学の果てに
経産省前テントをめぐる裁判闘争
原子力ムラの闇を照らした光
東京都知事選挙の悲劇と喜劇
憲法と戦争と沖縄
国家緊急権と立憲主義の死
人智をこえた人災から何を学ぶか
菅政権という末期症状
コロナ敗戦と亡国五輪
連合べったりで自滅する立憲
泥沼化するウクライナ戦争と世界大戦の危機
化けの皮が剥がれた自民党政治
GAZA 大量虐殺の果てに

レッド・アーカイブス 顛末記 | 川口 顕 
¥3,300

【ブログ注】
⑴著者紹介から 
1940年生まれ
 59年 東京工業大学に入学 その後に革共同全国委員会に加盟
2008年 革共同を離党
⑵私(白土)の記憶の断片から
革マル派との分裂で中核派を選んだ数少ない人の1人
私が1年生の時、1966年の年末に1か月だけの「マル学同臨時書記局員」として
参勤した時に、親しくお目見えした。秋山全学連の直前の話。
78年に私が『前進』編集局員になった時、たしか岩本さんが編集長だった。あるいはその直後か?
要町の本社2階の狭いながらも2室を使ったEB室で生活を共にした。ま、本命の水谷保孝氏が下獄中
でその臨時代行みたいな感じ?
後に『破防法研究』編集長。
松本意見書はぜひとも
 
時間切れでひとまずアップします。後日改めて追加予定。

駆け足で…
ガザの戦時のただ中で、だからこそ「平時の日常」を振り返っておきたい。

「日常」とは?
 20年前にはガザやヨルダン川西岸から「イスラエル」に多くの人々が出稼ぎに行っていたという。
 けれど今、ガザは分離壁に囲われて、出ることも入ることも困難な年月が続いている。
 ハマスを通じたアラブ世界からの支援や、並行する国連などによる生活支援などは、「飢え死にしない程度」にとどまり、言わば真綿で首を締めるようなもの。イスラエルの空爆被害の写真で見る限り、平屋建ての民家のほかにも低所得者用の集合住宅が立ち並び、家族の空間は成り立っているようだが、明日の希望の持てない日々が当時の青年たちから次の青年たちに引き継がれようとしている。
 ガザを流れる地下水路の上流を支配するイスラエルの入植者がじゃぶじゃぶと気ままに使えばガザはたちまち渇く。
 大人の男たちは、昼は街角で日がな一日あてもなく過ごすのだという。
 ヨルダン川西岸地区もまた、分離壁とともに押し寄せる、年々拡大するユダヤ人の武装植民の村々に押し流される。西岸を緑の豊かな大地にして働くパレスチナ人農民たち…。その農地もそして大事なのみ水・水利もまたとるか取られるかの中。
    パレスチナへの旅を振り返って(その2) 辻信一 (sloth.gr.jp)からの要約。以下も

分離壁ー心の壁

「どうやら、壁っていうのはパレスチナをどんどん追い詰めながら、同時に、パレスチナという存在そのものを呑み込んじゃおうとしている。かつてはあんなに豊富にあった「あいだ」がもうなくなってきている。壁が目指しているのは、こちら側の拡張で、あちら側をなくしてしまう、ということなんですね。


 ぼくの友人で非暴力平和運動のリーダーであるサミ・アワッドは、エルサレムに住んでいたおじいさんを48年の戦争で亡くしている。戦争前、子供だった彼のお父さんはいつも近所でいろんな民族の、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒の子供たちと一緒に遊んでいた。互いを区別しながらも、混然と、雑然と生きていた。境界とはそういうものだった。しかし今では、ガザに住むおじさんやおばさんたち親族と、西岸地区に住むサミは、もう何年も会うことすらできない。


 日本にもう40年も住んでいるイスラエル人の元兵士で、家具職人をやりながら熱心に平和活動をしているダニ・ネフセタイという人がいます。彼によると、彼がまだイスラエルに住んでいた頃は誰もが自由に西岸地区やガザに行けた。ユダヤ人でも普通に買い物したり、パレスチナの人々と付き合うことができたって。


 1967年の戦争の後なのに、イスラエルとパレスチナの境界とはまだそんなふうに両者が混じり合う曖昧な領域だった。両者は顔の見える関係だったし、お互い、どんな暮らしをしているかが見えていた。でも、今ではイスラエル人には壁の向こう側にあるパレスチナが見えなくなっている。【以上転載】

 この報告から数年後の「今」を読み解くと、パレスチナ人も、そして特にユダヤ人はなお、互いの顔を忘れて20年、相手を恐ろしい敵・猛獣のように想像して突き放すような20年を過ごしてしまったということになる。生まれたばかりの赤子がハタチになってしまったのだ。
 壁を取り払う、壁の向こうにいる互いの生きた姿を日々垣間見る。そんなことから始めない限り、対話も共存も成り立ちそうもない。


パレスチナ子どものキャンペーン (ccp-ngo.jp)


【報告】サラ・ロイさんと徐京植さんとの対話 ...

【考察 ユダヤ人問題とは?】
  「ユダヤ民族」は民族か?なぜ?いつから?どこから?
  「ユダヤ人」は基本的にはヨーロッパの「インド・ヨーロッパ語族」の一派であることの確認。
    ーーーーイスラエルとは中東に植民した欧州白人国家。
 そして「族外婚禁止」と迫害で生まれた幾多のユダヤ人コロニーの集合体。
 ただ、2000年の歴史は、ユダヤ人の相貌・遺伝子を欧州系に変えてしまった。
  ロシアの祖地とされる「ルーシー」では領主がユダヤ教に改宗して東欧のユダヤ人が誕生したという話もあるそうだ。
  

【ブログから】
 実は今月に入ってインフルエンザにかかってしまいました。
 数日間の微熱と倦怠の後で病院の発熱外来で感染の診断とタミフルを得て、しばらく休みました。
 
 その間に事態はいっそう悪化し、同時に内外の様子も急速に変貌しています。
 私自身は体力・知力の低下も著しい。
 で、当初の計画をあちこちで極端に端折り、このテーマでの論考を終えます。……… ……… ………

 もうろうとしながらですが、テレ東の下記もまた迫力あるものでした。
 今回のブログ記事を終えてその気になったらゆっくりご覧ください。2本、長いです。
豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】
 (8) 「イスラエルの論理」を徹底解説~たとえ世界を敵に回しても戦う理由とは?(2023年11月30日) - YouTube 73分

「パレスチナの論理」を徹底解説~「ハマス憲章」で読み解く”弱者の論理”とイスラム武装闘(2023年12月8日) (youtube) 63分


☆ちょっとした資料や…
イスラエルの国防相が「我々は人間の顔をした動物と戦っている」

   BBC、ハマスを「テロリスト」と説明しない編集方針を擁護 英 ...
 ウェブ2023年10月12日 · BBCは11日、パレスチナの武装勢力ハマスを「テロリスト」と説明しない編集方針を擁護した。 ハマスを「テロリスト」と呼ぶべきか BBC「むしろ理解妨げる . • BBC - 【解説】 9/11から20年、アフガニスタンで学ばなかったか ... • 【解説】 ハマスとは何者か 今イスラエルを攻撃した理由は - BBC • 「9/11」から20年 あの日、何があったのか - BBCニュース 詳細 「ハマスのテロ組織指定解除を」欧州司法裁判所 ... 

【ビッグ・テック(巨大IT企業群)が戦争犯罪に加担】イスラエル ...

2023年12月10日 12:17【以下転載】 

 10月27日『The Grayzone』ワイアット・リード
(左派の調査ジャーナリズム・ウェブサイト『グレイゾーン』記者)翻訳:脇浜義明

パレスチナ支援のアカウントが停止
 イスラエルが米国の容認のもと、パレスチナ人ジャーナリストやアル・ジャジーラのジャーナリストを空爆によって口封じする中で、ビッグ・テック(巨大IT企業群)もそれに協力している。

 10月7日のアル・アクサ洪水(ハマスの反撃)の後、複数のSNSプラットフォームが多数の著名なジャーナリスト、人権活動家、パレスチナ人活動家のネット発信を停止、または無効にした。ネット上のイスラエル批判やシオニズム批判に対する検閲は前々からある。親イスラエルのプロパガンダはOKで、反イスラエルの内容はNG、とする二重基準は非難の的だった。
 10月5日、「パレスチナに目を向けよう」(Eye On Palestine)のアカウントがインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)から消え、600万人以上のフォロワーがガザの現状を直接映像で伝える情報源にアクセスできなくなった。
 これに対してインスタグラムとフェイスブックの親会社メタのスポークスマンは、「この中断は政治的動機によるものでない」と主張し、「アカウントが発信している内容を原因としてアカウントを停止したのではない」と弁明している。
 メタの弁明の嘘は明白だ。これまでにも、メタがイスラエル政府の検閲要請に協力した経歴がある。2016年、政府が「扇動的」と見做すコンテンツをSNSから削除する権限を政府に与える「フェイスブック法案」が承認された後、イスラエルのアイェレット・シャーケド元法務大臣は、「フェイスブックもツイッターも、グーグルも削除命令の70%に従っている」と誇っている。(つづく)

☆現地報告
 日赤 ガザ会見報告 - 検索 動画 (bing.com) 国境なき医師団の報告も一覧に出てきます      長いものは1時間を超えますが短いものは…

     労働党 (イスラエル) - Wikipediaなど
     20世紀初頭からパレスチナへのユダヤ人入植を先導してきた政治勢力である労働シオニズム社会主義シオニズム)の流れをくみ、建国後も長きにわたり与党として社会を主導してきた、イスラエル建国エスタブリッシュメント政党。パレスチナとの融和・共存を掲げる中道左派新政党カディマ結成前は右派リクードと並ぶ、イスラエルの二大政党の一つ。

     
     労働党は、建国以来長らく政権を担ってきた。その中で、キブツなどを重視した社会主義的政策が労働党の中核でもあった。ところが、前述のとおり21世紀を迎えて以降は右派と協調することも多くなり、その中で右派政権の新自由主義政策を追認することもあった。ただ、ヤヒモビッチが党首になってからは、イスラエル国内で急速に増加しているワーキングプアについて警告するなどしており、今後、再び左派政党としての存在感を高められるかどうかが焦点となっている。

    イスラエル、2050年の人口予測を発表(イスラエル) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ (jetro.go.jp)
  1. 1950年代~60年代には世界からユダヤ人の移民流入が相次ぎ、当初100万人だったイスラエルの人口は、1970年代には300万人台にまで拡大した。さらに、1991年のソ連崩壊前後に旧ソ連圏からのユダヤ人の大量流入が起こり、再度、人口は大きく増加した(下図参照)。
    2020年現在では890万。


続きを読む


【ブログ注】大坂裁判の判決公判が12月22日に迫っています。以下、『前進』その他から駆け足で転載。ひとまずは裁判の現段階を、『前進』記事の抜粋から共有しよう。71年渋谷暴動闘争は、私たちが共有し、生きてきた歴史的体験なのだから。少し長いがこの際…

【以下転載】……… ……… 以下は「アーカイブ」(過去記事のカテゴリー 弾圧との闘い、などから)……… ……… ………

 

 第15~16回公判(3月7、9日)でっち上げ供述調書の破綻

 

★★大坂救援会★★

 「星野、奥深山、大坂が死亡した警察官を殴打していた」とするでっち上げ供述調書を多数作成した当時の取調検事・中津川彰の証人尋問が第15回公判で行われました。体調不良を理由に1月の公判に不出頭だった中津川ですが、弁護団・支援の強い怒りに追い詰められ、ついに法廷に引きずり出されました。

違法な取調を「正義」と開き直った中津川 第15回公判

 検察官は「中津川元検事は高齢であり、事件に関して何も覚えていない」と主張し、星野裁判での公判調書の採用を求める策略でした。中津川もこれに乗っかり、自らの年齢さえ大きく間違えるほどでしたが、弁護団の反対尋問に追い詰められ、次第に本性をむき出しに開き直り始めました。

 父親が取調室でARを殴りつけ、それをきっかけにARが供述を始めたことに対し、「公安部の検事としてARの人間性を立ち直らせたと自信を持った」「こういうおかしな人間に対して、まともな人間にさせるために検事になった。ARを反省させられた」と暴力的な転向強要を自慢。

 黙秘権を侵害する違法行為ではないかと弁護団に詰め寄られると「考えないね、そんな」「おかしいじゃないかというが、これは僕の人間性。ARのため、ARの父親のため」と開き直りました。検察庁で取り調べるのではなく、自ら警視庁地下取調室に出向き、警察の調べに続いて深夜に取り調べを行ったことを「サービスだ」と主張するなど、拷問的取り調べの実態とでっち上げを是とする国家権力の本性が中津川の証言を通して赤裸々に暴かれました。

 もっとも許せないのは、弁護団がこうした拷問的取り調べの実態を具体的事実を突き付けて追及するや逆切れし、大坂さんに対して「正義の味方の中村巡査が殺された。生きていること自体が、正義の味方として私の正義感が許さない」と暴言を吐いたことです。無実の星野さんや大坂さんをでっち上げておきながら、何たる言い草でしょうか。でっち上げの下手人=中津川を絶対に許さないぞ!

M証人が中津川のでっち上げ手法を厳しく弾劾

 第16回公判は、中津川にでっち上げ調書を作られたMさんが証人として出廷しました。 

 青年労働者だったMさんは社会の矛盾を感じ、中野社研で学習会を重ね、反戦青年委員会の仲間と1114闘争に参加しました。
 翌年1月に事後逮捕され黙秘しますが、最大で1日18時間に及ぶ拷問的取り調べを受け、意識がもうろうとする中、でたらめな供述を強要されました。

 証言台に立ったMさんは「黙秘が認められず、拷問的取り調べをうけ、うその証言をさせられた。知らない人を、捜査官に言われるまま認めた。信念を曲げて供述してしまい、今でも悔しい。無実のKさんに迷惑をかけ、50年間いつも負担だった」と涙ながらに訴えました。厳冬の1月に取調室の窓を開けっぱなしにされたり、わざと手錠を外さないといった拷問の実態や、知らない人を特定する「写真面割」のでっち上げ手法が法廷で暴露されました。

 両日とも、権力への心の底からの怒りがあふれる証人尋問でした。傍聴していた若者が「見ごたえがあった」と興奮して友人と語り合うなど、権力のでっち上げは完全に暴かれました。


2627回公判 弁護側立証、無実の証言続く

 
裁判は弁護側立証に入り、大坂同志の無実を明らかにする証人の登場で権力のでっち上げが一層明白となっている。
   証言台に立ったのは、元東京南部地区反戦の◯氏、元工学院大のY同志、元東京西部地区反戦の I*氏、ら。

    闘争前日の工学院大学の学生が1人、神谷町の現場から2人の反戦派労働者、そして…


第26回公判 「工学院に大坂はいなかった」 

 大坂同志を全く知らない群馬の学生たち(少年含む)が、死亡した警察官を殴打していた人物を「事前に見かけた」とされている場所が、デモの準備で訪れた工学院大学(新宿)だ。


 
当時工学院大学の学生リーダーとして1114闘争を闘ったY同志が証言台に立った。
 
   Y同志は
「群馬の奥深山幸男さんから、デモで使う旗ざお作りを手伝うと連絡が入った。彼らは数日前から東京に来て、デモの準備をしていたようだ」

  「
工学院は三多摩全学連の拠点校。三多摩の仲間は出入りするが、群馬の学生が来たのは初めて。千葉の大坂さんは工学院大学に来たこともなければ、来なければならない理由もなかった。皆、各地区で闘争への参加を全力で組織していた」

と真実を突きつけ、権力のでっち上げストーリーを破綻に追い込んだ。


 群馬の学生らのでっち上げ調書に繰り返し登場する「工学院大学の責任者」Y同志の毅然とした法廷証言に、検事は反対尋問で事実関係について全く触れることができなかった。ひたすら「あなたは革共同集会に参加しているか」「昨日行われた星野・大坂集会に参加したか」「裁判の内容を熟知しているのではないか」と、証言の信用性に少しでも傷をつけようとケチ付けを試みたが、まったく迫力を欠いた。「工学院で見た男が殴っていた」「それは大坂だ」という権力のでっち上げストーリーは完全に崩壊した。


 
 
27回公判、反戦労働者が殴打現場の証言
 
 第
27
回公判では渋谷闘争に反戦青年委員会の労働者として地域の仲間をまとめる立場で参加したI 証人が、殴打現場に大坂同志と似た身長・体格の人物がいなかったことを明快に述べた。


 「殴打していた人は大柄で、横幅もあった。体格からして大坂さんとは別人」
 「当時の私の身長は178センチ。大坂さんの手配書の記載と一緒。
私と同等の身長の人は、警察官を取り囲んだ集団の中にはいなかった

 「
私は殴打現場を取り囲む輪にいて事態を目撃したが、部隊をまとめるためにデモ隊の総指揮者である星野さんに注目していた。
 星野さんは殴打現場ではなく、そこから離れた十字路にいた

と証言し、殴打現場に大坂同志がいなかったことのみならず、故・星野文昭同志の無実もまた明らかにした。


 

 28回公判 「殴打者は大坂さんではない」 共に闘った労働者が堂々と証言

 東京南部地区反戦青年委員会の労働者として1114闘争に参加したHさんが証言した。

  H証人

「隊付きレポという役を命じられ、デモ隊に並行して動き機動隊の動向を報告するように求められた。だが、いてもたってもいられず仲間と共に闘い、東急本店前で現行犯逮捕・起訴された」

「取り調べでは『殴打現場にいただろう』『神山交番に放火しただろう』と追及され殺人罪でっち上げも覚悟した」と、自らの闘いを明らかにした。
 
 そして
「殴打現場を至近で目撃した。のちに大坂さんの指名手配写真を見て、絶対に間違っていると一瞬で確信した」
「沖縄闘争を憎悪する権力によるでっち上げ弾圧だ」
と権力を弾劾した。

「殴打者はガタイのいい男だった。大坂さんとは全然違う体つきだった
」と言い切った。

 検事は「証人が目撃した殴打者の身長は170㌢か、171か、それとも172か」など、実にくだらない反対尋問で傍聴席の失笑を買った。また「証人は革共同政治集会に、渋谷暴動事件の証人自身の裁判が終わった後、42回も参加している」など、証言の信用性を傷つけようとしつこくケチ付けを続けた。

 だが「星野さんの虐殺は許さない。大坂さんへのでっち上げを許さない」という証人の固い決意と真実の証言の迫力が権力を圧倒した。

 証人尋問の後、審理計画についての手続きが行われた。6月の残りの公判期日をすべて取り消し、次回第
29
回公判は7月6日(午前10時 東京地裁)に行うことが決まった。

免訴の証拠調べを却下する暴挙

 裁判所は、弁護側が求めていた免訴に関する証拠調べ請求を、すべて却下する暴挙を断行した。半世紀以上前の事件の裁判が「違法ではない」と開き直り、免訴について審理すら行わないと言い放ったのだ。

 裁判所による「奥深山幸男の公判停止が
35
年以上の長期にわたったとしても、大坂被告人に許容しがたい不利益が生じたものということはできない」「裁判所の判断に刑事法の研究者の知見が必要であるとは言えない」との決定は、怒りに堪えない。


大坂正明同志は無実 第32回公判 「私は殴打していない」

 
 作業時間の都合で略。右クリックしてください。


大坂裁判判決公判

 12月22日(金)午後2時 東京地裁429号法廷
 ※傍聴券配布のため、1時間前集合

【以上転載】……… ……… ………

【ブログ注】 これが全てでは全くないけれど、東京南部のHさんと東京西部・杉並(とは書いていないけど)のⅠさんが、自ら神谷町の現場にいたと証言し、”そこにいたのは大坂氏ではない”と断言したということ。

 腹を決めた2人の証言には、身が震える。「決定的な証言」でもあるが「偉大な決起」ともいえる。

 

 以上

【補足】弁護側証人の3人は、それぞれ革共同(中核派)の「常任」を務めた人だ。工学院大学→本社、東京南部・千葉。

後者の2人はすでに「同志」ではないらしい。年月の経過を思い知る。同時に、大坂裁判も、「元同志」たちの決起に支えられていることをはっきりさせた。

「ガザの今」 2023.11.19
福岡・天神から ●● 光 

【ブログ注】メールを転載します。だいぶ時間が経ってしまいましたが。太字の見出しはブログで付けました 。
【ブログ注】細部の機微の訂正ほかで、一時「非公開」にしました。お詫びします【以下転載】
 

私がパレスチナと出会ったのは2008年年末です。イスラエルのガザ攻撃に、意を決して、福岡市天神の繁華街で座り込みを始めたヤスミンさんを知ったのです。

ヤスミンさん

福岡生まれの彼はガザに住むパレスチナと結婚し、七のこどもの親になりました。が、イスラエルはビザを出さず、国を拒否、それ以来、毎晩の携帯電話の通話がお互いの存確認となったのです。詳しいことは「ハヤティ パレスチナ 夢をつなぐカフェ 」(新風舎)を読んで下さい。

ヤスミンさんは福岡市で「ヤスミン・ライブラリー」をち上げ「パレスチナのこどもに本を。⼤⼈に仕事を」を掲げ、パレスチナ問題の後援会、映画会、アラブ料理の試会などに取り組んできました。私もそれを⼿伝いながら、ガザなまりのアラビア語を学びました。
 挨拶程度しか話せませんが、ガザに住む彼の家族に会うために彼と友たちとパレスチナにもきましたが、ラファ検問所で追い返され、それはかないませんでした。 それ以来15年間、イスラエルの攻撃をはじめ、占領・封鎖・虐殺のガザの活を、間近に感じながら闘ってきました。

 

今回の攻撃は今までとは次元が違います。  ガザのどもたちの「ヒカル=光、攻撃をめるために何かして」のメールに福岡市での集会やデモに参加しています。私⾃⾝の思いを知ってもらい、1119に福岡市天神の街頭で訴えた内容等を記します。

福岡市天神での訴え 「ガザで生まれた罪?」

 「イスラエルはガザのちゃん、病、住を殺すな!爆撃やめろ!」のボードを掲げ、当初の予定をオーバーして2時間のスタンディング街宣を福岡市でやりました。駆けつけてくれたのは2、本当にお疲れさまでした。 


 イスラエルはシファ病院を攻撃し、電気も切断し、保育器の
ちゃん、病気と闘っている病、医療スタッフ、南部に避難できずシファ病院に避難していたガザ住を殺した。ちゃんや彼らが何をしたというのか。まれたばかりのちゃんを殺した。まだ始まったばかりの⼈⽣だ。この世でやったことは呼吸だけなのに。イスラエルはちゃんにも死刑宣告を突きつけ、執した。


 その「罪」はガザでパレスチナとしてまれたからだ。ガザでまれた、パレスチナでまれた間は皆殺しにしている。イスラエルはシファ病院にハマスの指揮所を発できず、第段階として、南部を攻撃し始めた。


  
ブッシュが「イラクは量破壊兵器を所持している」として、イラク侵略戦争に突した時と同じだ。侵略者の実はいつも同じだ。イスラエルはハマスが⼀⼈でもいるところは攻撃する、ハマスを⼀⼈残らず殺すといっている。これはパレスチナでまれたパレスチナは全員殺すということと同じだ。


 両親を、きょうだいを、族をイスラエルに殺されたパレスチナどもはその仇を討つとに誓う。当たり前のことだ。

なんの「罪」を犯したから殺されたのか。イスラエルが暴で「建国」した地に先祖代々住んでいただけだ。それだけの理由で殺されている。ハマスは消滅しても、パレスチナは次のハマスを組織するだろう。北部を爆撃し、死体とがれきのにしたイスラエルは次は南部を死体とがれきのにするのだ。

ガザの夜 

今、ガザ南部地区は料が尽きた。ミサイルに当たらなくても飢えて殺される。ガザの夜の寒さは厳しい。
 ⾬期にり先も冷たいが降った。ミサイルに当たらなくても凍え死ぬのだ。電気はない、がない。トイレが機能しない。WHOは感染症の蔓延と犠牲者の続出を警告している。ミサイルに当たらなくても、感染症で死んでいく。 


 イスラエルは占領・封鎖で
間がどの程度まで料不に耐えられ、電気も、道もどこまでぎりぎりに抑えられるか、ガザ地区のパレスチナきていけるかを75年間続けてきた。
 パレスチナはミサイルで殺されなくても、オスロ合意(1993年)後のせかけの独で気も失い、間の尊厳を奪うような、真綿でを絞められ、とうとうきる気も体も尽き果てている。


 ⾃
殺を禁じるムスリムのパレスチナに、殺者が急増している。 ヤスミンさんはガザのどもたちにハマスになってはいけないと厳しくってきたが、「今では、もう仕がないね。」と思っている。

  

「ハマスが悪い」のか?

202310を忘れるな、とイスラエル相ネタニヤフはいう。また、ハマスの暴はいけないとパレスチナを語る評論家はう。


 ちょっと待ってほしい。ハマスの動を評価、批判する前に2023107のニュースをてほしい75年前まで、さかのぼってニュースを調べてほしいとはわない。数前、1か前、半年前まででもいい。パレスチナのヨルダン川岸地区のが何殺されているのか、占領しているイスラエルの植者が銃を持ちどれだけのパレスチナを殺したか、イスラエル軍がどれだけのパレスチナを殺したかを知るだろう。


 そしてイスラエルは強盗の論理で、その都度、責任はハマスにあるとしてガザを空爆してきた。ミサイルと真綿でを絞め殺すつのやりでどれだけのパレスチナが殺されてきたことか。パレスチナにまれたパレスチナという理由だけで殺され続けている。
 

「ヤスミン」とガザで呼ばれてきた日本人女性の彼女はその著書「ハヤティ・パレスチナ 夢をつなぐカフェ」(新舎)で、隠しされ、をふさがれ、⼿⾜と体を縄でぐるぐる巻きにされ、転がされているパレスチナが最後の抵抗でを振り回したことに、暴はよくないとだれがえるのかと書いている。
  

イスラエルを止められるのは?

イスラエルの攻撃はどうしたらめられるのか。国際世論の切だ。しかし、イスラエルは国連の決定を無視し続けてきた国だ。それでも本を含む国際世論の声と動は重要だ。


カギはイスラエル社会

決定的にカギを握るのはイスラエル社会と政治だ。
 イスラエルの々がネタニヤフ政権を打倒し、せめて中道左派の政権ができれば停戦は可能だ。 その契機はイスラエルにある。10.7で殺され、また質にとらわれたたち。そのたちの家族、族、友の悲しみは何を持ってもかえることはできない。愛するを失ったの悲しみをることほどいことはない。かける葉もない。
 
 そのあなたが味わっている苦しみをパレスチナ75年間味わってきた。あなたが悲しいことはパレスチナも悲しい。いことは同じようにい。ここにてば何かが変わり始めるはずだ。 
 

今まではイスラエルの攻撃は停戦が成すると段落したものだ。国際政治は本も含めてガザ復興資の供与を約束し、停戦にる。この復興資約束だけで終わり、それと踵を接して国際社会はパレスチナを、ガザを忘れる。私はいつもそれを、またかと感じてきたが、今回は違う。

 ⼈道の回廊でガザに住むパレスチナは、シナイ半島の砂漠の新しい難キャンプに閉じ込められる。もしも、ガザの々が⼀⼈でもき延びていたらの話だが、もう復興などは夢物語になる。停戦は新たな占領と封鎖と虐殺の始まりだ。

 【ブログ注。アラブ諸国、パレスチナ人の強制移住に反対 イスラエル・ガザ戦争めぐる首脳会議で - BBCニュース


 ☆ ☆ ☆ ☆

、何週間ぶりにかヤスミンさんは、ガザの家族と話ができた。わずかな時間だ。彼らは南部ハンユニスに避難している。運よく屋根の下にいる。パンは列に並んでも買えない。冬物はもって出る暇はなかった。寒い。インターネットはそもそもバッテリーが価でだめ。電話の途中で、ミサイルの爆発がした。

 電話は、「ぼくたちのことは配しないで、ママの病気がよくなることを祈ってる」で切れた。 2023.11.19
【以上転載】……… ……… ………

【ブログ注】
せめて中道左派の政権ができれば停戦は可能だ。 その契機はイスラエルにある。」
あなたが悲しいことはパレスチナも悲しい。いことは同じように
この言葉をしっかりと心にとめて行きたい。

  イスラエル軍の南部侵攻が始まっているいま、「甘い」と言えば甘い。
  虐殺と破壊の末の占領統治の意図もあまりにもあけすけだ。
   さらにまた、「停戦・終結」で何も終わらないことも見え見えだ。
   けれども「今後はけしてパレスチナを忘れない」という言葉も虚しさが付きまとう。
  
   けれど、けれど、だからこそ、どんな場合でも上の言葉を忘れまい。他には代えられない。

   【追伸】家族たちはいま現在は「元気だ」とのこと。

 

関西派(革共同再建協議会)の『未来』に重信房子さんの発言(抜粋)が載った。
私なりにパレスチナ問題をいろいろと調べたのだけれど、やはり彼女の情報の豊かさや深さには及ばない。
 『未来』記事の上下を併せて転載させてもらうことにした。
 なお、リンクから接続すれば、京都集会の全体像も読めます。
【以下転載】……… ……… ………

 

 

一致団結したイスラエルへの抵抗
重信房さんは訴える(上)

未来第377号 (miraikakukyodo.jp)4面など
(10月15日 京都集会での発言 抜粋)

 重信房子


















(前略)

3。 「アルアクサ洪水作戦」は、なぜ起きたのか?
 今、パレスチナでは大規模な戦争が起こっています。攻撃を開始したハマスは、「アルアクサ洪水作戦」と呼んでいます。日本ではハマスの攻撃と言いますが、ガザの解放勢力が一致団結してこの作戦に参加しています。ハマスのアル・カッサム旅団、ファタハのマルワン・バルグーデイを指導者と仰ぐアルアクサー旅団、PFLPのアブアリ・ムスタファ旅団、イスラミックジハードなど、が一丸になっています。


 何故こうした大規模な作戦に踏み切ったのでしょうか? パレスチナの生存の闘争が臨界に達するほど人種差 別、民族浄化政策が続いたからです。その結果なのです。
洪水作戦はアラブ民衆に決起を呼びかけ、民衆の連帯でイスラエルや、アラブ政府や国際社会の現状を変える戦いを復権しようという意図もあります。


①去年12月末にネタニヤフ政権が成立し、これまで以上に極端なパレスチナ人への民族浄化が続きました。「イスラエルの歴史上最も過激な人種差別主義の右派政権」と西側報道が報じるほどの政権です。ネタニヤフは汚職で起訴されており、有罪になっても首相の免責特権を持てるように右派の要求を受け入れてやっと政権を作り上げ、司法改革を目指しています。


②この政権の特徴は、国際法も国連決議も無視して「占領地」と「イスラエル」という区分けを取っ払い全部イスラエルの領土としてパレスチナ人への侵略と弾圧を進めていることです。


③「ユダヤの力」党首ベングビールを、新設された国家安全保障相に抜櫂し、イスラエル国内ばかりか、これまで国防省が管轄してきた占領下の西岸地区や国家警備隊が管轄した東エルサレムの治安維持を含めて、ベングビールに全土一括統制下に置く権限を与えました。就任直後からのイスラーム聖地への挑発、扇動で入植者と軍の一体となったパレスチナ人弾圧が続きました。


④占領地併合を主張してきた「宗教シオニズム党」のスモトリッチは、財務相と、占領下パレスチナ人の出入国をも含む社会生活を統制する民生局をも管理する大臣を兼務することになりました。入植地の拡大併合、自治政府に代わって占領下パレスチナ人の税の代理徴収した財産をパレスチナ側に渡すのを停止しました。パレスチナ人の生活潰し追放を日々悪化して来ました。またイスラーム教徒にとって神聖なエルサレムのアルアクサモスクのこれまでの取り決めを無視して行動し、ユダヤ教の祝祭の場に替えようとして来ました。スモトリッチは4月、欧州で公然と「パレスチナ人など存在しない。パレスチナ人の言語、通貨、歴史や文化もない。何もない」と断じていました。こうした大臣たちが入植者を鼓舞して挑発扇動を繰り返してきました。その結果、激しい民族浄化、人種差別の弾圧挑発殺害が日々深刻化していました。


⑤ネタニヤフ政権は司法改革に対するイスラエル国民の激しい反対にも直面し、その批判をかわすべくパレスチナ人への弾圧が益々激しく続きました。この間だけでも、7月にはジェニーンでの難民キャプヘの大規模攻撃が反撃されてアパッチヘリを投入して殺戮を繰り返したり、入植者が何百人も押し寄せて村ごと破壊追放しようとしたり、パレスチナ人の集合住宅を違法だと難癖をつけて爆破したりと激しい民族浄化が繰り返され、すでに260人が殺されていました。


 ネタニヤフは9月 国連総会で「新しい中東」として地図まで掲げて勝利宣言のように演説しました。この地図のイスラエルには西岸パレスチナ自治区もガザも抹殺されてありません。シリアゴラン高原も含めて併合済みの大イスラエル地図が国連の場で堂々と掲げられました。サウジアラビアを含むアラブ諸国がアブラヒム合意を基礎にイスラエルと経済関係国交を開く「新しい中東」を作ると。(「パレスチナ問題の解決なしにイスラエルと国交を結ばない」というのがアラブ連盟の原則でしたが、イスラエルは逆に「アラブ諸国と平和条約を結びパレスチナ問題を解決する」と主張してきた長い歴史が、サウジを巻き込んで終わるという宣言でした。しかし、イスラエルと和平を結んだどの国の国民も、パレスチナ問題抜きの和平を認めていません。だから「アルアクサ洪水作戦」で各国民衆の反シオニズムの意思を力として各国政府に働きかける契機とする意図もあったと思います)


4
、 イスラエルは何故パレスチナ勢力に敗北する事態を招いたのでしょうか。
 おごり高ぶった入植者とネタニヤフ政権は、パレスチナ人、アラブ人を蔑視し、その結果、ハイテクと最強を誇る諜報機関も役に立たず、一方的に非国家主体に敗れました。現地の報道では、エジプトが1週間前にハマスの攻撃をイスラエル側に通報していたようです。モサドも情報を得ていたと考えるのが自然です。結局ネタニヤフが、ハマスらの攻撃を望んだとみるのが妥当だと思います。どうせ手も足も出ないガザにいるパレスチナ人なんかに何が出来るのか、飛んで火に入る夏の虫、とばかりにハマスに暴れさせてそれを口実に根絶やしにしてやろうと、高をくくっていたのだと思います。

 ところがパレスチナ解放勢力側は、50年前の中東戦争を記念する日を選び、あの第四次中東戦争を思わせる規模の大攻撃をやってのけました。ネタニヤフ政権は、大慌てで遅れてハマスを根絶やしにすると大虐殺をはじめています。ガザを封鎖し、水、食料、電力も完全停上しました。この封鎖は2006年にハマスが選挙でファタハに勝利して以降、ガザヘの集団懲罰の如くずっと制裁封鎖は今に至るまで続いてきましたが、さらにもっと徹底的です。 (つづく)

一致団結したイスラエルへの抵抗
重信房子さんは訴える(下)

未来第378号 (miraikakukyodo.jp) 8

4、(承前)京都市の40数パーセントにしかならない土地に230万人がおしこまれて暮らすガザ地区は「天井の無い牢獄」と言われてきました。イスラエル国防相は、パレスチナ人を「ヒト型動物」と非難しましたが、それはナチスがユダヤ人を非難した言葉であり、地上戦がこれから正当化されようとしています。パレスチナ人の命をどうでも良いと考えているイスラエルの指導者に、人質を大切にする考えはありません。米欧の政府がハマスを非難し、イスラエル支持の大合唱をしている限り、更に空爆、地上戦による戦争犯罪を繰り返すでしょう。
 わたしは、パレスチナの友人たちと共に闘い、生と死の命を日々見つめる中で生きてきました。

 

私たちは戦いの中で、無関係な民間人を巻き込み危険に晒し被害を与えた過ちも犯して来ました。だから自分たちの反省としても今こそ訴えたい。どんな戦時下でも武器を持たない人の命を奪うことは許されないと。
 自らの反省としても、どの、誰の命も奪い合って欲しくないのです。イスラエルの音楽祭など、武器を持たない民間人を殺したり、人質とすることも、ガザの無辜の住民たち民間人をシステマチックに無差別に虐殺することも、唯憎悪を広げ解決を遠ざけるということを、私は自らの闘いの教訓として訴えたいのです。特に、イスラエルは、こうした戦争犯罪、国際法無視の占領政策が日々、パレスチナ人を解放勢力に育てていることを知らないのでしょうか。


 私がPFLPにボランティアとして戦い始めた記録の一部は、去年出版した『戦士たちの記録』(幻冬舎刊)で記しています。(その中で述べているように、イスラエルや西側のメデイアは私がリッダ闘争を企画したり関与した様に印象操作をしていますが、私はリッダ闘争に具体的には何も関与していません。しかし占領に抵抗するPFLPのリッダ闘争を支持し、義勇兵として戦った仲間たちの、決然としたパレスチナ解放に命を捧げた献身を心から敬愛しています。又、日本赤軍は民間人を盾にしたり間違った戦い方をしましたが、人を殺したことはありません。これも印象操作されていますのでひと言付記します。)

5、 誰が占領者なのか? はっきりさせて停戦をもとめよう。

ハマスなどパレスチナ勢力を非難する前にまず考えてほしいのです。だれが占領者なのか? と。イスラエルが占領者であり、パレスチナ人が占領された土地に住む被占領者、被害者であるということ。この前提を抜きにした発言が横行してきたことが、平和解決をここまで損なってきました。ガザの「人道危機」ではなく、ガザのパレスチナ人に対するイスラエルの「戦争犯罪」なのです。まず占領者が裁かれ、占領をなによりも終わらせるべきなのです。占領者と被占領者の暴力を同列に置いてどっちもどっちと論じるのも欺瞞です。パレスチナ側は被害者なのです。占領に対して、人間の尊厳を掲げて戦うことは国際法、国連決議でも認められてきました。世界人権宣言に基づく権利を勝ち取る抵抗権は世界の人びとの奪われてはならない権利です。まず国際社会がこぞって占領をやめさせる方途を作るべきでしょう。


 そしてあの京都市の40数パーセントの土地に230万人のパレスチナ人が押し込められ、出入りを許されない監獄と化したガザに対する停戦と包囲解除を訴えることが火急の問題なのです。ウクライナでロシアの侵略に抗議して戦っているウクライナ人が英雄なら、イスラエルの占領に対して70年以上戦っているパレスチナ人も英雄です。テロリストではありません。

6、略

7、今こそイスラエルの占領に制裁を! 国連決議の再構築を!

パレスチナ、中東情勢はこれからどうなるでしょうか。
今年9月はイスラエルとPLOアラファト議長の間で合意した「オスロ合意」から30年目に当たりました。合意したイスラエルのラビン首相は暗殺され、ネタニヤフ登場によって変わりました。パレスチナに不利なオスロ合意に基づく和平交渉さえも拒否し続けたのがネタニヤフ政権でした。

 

そして臨界に達したパレスチナ人の怒りは、「アルアクサ洪水作戦」となって爆発しました。イスラエルは、敗北に衝撃を受けてパレスチナ人の生存を更に狭め、民族浄化の徹底的な暴力支配をこれまで以上に続けるでしょう。アラブ諸国も国際社会も目先だけのパレスチナ問題解決の見直しを問われるでしょう。アブラハム合意を結んだ国々を含めて、どの国のアラブ民衆もパレスチナの大義を支持し支援して共にある以上、アラブ諸国政府はイスラエルと足並みをそろえることが難しくなるでしょう。今、占領者の側にたって、平和や民主主義を語る米国の二重基準を、ウクライナと比べてみて欲しい。また「すべての当事者に最大限の自制を」という日本政府の呼びかけも、これまでそうであったようにイスラエルの占領と国際法無視を批判し抜くことなしに解決することが出来ません。

今こそ、この戦争を中東情勢の平和的解決への転換のチャンスとして、パレスチナ問題の解決を求めます。それは、イスラエルの占領地からの撤退、パレスチナ人の民族自決、難民問題の解決を目指す国際社会のイスラエルに対する包囲からはじまる公正なアプローチこそが問われています。世界が忘れている国連決議181号に立ち返ることが、公正な解決の道だと私は思います。あえて私は国連決議181号を訴えたい。


 1947年の決議181号では、ユダヤの国とパレスチナアラブの国、2つの国を作ること、エルサレム地区は国連が管理することを決定しました。それを無視してイスラエルが占領を続けていること、それを米国が無条件に支援してきたことが戦後秩序を歪め破壊してきたといえるからです。ガザのパレスチナ人の命を護る戦い、人質を護る戦いは、ウクライナ、パレスチナ含む戦争を停止させ反戦平和を闘いとることと一つです。


 イスラエルの戦争犯罪を告発する戦いは既に世界各地でパレスチナ人に連帯して広く行われています。こうした世界の動きに目を向け想像し世界とつながる日本を描いて欲しいのです。これから厳しいイスラエルのパレスチナ人への弾圧が続くでしょう。更にイスラエルはレバノン、イランヘの侵略を射程に入れています。でも私は悲観しないで連帯します。民衆のシオニスト・イスラエルヘの闘争心は更に深まるのを知っています。


 パレスチナの友人が言っていました。「希望を持ち続ける限り希望は消えない」と。もう一人の友人が言いました。1990年代のことですが、「今世紀は負けても、次の世紀には必ず勝つ」と。世界は最早、米欧諸国の二重基準で壊れた国際秩序をあてにしていません。国家レベルですがBRICSでは、 サウジアラビア、UAE、イラン、エジプト、という中東の四カ国を含む6カ国が新たに来年から加わります。世界のエネルギーの6割を掌握し、脱ドル体制を目指すでしょう。8月キューバで開催されたG77プラスチャイナは既に34カ国が加盟しており、首脳が集まりました。議長国として登壇したキューバ大統領は、途上国は不平等な貿易や気候変動問題などで先進国の犠牲となってきたと批判し、「われわれグローバルサウスが、何世紀もの間続いてきたゲームのルールを変える必要がある」と主張しています。


 世界は資本主義の一元的文明ではなく、自然な流れとして多極的な多文明の社会を求めています。50年、百年先を考えればよくわかります。
 日本が今のままでは心配です。自民党の米国政府追随の戦争政策、立ち遅れた家父長的文化を変革して、アジアと善隣友好的に立つ日本を生き延びさせましょう。国内の暮らしの中からの反戦の行動とともに、国境を越え、二重基準を排した、より公正な世界秩序を求めるパレスチナを含む人民連帯の行動と結び合って、何としてでも日本の戦争への道を押しとどめたいと願っています。(おわり)

イスラエルによるガザ地区への軍事侵攻は、止まることを知らない凶暴さだ。今すぐ撤収しろ!
    イスラエルの占領・植民地政策は止まることを知らない。そして状況は「最終戦争」の様相を呈している。「ジェノサイド」―かつてはユダヤ人大虐殺に使われたこの言葉がイスラエルの行動に向かって叩きつけられようとしている。

ただ私個人の情況は思うように任せない。

ここで現状を論じたりするのは書くのは荷が重い。で、「もう一度、どう考えたらいいのか」の資料を整理するにとどめたい。

地図アラブ社会特に、二つのインティファーダを挟んで、ガザやヨルダン川西岸様変わりしているようだ。

振り返れば私自身と言えば、パレスチナ問題を知ったのと、イスラエルのキブツを知ったのはほぼ同時の1960年代末。20歳になるかどうかのころ。そして現地ではイスラエル「建国」以来まだ20年。まだまだ「イスラエル国家の消滅」の可能性は充分ありそうに見えた頃だった。
 時を経て、どうか?
 世界が一回り二回りすれば、その可能性もゼロではない。

とはいえ、とはいえ、だ。情況から目を離さずに、あらゆる角度から、あらゆる可能性を探るしかなさそうだ。

地図で読み解くパレスチナ問題

― ヨルダン川西岸の現状とイスラエル問題

【ブログ注】.あえて「ヨルダン川西岸の現状」から始めることにした。パレスチナそのものも、元はと言えば中東・アラブ社会の一部ということで、あえてこの地図もつけてみた。

【ブログ注⓶】見出し部分を右クリックするとリンクが開けます。
 【ブログ注③】技術上の限界で、図がダブったり予定外の場所に飛んだりしています。あまりに時間と精神力を費やしたので、これで良しとします。

 

 イスラエル支配の拡大

パレスチナ子ども
キャンペーン
から

「1948年、イスラエルの建国宣言を受けて第1次中東戦争が勃発しました。 200以上の村が破壊され、70万人以上のパレスチナ人が故郷と家を失いました。

これを、パレスチナでは「ナクバ」(破局)と呼んでいます。 周辺諸国に逃れたパレスチナの人々は、以来「故郷への帰還」を切望しながら、70年以上にわたり難民として生活してきました。

パレスチナの占領

当初70万人だった難民は、避難先で三世代、四世代目となり、 今や約560万人に達して世界で最も大きな難民グループとなっています。

UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)」
       ……… ……… ………        ……… ……… ………

 

ユダヤ人・イスラエルによるパレスチナ占領の歴史を地図で表示する

区画としての「パレスチナ」とはイギリスが勝手に決めたものだが、当事者も便宜上これに従っているようだ。

ひとまずここでは、このパレスチナを「パレスチナ全土」としよう。

オレンジがパレスチナ側。緑茶がイスラエル側

   イスラエル建国以前の1946年。英国の委任統治の領域としてのパレスチナ。パレスチナ人の土地は、全土の94%を占めていた。ユダヤ人入植はすでに始まっているがまだ6%ほど。

⓶ 同47年の国連分割決議ではパレスチナ側の「領土」は全土の43%に縮小された。半分以上をイスラエルの「領土」とされた。

   48-67年の中東戦争の結果、さらに25%に。

   そしてヨルダン川西岸でのイスラエルによる占領と植民の結果、今ではその支配地域は全国土の8%に縮小。イスラエルが92%を占領支配しいるという。

 

イスラエル パレスチナ 地図 (bing.com)

類似する地図はいろいろとありそうだが、色分けと合わせてパレスチナ側の地域区分を % で示した「パレスティナのこどもたち」から引用した。第3次中東戦争以来、実はヨルダン川西岸地区でのユダヤ人入植地は虫食い的に恐ろしい勢いで拡大している。

西岸地区を細切れに分断する「エリア」

ヨルダン川西岸 区分


 パレスチナへの旅を振り返って(その2) 辻信一 (sloth.gr.jp)ヨルダン川西岸を訪ねる者が行ってすぐに覚えなきゃいけないのが、abc というエリアの区別です。これを覚えないと自分がどこで何をやっているか分からない 



2010
年現在、ヨルダン川西岸地区は統治者によって、3分されている。

1.  A地区パレスチナ政府が行政権、警察権共に実権を握る地区。2000年時点で面積の17.2%[3][4]

2. B地区パレスチナ政府が行政権、イスラエル軍が警察権の実権を握る地区(警察権は、パレスチナ政府と共同の地区も含む)。2000年時点で面積の23.8%

3.  C地区イスラエル軍が行政権、軍事権共に実権を握る地区。2000年時点で面積の59%2018年現在で面積の「60%以上」[5]


 現在でも(
2020年)ヨルダン川西岸地区の主な統治者はイスラエルであり、パレスチナ人住民はイスラエル国防軍軍律によって統制されている(ユダヤ人入植者は、原則としてイスラエル国内法が適用される)。また、C地区はA地区、B地区を包囲し、さらに細かく分断するように配置されている[6]

さらに、C地区でのパレスチナ人の日常生活は大幅に制限されており、家屋・学校などの建築、井戸掘り、道路敷設など全てイスラエル軍の許可が必要となる[7]。特に住居建設の許可が下りる事はほとんどなく、イスラエル軍は違法建設の住居を撤去し、罰金を課する。国連によると、2010年だけで少なくとも198の建造物が撤去され、300人近くのパレスチナ人が強制移動を強いられた[8]

201859日、イスラエル国防軍は「ユダヤ・サマリア」に命令1797を布告した。これは、イスラエル軍が「違法」となった新築建造物(未完成または竣工6ヶ月以内または居住30日以内の建造物)を、司法手続きを省略して、96時間以内に異議申立が無ければ撤去できる内容である。命令自体は、ユダヤ人入植者も対象となる。

OCHA国際連合人道問題調整事務所)によると、イスラエル軍によるパレスチナ人所有の建造物の撤去は、2017年は月平均35件、2018年は月平均38件であったが、2019年は52件と増加した。2020年は、新型コロナウイルス感染症流行初期の1-2月は、月平均45件に減少したが、3-8月は月平均65件と、2017年からの4年間で最も多くなった。OCHAは、命令1797によって建造物の迅速な撤去が可能になり、所有者が異議申立の手続きを取れなくなっていることを懸念している[9]

 続く ……… ……… ………
  

  下線のあるのが…
     ガザ地区たこ揚げで東日本大震災の被災者激励
 「お互い様」ですね。東日本大震災では、何も米軍だけでなく、実に多くの国や民衆から励ましをもらったことを改めて知りました。

ヨルダン川西岸地区 -wiki


 パレスチナ問題はなぜ世界でもっとも解決が難しい紛

  
パレスチナ問題は宗教対立じゃない? 複雑な事情をやさしく解説
 
イスラエル支配の完成図の崩壊
 揺らぐ米の中東政策・世界戦略

  米欧のユダヤ人問題・アラブのユダヤ人

  イスラエル人口の推移(移民元・移民先)

 ユダヤ人問題 ー欧米・ロシア革命・欧州からの植民地問題
  移民・植民国家としてのアメリカと先住民
  「民族の牢獄ーロシア」から。ユーゴの実験。日本のアイヌ民族・先住民そして沖縄
   近代国民国家=民族国家観とエスニック問題の再検証
 現代アラブ社会

「ポスト植民地主義」の視点

「社会主義革命こそ」?まずは「どんな?誰とだれが主人公?」
 

この間の OHanloさんのコメント関連をこの記事に集約しました。いくつか(特に私=白土のコメントが)抜けたりしているようですが「技術上」のこととしてご容赦を。


O’Hanlonさんのコメント ウクライナ事態に際して

2265日~12

【ブログ注】ここに一括して転載しました。O’Hanlonさんの立論は基本的枠組みとして、「ロシアの勝利を支持する」であり、私の結論には合いません。ただ、その論議自体が私としては珍しくもあり、よく勉強されている方だとも感じます。誰かが議論に乗ってくれてもありがたい。一分でO’Hanlonさんの自身での変化も書かれています。ただ、正直言って私の手に余る……… ……… ………

以下、主としてO’Hanlonさんのコメントです。青の下線(リンク)は私がつけました。ちょっと面白いので、一部茶色にしました。以下……… ……… ………

 

①ウクライナ事態について深く検討すべき問題があると思います。
一部の左翼は、プーチン政権を批判しながらも、ウクライナの政権が西側帝国主義の傀儡政権であるとしてロシア側の勝利を支持しています。

彼らの中には、プーチンの歴史認識への批判はあります。プーチンが昨年公表した論文プーチン大統領の、2021年7月12日の論 「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」 (a-saida.jp))の中で、プーチンはレーニンやボリシェヴィキを反ロシア的だと非難しています。このことからプーチンはロシア大国主義者であるとみなす一定の根拠があります。しかしマルクス主義陣営においても「民族自決権」や「ウクライナ民族」に対する批判があったことは忘れてはなりません。      2022/06/05

 

⓶ウクライナやベラルーシは本来ロシアの一部だというのは、ロシア民族主義者の主張ではありますが、ロシア共産党の左派やローザ・ルクセンブルクの主張でもあります。
 1917年の10月革命から1922年のソ同盟成立に至る論争史をきちんと研究しておりませんが、ロシア共産党左派も民族自決権に反対であり、またウクライナ民族主義などたわごとに過ぎないと考えていました。
 ローザ・ルクセンブルクの有名な『ロシア革命のために』でも、ウクライナが民族であることを明確に否定しています。

2022/06/08 04:32

白土
 相変わらず難しい理論上の問題提起ですね。別の機会に議論できたらと思います。
ひとまずはオハンロンさんの結論かそれに準ずる議論を拡げてくれればありがたい。
ローザの死後、ポーランドが独立したこと。自決権を歌い上げたレーニンがポーランド侵攻を決断して見事に跳ね返された事実。
 トロツキーはその後、「革命は輸出できない」とあらためて痛感したと書かれています。
 果たしてレーニンはどうだった?
 もしローザが生きていたら、このポーランド侵攻にどういう態度をとったろうか?
 あれから百年、民族自決は当然という共通認識が主流になっていますね。
 では現代から振り返った時、あれはどういう議論だったのでしょうか?2022/06/29

 

③>ロシア軍がウクライナの原発を砲撃し支配したという。怒りは激しいが、同時に原発を戦場にしての戦闘が長引かなかったことに胸をなでおろす。 >は私からの引用部分。以下同じ
  これはウクライナが核物質を確保することを阻止するための正当な行動です。
  ウクライナは核兵器を放棄しましたが、今でも核兵器をすぐに作れるだけの量のプルトニウムがあり、多くの核技術者がいるのです。ロシアとしてはそれを防ぐために原発を確保するのは必要でした。

今回のウクライナ情勢で、ロシアによるウクライナ解放=米帝傀儡政権打倒を支持しない人がいることが理解できません。2022/07/08

 ④>>3 ルクセンブルクはポーランド社会党を小ブルジョア民族主義者とみなし、ポーランド民族主義を    反動的とみなしていました。しかし第一次世界大戦においてポーランド社会党左派が国際主義を堅持して右派と分裂したことからも、ルクセンブルクの評価は行き過ぎたものでした。
  ポーランド独立が成し遂げられたのは、反革命の結果でした。
 >
自決権を歌い上げたレーニンがポーランド侵攻を決断して見事に跳ね返された事実。
  トロツキーは「革命の速度は戦争の速度より遅い」と予測し、それが正しかったわけです。しかしグルジアのメンシェヴィキ政権打倒には賛成しているので、「革命の輸出」を全面否定してはいなかったはずです。2022/07/08

 

⑤すみませんこれを見落としていました。
>
結論かそれに準ずる議論を拡げてくれればありがたい。
  ウクライナにおけるロシアの軍事的勝利、そしてРусьの地(ロシア・ベラルーシ・ウクライナ)の再統一を支持します。「ウクライナ民族」は存在しません2022/07/09

 

⑥再建協(関西派)について、あまりにもひどすぎるというのが率直な感想です。「オール沖縄支持」という右転落から、崖を転がり落ちてもはや左翼党派でもなくなったといえます。日共・革マル派・かけはしとどこが違うのでしょうか?
  なお、白井朗『20世紀の民族と革命』を読むと、ウクライナ民族の存在を否定したルクセンブルクの立場に全く言及されていませんが、それはなぜでしょうか?2022/07/24

 

⑦私が「中核派に結集したか強いシンパシーを持」たなかったのは、その東京教育大卒の先生に、「中核派も革マル派もうそつきなんだよ」と教わっていたことも原因です。
  1972年に、早稲田大学で川口大三郎が革マル派にリンチ殺害された事件がありました。革マル派は「中核派の川口大三郎がスパイ活動を行っていた」と主張しました。中核派は「全学連戦士・川口大三郎君の虐殺を弾劾し、反革命カクマルに血の復讐を誓う」という声明を出しました。どちらもうそをついていたことになります。2022/07/24

【ブログ注】この件はその後の進行で、ほぼ「ウソ」だったようです。ただ、私自身はまだ断定しきれません。

 

白土O’Hanlonさん

1,2ともにあまりにも立場の違いがはっきりしました。
沖縄独立武装闘争を主張したひととも思えません。
前にも触れましたが、自分のブログで考えをまとめてから、当ブログに投稿し直してください。2022/07/24


 ⑧>
沖縄独立武装闘争を主張した

誤解があるようですのでこれだけ。
私は「琉球解放」を主張しています。「独立」ではありません。
「琉球解放」は、琉球独立を論理的に排除していませんが、同じではありません。
たとえば琉球反米反日革命が日本革命の導火線となり、日本琉球社会主義連邦ができるということも想定されます。2022/07/30 

 

⑨ものすごく驚いたのですが、清水議長派は中国統一に反対しているんですね?
ウクライナで起きている事態と同じように、米帝や日帝の軍事的支援や参戦によって台湾の人民が中国スターリン主義から「守られ」「解放される」ことなど絶対にありえないことをはっきりと訴える。
     革共同第29回全国委員会総会 (⑶戦争の階級的本質を暴き米日帝の中国侵略戦争阻め)

  これはどう解釈しても中国統一を否定しているとしか読めません。2022/11/14 


 米日帝国主義が中国統一を阻止し、台湾を独立させることが「中国侵略戦争」でないとすれば、
清水派の言う「中国侵略戦争」とはどんな戦争のことなのでしょうか?2022/11/14 

【ブログ注】

うーん?賛否を置いて、この意味するところは、「いざ中国軍の台湾進攻・併合」があった場合も、中国=大陸の共産党政権に対して批判や非難をするな」というのが眼目、と読むべきではないでしょうか?「非軍事的手段での台湾への重圧や国民党への肩入れ」なども同様だ、と。
  台湾問題は中国の内政問題であり、口出しするな!!?
  歴史的には中核派も「二つの中国論反対」でしたね。

間違っても、中国共産党政権への非難や中国大使館へのデモなど許し難い、と。

米日の軍事的対応にのみ、それだけに一途に反対する、ということ
 「台湾の政府や人民への支援や連帯」など間違っても口にするな、ということ。

この点では、O’Hanlonさんの読み方とは真逆に、あなたの主張と清水中央派の主張は合致・一致するということです。


さてその後、半年も過ぎたけど、中台問題については「具体的なあるいは細部には明言しない」というのが「原則的原則」であるようで…。「論述の仕方には『転換』」がありそうだ、というコメントもありましたが、よくわからない。

「敵は誰か!米帝・日帝だ!」そして「自国帝国主義打倒論」がすべてだ!

「帝国主義本国での階級闘争がすべてだ!」 

「『中国侵略戦争は鉄の必然性』、四の五の言わずに偉大な予言者の言葉を信じろ!」

「大衆や体制内諸党派とまともな言葉を交わそうとすること自体が、日和見主義であり、反革命への道程だ!」

ま、どこかで聞いた言葉ですがね?

で、多少とも自分の言葉でしゃべりたい人たちはみんな、面従腹背に徹し、陰では言いたい放題の自由を謳歌している、ということでしょうかね。

★★ ところで白土自身は、今はもう「台湾独立論」に共感しています。ただ、それを展開するのにはもう少し時間が必要です。

 

>ソ連時代のハンガリア侵攻だ。

これと今回のウクライナ事態に類似性を見出すのには無理があります。まずハンガリーはスラブ民族の国ではなく、歴史的にロシアに支配されたこともなく、ハンガリー民族主義は歴史的に進歩的でした。
 それに対して、ウクライナ「民族」というものが存在したのはリツィア地方の民族主義者の「ウクライナ版皇国史観」の中においてであり、ウクライナは反革命によって独立国となりました。
と書きましたが、私は「琉球人は日本人ではない」「ウクライナ人はロシア人の一部である」と自明のように考えていましたが、この2つの命題の両立が難しいことに気付きました。ウクライナ民族主義者の歴史観が歴史学的検討に耐えない「皇国史観」であるとしても、少なくともガリツィア地方にはウクライナ民族は実在したと言えるのではなかろうか。2022/11/19

 

○○○○

>香港の民主化運動の圧殺
直接関係ないかもしれませんが、「香港の民主化運動」は家族をも引き裂いた例がたくさんあったようです。
愛国心が強い夫婦が、「民主化運動」に参加する大学生の息子に対して、「これ以上祖国に反逆するなら親子の縁を切る。二度と帰ってくるな」と言い渡し、その言葉通り親子の縁を切ってしまったよう。息子は住居費も学費も払えず、大学は中退とのこと。
香港では不動産価格が暴騰しており、まともな部屋に住めないというのが若者の不満の大きな要因でした。一つの部屋を借りる事すらできないので、一つの部屋を鳥かごのようなもので仕切った部屋にしか住めない人が多いのです。この原因は皮肉なことに「一国二制度」にあります。中国中央政府が香港の住宅難解決のために安価な公共住宅建設案を何度も出してきたのですが、香港の財閥が「一国二制度」をたてにこれを阻止してきました。香港の住宅難を何とかするために「一国二制度」を廃絶する必要があるということですね。2022/12/10

 

>浜 かつてのベトナム反戦や「民族解放=革命戦争論」の息吹は形も見えない。「終わってるね」

これはもしかしてウクライナの「民族解放=革命」ということでしょうか?それなら全く論外であると言わざるを得ません。ウクライナがNATOや米帝のカイライであることを理解できない人がいるでしょうか。ウクライナが民族であると否とを問わずに、「ロシアの勝利」以外の立場は考えられません。
  アレクサンドラ・グージョン『ウクライナ現代史 独立後30年とロシア侵攻(河出新書)を読んで、やはり「ウクライナ民族」なるものは西側の人工的な産物にすぎないと確信できました。著者は完全に「西側の立場」に立っているだけに、それがあらためて浮き彫りになります。2022/12/23

 

【ブログ注】

近くもう少し書いてみたいのですが、筆が進んでいない。今日はここまでにします。
そうそう、半年以上昔のことだけど
【神回】アベプラでひろゆきvs国葬反対派の洞口朋子「岸田政権が核ミサイル配備を計画、その証拠がある」は一見の価値ありです。ま、がっかりしたい人向けですが!ひろゆきvs 洞口区議 - 検索 (bing.com) 2022年9月9日

 全体で20分ほど。8分頃からがポイント。

なおO’Hanlonさんの過去のコメントのまとめは以下。
https://www.bing.com/ck/a?!&&p=b034d064db04b057JmltdHM9MTY4NDEwODgwMCZpZ3VpZD0zNDA0MThiYy02Yzg2LTZlNzktM2I2NS0xNTE2Njg4NjZkNmEmaW5zaWQ9NTM4Mg&ptn=3&hsh=3&fclid=340418bc-6c86-6e79-3b65-151668866d6a&psq=%e3%80%8c%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%ab%e6%b2%96%e7%b8%84%e3%80%8d%e5%8f%8d%e5%af%be%e8%ab%96+O%e2%80%99Hanlon%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ab%e5%bf%9c%e3%81%88%e3%81%a6&u=a1aHR0cDovL3l1aWdhZG9rdXNvbjk5OS5saXZlZG9vci5ibG9nL2FyY2hpdmVzLzIwMjAtMDgtMDQuaHRtbA&ntb=1

テレビで今夜執行予定とのこと。
以下は反対同盟のリツイート。
「現地行動隊」=中核派の映像です。


https://twitter.com/sanrizukadoumei/status/1624910280898789376?t=mmrRaR895mv48Vvl4jOd-g&s=19

#安倍晋三の国葬に反対します
出るわ出るわ。
統一教会=勝共との根深い癒着だが、私自身も他の問題にかまけておざなりにしてきた。
今回は白土自身のメモ帳代わりとして、


「忖度」と腐敗の構造と「警備の失態」 中村格の存在

警備のトップの中村長官は伊藤詩織さん事件の逮捕状もみ消しのあの刑事部長だった。

安倍総理「秘書ご子息」の「ゲーセンのケンカ」に捜査1課投入

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