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ついでに味岡さん(三上治さん)のお知らせを転載する。
【以下引用】
『流砂』10号の発行のお知らせと購読のお願い
                       
                     『流砂』編集部(三上治)
 
『流砂』10号を発行いたします。前号は昨年の9月30日でしたから、比較的早い発行になりました。できればこのペースをもう少しあげて年3回にと考えています。これには政府の動きというか、時代の動きに切迫感がましていることがあります。戦争法案に引き続いて憲法改正にまで踏み込もうとしている政府の動向に僕らが対応を要求されている度合いが増しているのでしよう。僕は『流砂』の発行を年に3回まで早めることで、僕らなりの対応をと考えています。一般的には電子出版のこともあって、紙媒体の雑誌は売れ行きがよくありません。『流砂』のような小冊子は関係ないというべきなのかもしれませんが、それでも影響はあります。こういう時代の中で、発行回数を増やすのはきついのですが、政府や国家の動きをみるとそうはいかないぞ、という思いもつのるのです。
10号までの経験をいかしてこれを合理化できるところは進めて(財政など)、進んで行こうと考えています。
 
今回は前号につづいて戦争についての特集をと考えたのですが、特別の特集は組みませんでした。特集というスタイルは雑誌の主題を明瞭にするという意味でいい方法ですが、今の時代には書き手の内発的な契機を狭くしてしまうところもあります。その辺は難しいところですが、それでも(非戦論―三上治)をはじめ、盛り沢山の論考を掲載できました。連載ものもありますが、240pを越える分量となっています。読み応えは十分だと思います。
 
発行日は2月25日ですが、もともと書店での販売は少数です。なかなか探しにくいこともあるかと思います。こちらでの直販もいたします。下記に申し込みください。個人申し込みの場合にはメールでの連絡をいただけばありがたいですが、銀行の振込みを確認でき次第発送させていただきます。
 
連絡先 『流砂』編集委員会 154-0017東京都世田谷区世田谷
  1―4―14-305 味岡方 電話 03-3426-4026
     携帯 090-3908-7330
  購読料は送料込みで1200円 10冊まとめ買いの場合は1万円
購読料及びカンパの振込先口座
 三井住友銀行 世田谷支店(788)
口座名義 味岡修  口座番号 普通 5435458
申し込みメールのアドレス。a-osamu@mbg.nifty.com(味岡)
 

プロレタリアートへの一元論についての資料です。
少し古いようですが今年のもの。


3・11郡山現地へ!
全学連(斎藤郁真委員長) 書記局通信  2015年2月4日 №262

              Tel03-3651-4861 mail_cn001@zengakuren.jp http://www.zengakuren.jp/

 

1・31拡大中央委員会での石田真弓・前全学連副委員長の発言




「1・7パリ事件→1・20シリア人質事件」という大激動の中、「起きている事態をどう見るか」の時代認識での一致が非常に重要です。『前進』第2666号での革共同声明を踏まえ、3点を訴えます。


第一に、私たちがこの問題にどう向き合い実践するのか。日本共産党スターリン主義を綱領的に批判することが重要です。共産党の言動が物事の本質を鮮明にさせています。池内沙織衆院議員がツイッターで、「安倍首相は国外でも国内でも人の命を大事にしない。こんな政治は許せない」と、大衆的な怒りを反映した書き込みをやった。


これを、共産党中央=志位委員長が「人質事件は残虐で許しがたい、解決へ政府が全力を上げているときにそんな発言は不適切だ」と統制・弾圧し、池内はツイッターを削除して謝罪した。それは、スターリン主義の思想性と本質をよく示しています。


一つは、「労働者階級」の存在が彼らにはまったくない。「労働者は国境をこえて一つ」ということが一切ない。
二つは、戦後世界体制とりわけ中東で、この70年間に何が起きてきたのかを見据えていない。
帝国主義が一貫して中東人民を殺し続けてきた現実から目をそらし、帝国主義支配への怒りの表明が、非常に歪んだかたちではあれ、必然的に生み出されているということを無視している。

三つは、「日本帝国主義を打倒する」という実践がまったくない。「絶対反対」で資本家と闘うという実践から乖離したところに自分の身を置き続けていることが、彼らの主張と実践をつくり出しています。


「分かりやすいスローガン」があります。例えば「表現の自由を守れ」や「民主主義とテロの戦争」、あるいは「民主主義と宗教の戦争」。戦争推進勢力はこういうブルジョア的価値観を掲げ、積極的にイデオロギー攻撃と分岐をしかけてきている。そして共産党は、かつてスターリン主義が「ファシズムv.s.民主主義」という偽りの構図を描いて第2次世界大戦参戦を正当化していった論理と同じように、上記の構図に乗っかり、「自衛」の名による帝国主義戦争のお先棒を担いでいる。これをはね返すのがわれわれの課題です。


第二に、「血債主義(註…帝国主義による侵略戦争の歴史をのりこえていく問題を、抑圧民族の労働者階級と被抑圧民族人民階級的団結の強化ではなく、労働者を差別者として糾弾し、団結破壊にねじ曲げようとする思想)ののりこえを私たちがやってきたことが重要です。「2001年9・11」の時の私たちの対応から、大きく進化・深化しています。被抑圧人民は、民族主義・宗教主義的側面を持ちながら帝国主義と闘います。プロレタリア的ではあるが、少しそれと違った様相を持ったりもする。それは帝国主義支配が生み出しているという面と、そういう形態をとらざるをえない両側面があります。『共産党宣言』第4章に「共産主義者は、どこでも現存の社会的政治状態に反対するすべての革命運動を支持する。こうしたすべての運動において、共産主義者は所有(財産)の問題を、その発展形態のいかんにかかわらず、運動の根本問題として提起する」という記述があります。“階級対立が根源にあり、労働者の階級的解放を抜きに問題は解決しない”ということです。宗教主義や民族主義は階級対立を曖昧にします。しかし、それでは国際連帯は破壊される。被抑圧人民の解放と帝国主義打倒を実現するのは、マルクス主義だけです。現に、いま中東で階級的な労働運動が急速に台頭してきています。

第三に、現実に私たちが進めている国際連帯闘争の持っている意義です。同じく『宣言』には、「ブルジョアジーはなによりも、自分たち自身の墓掘り人を生みだす。ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は、いずれも不可避である」(第2章)とあります。労働者階級は勝利を求め、マルクス主義を求め、そして自らの党を求めます。しかし、現実に革命的な労働者党が世界的に登場していない中で、スターリン主義の裏切りへの反発も含めて「イスラム国」へと怒りが流れているという問題があります。


重要なのは、韓国・民主労総の仲間の存在です。執行部選挙で、資本と命をかけて絶対反対・非和解を貫き、動労千葉とともに闘ってきた仲間が当選した。労働者階級は、勝利するための仲間・方針・指導部を選択します。米独の仲間も含め、小なりとは言え日本のわれわれの闘いに注目しています。動労千葉・動労水戸、11月労働者集会-国鉄労働運動であり、三里塚であり、全学連運動です。それを貫く革共同という党の存在に自信を持とう。この1~2年で、私たちが課題を全部のりこえ世界的な潮流として登場すると決意しよう。

最後に、「党と拠点に責任をとる」のが指導部です。それは、一方で組織を拡大すること、他方で新たな指導部を生み出すことに集約されます。そして、仲間をつくる中で真の指導部は生まれます。「仲間にどう責任をとるのか」という関係以外に指導部なんてなりえない。


私たちは全学連というすばらしい仲間を持っています。仲間との関係で自分をどう革命的に位置づけ、どう屹立させるのか。こういうことが「指導部への変革」として全員に問われています。全学連がこの春、本当に300万学生の主流派になるために私も頑張ります!

27 全逓4・28処分。(5章 お互いさま)78年、前年から続いた闘争に対する処分で61人が免職。当局と結んだ全郵政による組織破壊に対する組織攻防は、時には暴力にも及んで逮捕者が続出した。79年の年賀状配達を混乱させた「物だめ」闘争は闘いの頂点になった。2007年に、処分無効の最高裁決定が出た。
 
28 「踏まえ踏みにじる」。(同 路線主義の体現者)革マルの議論の仕方を中核派がやゆした言葉。「○○という痛苦な現実を否定的現実として踏んまえ、△△に向けて革命的に前進するのでなければならない」。踏まえて、党作りにいそしむ、何もしないで居直る。
 
29 傍聴。(6章 党改革 党改革の嵐)実際に「傍聴」したのはわずかだったろう。自分の任務以外のことや上級機関の議論を知ろうとすることは「のぞき・スパイ」とされてきた歴史は余りに重い。
 
30 LC。(同 卑怯者は去れ)各組織・機関の指導部会議とその成員。
 
31 風見鶏。(7章 熊野の夜)アメリカ「ウェザーマン派」 (Weatherman)。、70年代に活動した急進的学生運動の1つ。ボブ・ディランの曲から付けられた。国会議事堂、刑務所、マスコミ、大企業などといった体制側に爆弾を仕掛け数多くの爆破事件を引き起こした。ベトナム戦争の終結時に解散。
 
32 日本問題。(8章 カンボジアPKO論)日本の課題。アメリカが大枠を示し、軍事力を揃える。あとは日本の金と裁量でやれ、ということか。
 
33 正しい。(同上)その後、米越の関係正常化が進む。ベトナムは国際社会に復帰し「改革・開放」「ドイ・モイ」が始まる。アメリカは湾岸戦争・イラク戦争のためにも、ベトナム戦争の傷を癒すことが不可欠だったということか? 今ベトナムはBRICs4国に続くVISTA5国の筆頭。
 
34 文化大革命。(同 ポル・ポト派)各地で大量の殺戮が行われ、その犠牲者の合計数は、数百万人から一千万人以上ともいわれている。また「マルクス主義」に基づいて、宗教が徹底的に否定され、教会や寺院・宗教的な文化財が破壊された。特にチベットではその影響が大きく、仏像が溶かされたり僧侶が投獄・殺害されたりした。
 
35 生きた参考。(同上)正しくは、レーニンの「対農民戦争」それ自体もある。「農民の団結=反革命」論は根深い。
 
36 メキシコ革命。(同 サパティスタの綱領)たとえばメキシコの公用語はスペイン語諸民族間の庶民の共通語をどうするか。近代日本の「隆盛」の基礎として、共通語の強制と軍事教練による所作の規律が上げられる。「口語体」運動の意味も改めて見直したい。メキシコは、明治以来最初に互いに対等な貿易関係を結んだ国でもある。身近な存在として受け入れることから始めたい。
 
37 永山則夫。(同 人権論争)『氷の上の魂』の著者。68年、東京のホテルでガードマン射殺など連続射殺事件を起こした。97年処刑。
 
38 無実の証人。(同 人権と内藤裁判)警察が「革命軍」と認定した裁判では、無実・無罪を勝ち取るには、数倍・いく層もの無実の証拠を要求される。それに対決して多くの無罪判決が勝ち取られてきた。非公然メンバーの場合は、同じ非公然活動家のアリバイ証言が不可欠となる場合が多い。
 
39 開発独裁。(同 開発独裁)今の中国も、この側面から見ることもできる。『帝国主義論』に依拠すれば、もはや「帝国主義」の概念に近いかもしれない
 
40 清水=中野体制。(9章 2つのテロ)2つのテロの特徴。、①鉄パイプを使わない。白井さんは「宅配便」に自宅に踏み込まれ、両手・両足を骨折。角田さんは、砂入りバッグ?で襲われた。②犯行声明を出さない。質問も許さない。統一戦線の会議では「中核派の犯行ではない」とシラを切る。③「不特定の犯人」への弾劾声明の署名者に、撤回を要求して脅迫的「説得」をする。
 
41 土台 (10章 内戦の構図)破防法の団体適用が回避されたことと並んで、自衛隊の治安出動も回避された。かわりに機動隊の警察軍化が進んだ。55年体制の内側からの解体の実像を改めて点検する必要がありそうだ
 
42 虐殺。(同 解放戦争としての総括軸)71年12・4、関西大への革マルの襲撃事件。中核派にとって対革マルで最初の死者。「バリケードへの襲撃」として革マルの反革命性の証拠とされる。三重でも1人死亡。
 
43 動労革マルもまた同じ(同 ファシスト規定について)。機関士だけの職能組合として分裂・発足した動労の前歴。そのエリート意識は、革マルによる支配と後退局面で、露骨にさらけ出されたと言える。
 
44 戦略。(同 勝利の為の戦略)革マルの、見境のない襲撃は、たしかに「まともな対応」の余地を奪った。破防法弁護団への襲撃、政治局員を狙い撃ちした陰湿さ。家族への脅迫と策謀。争議団そのものへの襲撃。動労を押し立てた反原発運動への襲撃的介入もあった。けれどまた、多くの無党派集団が立ち上がっていた。内戦への協力を惜しまなかった。この統一戦線を「人民の海」に転化するためにどれだけ苦しみ、煩悶しただろうか?
 
45 内ゲバ。(同 戦争法規に学ぶ)民主主義とは、果てしない抗争から生まれた。むき出しの主張と利害の抗争、策略と取引の場だ。であればこそ、少数派の拒否権・離脱権を含む。「離合集散、割れても末に会わんとぞ思う」。そのために幾重ものルールがある。
 
46 88年の事件。(同 松尾の革命的独裁)前記の要求事件。松尾追放運動の端緒。このHPは『ポスト学生運動史』(彩流社)で出版された
 
47 『検証 内ゲバ』(同) (小西誠氏ほか著)は一読に値する
 
48 思想性。(同 時代精神ということ)定型化された「思想」の背後にあるもの。思想を生み出しすもの。科学性・法則性などと同じ意味合いで。
 
49 横須賀の爆弾。(同 75年3・14)企画・推進したのは清水さんのようだ。露呈するや、「分派の独走」と、権力・党内に隠蔽した。現場責任をとらない「逃げの清水」という証言もある。
 
50 左翼スターリン主義。(同 私の精神形成)中核派の政治用語。当時急進的だった中国共産党を定義するために生まれた。戦術的には左翼、世界観はスタ。転じてブンドにも適用された。スタとは「歌と踊りと議会埋没だけ」という俗論的認識は、甘い。
 
51 9・11.(同 アジアの中の日本)直後の『前進』は、一定の距離を置いてこの事件を論じた。けれども以降、9・11を全面賛美する論調に転化した。その趣きは、革マル本体と瓜2つ。けれどもまた、中核派がアルカイダと実践的に「連携・連帯」する立場でないことも事実だ。口先だけの『革命性』『独自性』‥。 9・11の実行主体はいまだ不明だ。米政府も公式には「アルカイダとの証拠は無い」。私は、この大量殺害を「支持・共感」することと「広島・長崎」は両立しない、と思う。
 

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