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15日、主要新聞であいついで報道された。速報をそのまま転載します。
【正確にはWEB上でというべきか?】

渋谷暴動被告の奥深山幸男さんが2月7日、急逝された。
 とりあえず事実のみ。


【追加と参照】
星野文昭さんと共に渋谷闘争を闘い、長く病気と闘っていた奥深山さんが、2月7日、肺炎を起こして緊急入院しましたが、夜になって容体が急変し逝去されました。慎んでお知らせします。
 なお、通夜、告別式は以下の通りです。
   故奥深山幸男儀葬儀告別式
    日時 通夜式 2017年2月13日(月)18:00~
        葬儀告別式 2017年2月14日(火)11:00~
     式場名称日典ラサ前橋
     (JR前橋駅南口からタクシー900円前後)
     住所 群馬県前橋市六供町851-1 電話027-221-4444


 タクシー乗務員は「元○業」の雑多な経歴を持つ人々の集まりでもある。
 かつては大工や左官や飲み屋などの人々が、景気の落ち込み時に一時しのぎにタクシー業に身をおいた。やがて景気が良くなれば本業に戻る人も多かった。

 少し前までは元トラック運転手も幅を占めていた。
 1泊2泊の長距離トラックの稼ぎも落ち、年もとって無理が利かなくなってタクシーに移る。
 とはいえその人並み外れた体力で、すぐに軽く平均を上回る売り上げを確保したりする。
 いろんな「ハンドル系」がいるので、それぞれの話を聞いていると世間の成り立ちが見えてくる。

 もちろん生え抜きのタクシードライバーも少なくない。
 70年代は、中卒や高卒の人にとって、タクシーも大卒の初任給をはるかに超える手取りになったから、胸を張って業界に入る人もいた。この時代は、組合つぶしに暴力団が雇われるケースも少なくなかったので、組合に入ることはただちに暴力抗争に巻き込まれることを意味したりした。

 元トラック運転手の話を聞いた。

 「道交法で坂道でのすれ違いには上り優先っていうのがあるよね」
 なんのことやらと思うけれど耳を傾ける。
 「俺たちは昔、運転席に木刀や鉄パイプを置いて仕事をしていたんだ」
 
 昔の車だ。
 急な坂道の上りの途中で下手に止まれば再度の発進も難しい。
 エンストが繰り返されて、後続の車も騒ぎ出す。
 「下りの奴らが道を空けねえからこんなことになる」
 で、上りの車は警笛を鳴らし続けて「下りは止まれ」と叫び続ける。

 同じ会社や同業やらではすぐに合図が伝わって、下りが道を空けるようになたけれど、分かろうとしない奴らや暴走族やらは逆につかかってくる。
 で、当事者同士の立ち回りや後続も交えての抗争が日常化したのだという。

 警察が割って入り「上り優先」が制度化するのはその後のこと。
 トラック運転手たちは力づくで秩序を維持し確立したのだった。

 対会社であれ、付け待ち先の規律であれ、タクシー職場での権利と規律は腕づくでしか作れないもの。そんな時代。

 いまの業界はおとなしい。
 「最近の運転手さんたちはやさしい人が多くなった」と言われても、何かむなしい思いもする。
 割り込みし放題にもみんな文句を言わなくなった。
 規制が厳しくなったこともあるが、みんな歳を取ったからねえ。
 そう。会社自体も2代目3代目のボンボン社長。肉感あふれる人がいなくなった。
 
 
 

煥乎堂(かんこうどう)群馬県・前橋本店でも扱ってもらえることになりました。
とりあえず今年いっぱい。部数も少数なのでお早めにお願いします。
1階の「群馬」のコーナーになるとのこと。1300円の廉価版です。
 
【お願い】
知り合いの方にぜひお知らせください。
もし売り切れていたら、ぜひ、追加注文をお願いします。そうすればもう少し多く扱ってもらえるかも知れません。

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