2011年05月

昔の友人たちとのメールによる議論を一部削除して転載します。
技術屋さんたちは(年配者は?)反原発アレルギーが激しいのでしょうか?
あるいは私へのアレルギー?
  以下
 
5月7日、2度目の反原発デモ(1万5千人)を呼びかけた「素人の乱」のHPが見つかりました。
■ショップ素人の乱
東京高円寺北中通りを中心に、18?号店舗を数える店です。不思議な品揃えと安さを誇るリサイクルショップ、古着屋、呑み屋/カフェなどをやってます。
http://57nonukes.tumblr.com/
 
今回のデモは、被災地でのボランティア、そして「派遣労働とワーキングプア」の当事者、また敢えていえば「秋葉原」の同世代、つまり20代30代がほとんどらしい。
それとは別に大人たちの大集会もありましたが。
 
さて、ひとまず意見が出揃ったようです。
 私はもちろん、原発そのものに反対です。浜岡はもちろん原発の全面廃棄こそがあるべき道だと思っています。
 
①ちょっと考えてみてください。
  私はタクシーの乗務員ですが、日々、違反と事故の緊張下にあります。
  違反があれば罰金、違反が重なれば免許停止。
  免停になれば次の免停の仕切りは低くなりついには剥奪に至ります。
  生活や仕事の事情など一切考慮されません。
  人身事故なら「刑事裁判」です。
世の中そんなものではないでしょうか?
 
②若い人たちの声には、「東京のために福島を犠牲にしたことへの贖罪の念」も聞かれます。
石原慎太郎は事故の前、「原発に反対だといっている連中もいるが、必要なら原発を東京湾に持ってきてもいい」とほざいていました。
   同じことをいま言うのなら、それはそれで一つの信念・生き方だと思います。
 
③それはそれとして、いま問題なのは、「現状の原発依存はそれでいいのか」ということのはず。原理的な「必要か反対か」ではありません。
   「豊かな電化生活を守りたいのか、否か」ではないはずです。
 
 東電・中部電力の「電力の埋蔵金」は時とともに明らかになりました。

 計画停電も、まず千代田区・中央区をはずし、つぎに東京23区をはずし、矛盾を北関東に集中させて実行されました。
  さらに、「夏の猛暑」を想定した電力不足も、その後の流れで十分な電力供給が可能だとされてきました。
 
  それも「夜の電力」ではなく、昼日中のエアコンが問題だと変わっています。「街灯を暗く」とか夜の店を暗くとかなどもはや関係ないことが明らかです。
 
  過去にも同じような議論がありましたね。
  沖縄返還時、「返還されたら沖縄の生活はタロ芋と裸足の生活になる」という「芋と裸足論争」というのがありました。
  またあの戦争でも「降伏したら女たちはみな強姦されて殺される」と毒が配られました。竹やりで本土決戦が呼号されました。
 
  「生活の見直し」や「社会のあり方の再検討」はもちろん迫られている(すでに)としても、ステレオタイプの極論は、議論や思考の停止以外を生みません。
 
   研究者たちが未来のために頑張ることと現実の問題を混同することは‥。
 
  ④年金と同じで、矛盾は次の世代に押し付けるのはなんとかしたい。
  苦しむのは、幼児たちやその次の世代なのですから。
  団塊の世代にとって、いまや家族や孫やひ孫、あるいは、若い夫妻たちとの会話を回復することが先決だという気がします。(私も)
 
  最後に、私たちの同世代の呼びかけを紹介します。
「もう歳だ。被爆しても症状が出るまで生きているとは限らない。志願して原発作業員になり、事故を食い止めよう」
  気持ちは同じです。

「素人の乱」などの呼びかけによる若者たちの1万5千人のデモ。
 
反原発・脱原発の資料として、タンポポ社ほかの本屋パンフをもっと活用してほしい。
 
浜岡や電力のあり方についても基本的な資料が整理されている。
 
ミニコミ書店の模索舎は、もっとも信頼できる書店の代表格。
ぜひ知っておいてほしい。
 

ここ数日、国会や象徴関連の客が急増している。
補正予算に絡んで、省庁や議員への陳情が増えている。
 
そんな客の、かつ50-60年代の親父に限って、菅直人の悪口を言い続ける。
今日の客は、「運転手さん、菅首相ってほんとに許せないよね」と言い出した。
 
「世界からもらった義捐金の額も使い道も公表していないよね」
「だれがなんに使ったのかも分からないよね」
 
腹の中でせせら笑いながら、話を合わせてみる。
もっと正面から菅打倒を論じられないのか、と。
 
しかも、話をする前に、710円の料金を「千円出すからお釣りは百円でいいよ」と断ってからの演説だ。
 
何を言い出すのか聞くのも一驚だと相槌を続けた。
ま、190円のチップで相槌を強いられたというべきか。
 
この時期、「自民党政権の復帰が必要」などと言い出したら、他の乗務員なら怒り出して、「お客さん、悪いけど、馬鹿を言わないほうが良いよ」と言うかも知れないなと思いつつ。
 
ハイエナのような人生を続ける「えらい人たち」に災いアレ、か。

2010年の減車に続いて、今年また減車が内定したという。
たしかな筋からだ。
 
新たに3割、東京のタクシーを減らすという。
今年からか、来年にかけてか?
 
圧力の一つは実は鉄道関係からだという。
「終電を遅らせればタクシーは要らない」
もしかすれば終電に加えて深夜の帰宅用の中長距離バスの認可に絡むものかもしれない。
 
一部のタクシー会社にとっては、いまやおいしくないこの業界からの撤退・縮小の道筋になるかもしれない。
代替わりが進むこの業界では、苦労を知らない後継者が日銭を稼ぐには、車の買い替え資金を宴会用に回したり、社長や幹部連の「退職金」にまわすほうがうまみがある。
才覚のある会社なら、つぶれる会社を買い取ればいい。
 
かつてと違ってこの業界の政治力はほぼぜろに近い。
押し切られる形で減車を受け入れるほうが簡単か。
 
少ない車で儲けがそのままなら、業界にとってもこんなおいしい話はない。
昨年の減車にもかかわらず、当社では相変わらず人が減り続け、車が遊んでいるのだ。
減車によって稼働率があがれば一挙両得と思うかもしれない。
 
乗務員の使い捨ての気風は変わりそうもない。
 
すでに、乗務員の収入は、パート並になってしまった。
年金を支えにできる人以外にまともな生活は望めない。
 
この業界、体力勝負だ。道を知り、接客を知ることは収入につながらない。
もっと言えば、道を知れば最短・最低料金になってしまうから、収入はダウンするといっても過言ではない。
 
乗務員の淘汰も、会社の淘汰も、最悪な方向に進みそうな気がする。
4社や大手からみたら、どんな見方になるだろうか?
 

最低賃金法の適用
大型連休のおかげで、3月度に続いて足切りが続出しそうだ。
特に日勤では、足切りが即最低賃金以下になる場合が多い。
給与明細票で「補助」という項目があればこの法が適用されていることになる。「総支給額」が営収の50%かそれ以上かを計算してみて欲しい。
 
現在東京都の最低賃金は時間当たり821円。足を切れば歩合が50%だから、時間当たりの営収が2倍の1642円以下なら「補助」に該当することになる。
仮に1日平均10時間働いて、足を切れば補助が出る。
 
所定内労働時間の171時間働いて営収39万600円の足切り未満なら、歩合給は50%の19万8千円(未満)。
けれども営収が28万円(平均1万1700千円)以下なら「補助」最低賃金を割り、補助金が出る。
 
また、平均10時間働いて(240時間、残業69時間)、営収が36万2千円(平均1万3千円)なら、歩合は18万1000円。最低賃金は21万1202円。よって補助は3万0202円。(歩合にして約58%
 
こんな時は、さっさと諦めて帰らずに、とにかく時間をつぶすのも一興だ。1円の営収にならなくても時間給がもらえるということになる。
 
ちなみに、日勤の場合、1日の所定内労働時間は(日によって)7時間か7時間半、月間171時間。「バイト・公出」も所定外に含まれる。
 
正式には、ハンドル時間のうち1時間は「休憩時間」に「みなされる」。さらにハンドル時間前後の1時間が「地上勤務時間」にみなされる。結果、プラスマイナス・ゼロでハンドル時間が労働時間になる。
 
 また、所定外の最低賃金は125%の1226円になる。
じっさいには、12時間働けば、月間288時間になり、この場合公出は11時間以内になる。
有給をとっても「299時間の上限」は変わらない‥。
 

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