モップとダイヤルの叛乱
制作
竹の子ニュース編集部
協力
越谷委託労働者組合
自治労・越谷市職員組合
埼玉学校委託労働者組合
制作
竹の子ニュース編集部
協力
越谷委託労働者組合
自治労・越谷市職員組合
埼玉学校委託労働者組合
著者口上
前の話は『越谷の歴史物語第二集』(越谷市史編さん室、発行人=島村慎市郎)に収められている「大沢町徒党騒擾一件」(本間清利稿)より再構成したものである。後の話のように、長年の間、積りつもった現代の困窮者である委託労働者がついに決起した「越谷委託騒動」の前史そのものといえよう。
前の話は『越谷の歴史物語第二集』(越谷市史編さん室、発行人=島村慎市郎)に収められている「大沢町徒党騒擾一件」(本間清利稿)より再構成したものである。後の話のように、長年の間、積りつもった現代の困窮者である委託労働者がついに決起した「越谷委託騒動」の前史そのものといえよう。
越谷市大袋村の代々の重立ちの統領・島村慎市郎市長が、越ヶ谷の地主階級の代理人として、現代の困窮民を力ずくで制圧せんとしたことは、越谷伝来の町民政策からしても異例の圧政であることが、歴史的に明らかである。
貧民が地主、金持ち階級に富の公平な分配を要求することは歴史的な正義である。2年前の「委託騒動」を教訓化し、貧民のための治政を心がけるどころか、労働者、貧民の要求を「不将ち者征敗してくれん」と圧政の刃を振りまわす、時代錯誤の「お代官」島村慎市郎氏の歴史的冥福を祈って本書を上梓するものである。
なお本篇では、越谷市職労や学委労の組合員(三役を除く)以外は、「すべて実名となっている。敬称も略し、一部に礼を欠いているかも知れないが、この物語がすべて事実によるものであること、80年代を通じてより一層激化するであろう、自治体の下層・下請け労働者の叛乱のはしりとして、やがては一つの史実として伝えられることを期待してのことである。