2017年09月

 サンケイの「特ダネ」として、公安の手柄話を披露しているが、今後の為に記録しておきたい。


【逃亡45年・中核派活動家逮捕】
「この部屋には必ず何かある」捜査員の執念の尾行


渋谷暴動事件をめぐり殺人容疑などで警視庁に指名手配され、逃亡を続けていた過激派「中核派」の大坂正明容疑者(67)とみられる男が、大阪府警に逮捕されていたことが明らかになった。45年以上にわたって捜査の網の目をくぐり抜けてきた男の存在が浮上したきっかけは、執念の「追跡劇」だった


 捜査関係者によると、今年1月29日、中核派の非公然活動家、鈴木哲也容疑者(52)=有印私文書偽造・同行使容疑などで逮捕=が、府警がマークしていた中核派活動家の女と大阪府内で接触したのを、府警の捜査員が確認した。


 鈴木容疑者は昨年1月、大坂容疑者の潜伏先だったとされる東京都北区のアジトを警視庁が家宅捜索した際、公務執行妨害容疑で逮捕(後に釈放)された「大坂容疑者をかくまうグループの一人」(警視庁幹部)とされる人物。女と接触後、兵庫県相生市のホテルに偽名で宿泊した。


 捜査員は翌日、ホテルを出た鈴木容疑者の尾行を続けた。電車やバス、タクシーを何度も乗り換えた末、広島市安佐南区にある5階建てマンションの3階の角部屋に入るのを確認した。


 「この部屋には必ず何かある」。捜査員が張り込みを始めて数日後の2月初旬、マンションから年配の男が現れた。これが大坂容疑者とみられる男だった。


 府警は慎重に2人の行動確認を続けた。連れだって外出することはなく、特に男は、「ほとんど外出せず、出かけてもすぐに部屋に戻ってきた」(捜査関係者)という。


 男の正体がつかめず膠(こう)着(ちゃく)状態が続く中、事態が急変したのは5月中旬。鈴木容疑者と接触していた活動家の女が、別の事件で兵庫県警に逮捕されたのだ。「(鈴木容疑者らが)アジトを移す可能性がある」。府警は急(きゅう)遽(きょ)、鈴木容疑者の偽名宿泊の件で逮捕状を取り、5月18日朝にマンションを急襲。大勢の捜査員がなだれ込む様子を見た住民男性(28)は「何事かと思った」と振り返った。


 部屋の間取りは2LDK。布団や食器類があり、冷蔵庫には食品が残っているなど、生活の痕跡がうかがえた。捜査関係者によると、鈴木容疑者と一緒にいた男は白髪の短髪で黒縁眼鏡をかけていた。大坂容疑者の22歳当時の手配写真と比べややふっくらしているが、唇など「目から下の特徴が似ている」という。


 今後の捜査の焦点は、逮捕した男を大坂容疑者とどのように特定するかだ。

 キーワードとしては、ともに逮捕された鈴木氏、「大阪府内で接触した」女性、兵庫県警などになる。昨年1月の「東京都北区のアジト」も大きい。
 今の中央派は「武装闘争」を完全に放棄したものの、「歴史上の中核派」の”正統な後継団体”=”唯一無二の革命党”として、古参や若者たちに打ち出している。そのキーワードが「星野・奥深山・荒川ー大坂」だった。
 その中央派が大坂氏を守り切れないという大敗北を喫したということなのだが、その深刻さを直視する姿は見て取れない。
 大坂氏も逮捕時には67歳。「大坂氏」を主語にした議論が大事だと思うのだが、奥深山氏の逝去関連の事態とともに、主語のブレや曖昧化が気になる。今回はこのことだけを指摘しておこう。

5月18日、大阪正明氏広島市内で「公務執行妨害」で逮捕。
6月7日、渋谷暴動の「殺人罪」で本人と断定し再逮捕。
6月28日、起訴。
ひとまず逮捕に関する新聞記事から。

 

渋谷暴動事件で指名手配 大坂正明容疑者か 中核派拠点の捜索で逮捕の男

サンスポ2017.5.23 00:36

 昭和46年に警察官が殉職した過激派による渋谷暴動事件をめぐり、殺人容疑などで警視庁が全国に指名手配していた過激派「中核派」の大坂正明容疑者(67)とみられる男の身柄を大阪府警が広島県内で確保していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。警察当局はDNA型鑑定を行うなどして身元の確認を進める。

 渋谷暴動事件は46年11月14日に発生。沖縄返還協定の批准阻止を訴える中核派などのデモ隊が、渋谷駅周辺で機動隊員や派出所を襲撃し、新潟県警から応援派遣されていた中村恒雄巡査=当時(21)=が火炎瓶を投げつけられ、大やけどを負い死亡した。
 捜査関係者によると、府警が今月18日、兵庫県内のホテルに偽名で宿泊したとする事件の関係先として、広島県内の中核派の拠点を捜索し、現場にいた男を有印私文書偽造・同行使容疑などで逮捕した。一緒にいた別の男も公務執行妨害容疑で逮捕したが、特徴などからこの男が大坂容疑者の可能性があるという。
 大坂容疑者は渋谷暴動事件の実行役とみられ、殺人容疑などで指名手配されたが逃走。共犯とされる男の公判が病気治療で中断したため公訴時効が成立せず、平成22年の刑事訴訟法改正で時効は廃止された。
 大坂容疑者の動向はほとんど不明だったが、警視庁公安部が都内などに潜伏していたとみて捜査。28年には中核派の非公然活動を担う「革命軍」の拠点になっていたとみられる東京都北区の賃貸マンションを家宅捜索していた。
 警察当局は、大坂容疑者が病気を抱え、北関東などで治療を受けていたことも割り出しており、足取りを追っていた。(産経新聞)

「争論 荒川スパイ事件」に高経大有志の声明がアップされた。
 
 冒頭で「荒川碩哉氏のスパイ問題について、高崎経済大学有志一同の態度を表明する」として………以下の文が続く。

 …【中略】…「中核派による荒川氏スパイ断定」が私たちに大きな衝撃を与えたことは言うまでもありません。
  それから1年半後の2014年12月、荒川氏が中核派の主張を全面的に弾劾する小冊子『スパイ捏造と財産略奪策動を弾劾する』(2014年12月1日 古挽社)を発行しました。私たちは、荒川氏の反論は具体的であり、説得力があり、中核派の主張には根本的な疑問があるという結論に達しました。

 …【中略】…中核派には挙証責任があります。荒川氏の説得力ある弾劾に対して、二年有余にわたり反論もできません。
  人にスパイの烙印を押し、断罪することは大変なことです。中核派は荒川氏をスパイとして認定し、監禁し、荒川氏の信用を傷つけ、心身に大きな打撃を与えました。
 強い怒りをもって抗議します。
  ここに荒川氏への「スパイ捏造」を非難し、同氏へのこれまで50年の変わることのない友情と信頼を表明するものです。

詳細は以下。

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