イスラエルによるガザ地区への軍事侵攻は、止まることを知らない凶暴さだ。今すぐ撤収しろ!
    イスラエルの占領・植民地政策は止まることを知らない。そして状況は「最終戦争」の様相を呈している。「ジェノサイド」―かつてはユダヤ人大虐殺に使われたこの言葉がイスラエルの行動に向かって叩きつけられようとしている。

ただ私個人の情況は思うように任せない。

ここで現状を論じたりするのは書くのは荷が重い。で、「もう一度、どう考えたらいいのか」の資料を整理するにとどめたい。

地図アラブ社会特に、二つのインティファーダを挟んで、ガザやヨルダン川西岸様変わりしているようだ。

振り返れば私自身と言えば、パレスチナ問題を知ったのと、イスラエルのキブツを知ったのはほぼ同時の1960年代末。20歳になるかどうかのころ。そして現地ではイスラエル「建国」以来まだ20年。まだまだ「イスラエル国家の消滅」の可能性は充分ありそうに見えた頃だった。
 時を経て、どうか?
 世界が一回り二回りすれば、その可能性もゼロではない。

とはいえ、とはいえ、だ。情況から目を離さずに、あらゆる角度から、あらゆる可能性を探るしかなさそうだ。

地図で読み解くパレスチナ問題

― ヨルダン川西岸の現状とイスラエル問題

【ブログ注】.あえて「ヨルダン川西岸の現状」から始めることにした。パレスチナそのものも、元はと言えば中東・アラブ社会の一部ということで、あえてこの地図もつけてみた。

【ブログ注⓶】見出し部分を右クリックするとリンクが開けます。
 【ブログ注③】技術上の限界で、図がダブったり予定外の場所に飛んだりしています。あまりに時間と精神力を費やしたので、これで良しとします。

 

 イスラエル支配の拡大

パレスチナ子ども
キャンペーン
から

「1948年、イスラエルの建国宣言を受けて第1次中東戦争が勃発しました。 200以上の村が破壊され、70万人以上のパレスチナ人が故郷と家を失いました。

これを、パレスチナでは「ナクバ」(破局)と呼んでいます。 周辺諸国に逃れたパレスチナの人々は、以来「故郷への帰還」を切望しながら、70年以上にわたり難民として生活してきました。

パレスチナの占領

当初70万人だった難民は、避難先で三世代、四世代目となり、 今や約560万人に達して世界で最も大きな難民グループとなっています。

UNHCR(国連高等難民弁務官事務所)」
       ……… ……… ………        ……… ……… ………

 

ユダヤ人・イスラエルによるパレスチナ占領の歴史を地図で表示する

区画としての「パレスチナ」とはイギリスが勝手に決めたものだが、当事者も便宜上これに従っているようだ。

ひとまずここでは、このパレスチナを「パレスチナ全土」としよう。

オレンジがパレスチナ側。緑茶がイスラエル側

   イスラエル建国以前の1946年。英国の委任統治の領域としてのパレスチナ。パレスチナ人の土地は、全土の94%を占めていた。ユダヤ人入植はすでに始まっているがまだ6%ほど。

⓶ 同47年の国連分割決議ではパレスチナ側の「領土」は全土の43%に縮小された。半分以上をイスラエルの「領土」とされた。

   48-67年の中東戦争の結果、さらに25%に。

   そしてヨルダン川西岸でのイスラエルによる占領と植民の結果、今ではその支配地域は全国土の8%に縮小。イスラエルが92%を占領支配しいるという。

 

イスラエル パレスチナ 地図 (bing.com)

類似する地図はいろいろとありそうだが、色分けと合わせてパレスチナ側の地域区分を % で示した「パレスティナのこどもたち」から引用した。第3次中東戦争以来、実はヨルダン川西岸地区でのユダヤ人入植地は虫食い的に恐ろしい勢いで拡大している。

西岸地区を細切れに分断する「エリア」

ヨルダン川西岸 区分


 パレスチナへの旅を振り返って(その2) 辻信一 (sloth.gr.jp)ヨルダン川西岸を訪ねる者が行ってすぐに覚えなきゃいけないのが、abc というエリアの区別です。これを覚えないと自分がどこで何をやっているか分からない 



2010
年現在、ヨルダン川西岸地区は統治者によって、3分されている。

1.  A地区パレスチナ政府が行政権、警察権共に実権を握る地区。2000年時点で面積の17.2%[3][4]

2. B地区パレスチナ政府が行政権、イスラエル軍が警察権の実権を握る地区(警察権は、パレスチナ政府と共同の地区も含む)。2000年時点で面積の23.8%

3.  C地区イスラエル軍が行政権、軍事権共に実権を握る地区。2000年時点で面積の59%2018年現在で面積の「60%以上」[5]


 現在でも(
2020年)ヨルダン川西岸地区の主な統治者はイスラエルであり、パレスチナ人住民はイスラエル国防軍軍律によって統制されている(ユダヤ人入植者は、原則としてイスラエル国内法が適用される)。また、C地区はA地区、B地区を包囲し、さらに細かく分断するように配置されている[6]

さらに、C地区でのパレスチナ人の日常生活は大幅に制限されており、家屋・学校などの建築、井戸掘り、道路敷設など全てイスラエル軍の許可が必要となる[7]。特に住居建設の許可が下りる事はほとんどなく、イスラエル軍は違法建設の住居を撤去し、罰金を課する。国連によると、2010年だけで少なくとも198の建造物が撤去され、300人近くのパレスチナ人が強制移動を強いられた[8]

201859日、イスラエル国防軍は「ユダヤ・サマリア」に命令1797を布告した。これは、イスラエル軍が「違法」となった新築建造物(未完成または竣工6ヶ月以内または居住30日以内の建造物)を、司法手続きを省略して、96時間以内に異議申立が無ければ撤去できる内容である。命令自体は、ユダヤ人入植者も対象となる。

OCHA国際連合人道問題調整事務所)によると、イスラエル軍によるパレスチナ人所有の建造物の撤去は、2017年は月平均35件、2018年は月平均38件であったが、2019年は52件と増加した。2020年は、新型コロナウイルス感染症流行初期の1-2月は、月平均45件に減少したが、3-8月は月平均65件と、2017年からの4年間で最も多くなった。OCHAは、命令1797によって建造物の迅速な撤去が可能になり、所有者が異議申立の手続きを取れなくなっていることを懸念している[9]

 続く ……… ……… ………
  

  下線のあるのが…
     ガザ地区たこ揚げで東日本大震災の被災者激励
 「お互い様」ですね。東日本大震災では、何も米軍だけでなく、実に多くの国や民衆から励ましをもらったことを改めて知りました。

ヨルダン川西岸地区 -wiki


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