追悼・白井朗さん
09年7月25日、白井朗さんが亡くなった。ちまたでは「学究肌」と言われる白井さん、白井さんと再会して、私は人間と生活への豊かな関心を取り戻した。実にいろんな話をした。話すことが楽しくなる人だった。
しかしまた白井さんとの間に対立も生まれた。その理由のひとつは、お互いの知る「今の中核派像」の違いだった。80年代末に政治局の小委員会に復帰した白井さんにすら、清水さんは中核派の実態を知らせていなかったのだ。本稿は、その対立を埋めるための作業でもあった。白井さんとの最後の電話での会話は、「まだ書き上げていないのか」だった。
白井さんの遺稿集となった『20世紀の民族と革命』『マルクス主義と民族理論』(ともに社会評論社)は「社会主義の挫折と再生」を照らし出す。一読をお勧めする。
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