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ガザに心を寄せていただいている皆さんへ

 

藤永香織さんからのメッセージです。

 

藤永香織と申します。パレスチナ・ガザ地区に家族がおります。今日は、ガザの家族

からのメッセージを読ませていただきます。

「日本の皆さん、こんばんは。僕たちはマッスーシーとムハンマド。今はハンユニス

郊外に逃げています。

 

近隣はドローンが飛ぶくらいですが、ラファヘの攻撃音が聞こえてくる毎日です。こ

れまで、爆撃音に怯えながら、明日も生きていられますようにと祈り、朝、目が覚め

たら生きていることにホッとする。

 

こんな生活が8か月以上も続いています。

 

ガザの人間というだけで、僕たちは殺されても仕方がないのでしょうか。僕たちは死

にたくありません。殺されたくありません。

一日も早く停戦してほしい、どうか皆さんの助けが必要です。僕たちがこれ以上殺さ

れる前に、どうか助けて下さい。」

 

電話が繋がった時、彼らの声のすぐ後ろにドローンの飛行音が大きく迫って聞こえる

ことがあるのですが、今にも子どもたちが撃たれるのではとドキドキします。

 

逆に、近所の子どもたちが遊びまわる甲高い声が聞こえると、活き活きとした命のざ

わめきが電話の向こうに満ちているようで嬉しくなります。

 

けれど、今この瞬間にも命を奪われている人がいるかもしれないと思うと、胸が苦し

くなります。

 

彼らが殺されていい理由など、どんなに探しても見つかりません。

 

もう、誰にも死なないでほしいです。イスラエルの人質も含めてです。そのためにも

、一日も早い停戦が必要です。

 

どうか、ガザに寄り添って下さい。あなたの助けが必要です。

あなたの関心が、あなたの行動が、ガザの誰かの命を救うのです。 一刻も早い停戦

の実現の為に、どうかあなたの力を貸してください。

 

以上転載です
転載・紹介が遅れて申し訳ありません。
パレスチナ・ガザ/時を共に、遥かなる空の下で - gooブログ

https://www.jrc.or.jp/international/news/2023/1110_036323.html?fbclid=IwAR1-lpKGx1eiAdQ74rRz2Ylszv64a1juXLG4yFubuGEjyoJ8MKTuzYIO0tU

駆け足で…
ガザの戦時のただ中で、だからこそ「平時の日常」を振り返っておきたい。

「日常」とは?
 20年前にはガザやヨルダン川西岸から「イスラエル」に多くの人々が出稼ぎに行っていたという。
 けれど今、ガザは分離壁に囲われて、出ることも入ることも困難な年月が続いている。
 ハマスを通じたアラブ世界からの支援や、並行する国連などによる生活支援などは、「飢え死にしない程度」にとどまり、言わば真綿で首を締めるようなもの。イスラエルの空爆被害の写真で見る限り、平屋建ての民家のほかにも低所得者用の集合住宅が立ち並び、家族の空間は成り立っているようだが、明日の希望の持てない日々が当時の青年たちから次の青年たちに引き継がれようとしている。
 ガザを流れる地下水路の上流を支配するイスラエルの入植者がじゃぶじゃぶと気ままに使えばガザはたちまち渇く。
 大人の男たちは、昼は街角で日がな一日あてもなく過ごすのだという。
 ヨルダン川西岸地区もまた、分離壁とともに押し寄せる、年々拡大するユダヤ人の武装植民の村々に押し流される。西岸を緑の豊かな大地にして働くパレスチナ人農民たち…。その農地もそして大事なのみ水・水利もまたとるか取られるかの中。
    パレスチナへの旅を振り返って(その2) 辻信一 (sloth.gr.jp)からの要約。以下も

分離壁ー心の壁

「どうやら、壁っていうのはパレスチナをどんどん追い詰めながら、同時に、パレスチナという存在そのものを呑み込んじゃおうとしている。かつてはあんなに豊富にあった「あいだ」がもうなくなってきている。壁が目指しているのは、こちら側の拡張で、あちら側をなくしてしまう、ということなんですね。


 ぼくの友人で非暴力平和運動のリーダーであるサミ・アワッドは、エルサレムに住んでいたおじいさんを48年の戦争で亡くしている。戦争前、子供だった彼のお父さんはいつも近所でいろんな民族の、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒の子供たちと一緒に遊んでいた。互いを区別しながらも、混然と、雑然と生きていた。境界とはそういうものだった。しかし今では、ガザに住むおじさんやおばさんたち親族と、西岸地区に住むサミは、もう何年も会うことすらできない。


 日本にもう40年も住んでいるイスラエル人の元兵士で、家具職人をやりながら熱心に平和活動をしているダニ・ネフセタイという人がいます。彼によると、彼がまだイスラエルに住んでいた頃は誰もが自由に西岸地区やガザに行けた。ユダヤ人でも普通に買い物したり、パレスチナの人々と付き合うことができたって。


 1967年の戦争の後なのに、イスラエルとパレスチナの境界とはまだそんなふうに両者が混じり合う曖昧な領域だった。両者は顔の見える関係だったし、お互い、どんな暮らしをしているかが見えていた。でも、今ではイスラエル人には壁の向こう側にあるパレスチナが見えなくなっている。【以上転載】

 この報告から数年後の「今」を読み解くと、パレスチナ人も、そして特にユダヤ人はなお、互いの顔を忘れて20年、相手を恐ろしい敵・猛獣のように想像して突き放すような20年を過ごしてしまったということになる。生まれたばかりの赤子がハタチになってしまったのだ。
 壁を取り払う、壁の向こうにいる互いの生きた姿を日々垣間見る。そんなことから始めない限り、対話も共存も成り立ちそうもない。


パレスチナ子どものキャンペーン (ccp-ngo.jp)


【報告】サラ・ロイさんと徐京植さんとの対話 ...

【考察 ユダヤ人問題とは?】
  「ユダヤ民族」は民族か?なぜ?いつから?どこから?
  「ユダヤ人」は基本的にはヨーロッパの「インド・ヨーロッパ語族」の一派であることの確認。
    ーーーーイスラエルとは中東に植民した欧州白人国家。
 そして「族外婚禁止」と迫害で生まれた幾多のユダヤ人コロニーの集合体。
 ただ、2000年の歴史は、ユダヤ人の相貌・遺伝子を欧州系に変えてしまった。
  ロシアの祖地とされる「ルーシー」では領主がユダヤ教に改宗して東欧のユダヤ人が誕生したという話もあるそうだ。
  

【ブログから】
 実は今月に入ってインフルエンザにかかってしまいました。
 数日間の微熱と倦怠の後で病院の発熱外来で感染の診断とタミフルを得て、しばらく休みました。
 
 その間に事態はいっそう悪化し、同時に内外の様子も急速に変貌しています。
 私自身は体力・知力の低下も著しい。
 で、当初の計画をあちこちで極端に端折り、このテーマでの論考を終えます。……… ……… ………

 もうろうとしながらですが、テレ東の下記もまた迫力あるものでした。
 今回のブログ記事を終えてその気になったらゆっくりご覧ください。2本、長いです。
豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】
 (8) 「イスラエルの論理」を徹底解説~たとえ世界を敵に回しても戦う理由とは?(2023年11月30日) - YouTube 73分

「パレスチナの論理」を徹底解説~「ハマス憲章」で読み解く”弱者の論理”とイスラム武装闘(2023年12月8日) (youtube) 63分


☆ちょっとした資料や…
イスラエルの国防相が「我々は人間の顔をした動物と戦っている」

   BBC、ハマスを「テロリスト」と説明しない編集方針を擁護 英 ...
 ウェブ2023年10月12日 · BBCは11日、パレスチナの武装勢力ハマスを「テロリスト」と説明しない編集方針を擁護した。 ハマスを「テロリスト」と呼ぶべきか BBC「むしろ理解妨げる . • BBC - 【解説】 9/11から20年、アフガニスタンで学ばなかったか ... • 【解説】 ハマスとは何者か 今イスラエルを攻撃した理由は - BBC • 「9/11」から20年 あの日、何があったのか - BBCニュース 詳細 「ハマスのテロ組織指定解除を」欧州司法裁判所 ... 

【ビッグ・テック(巨大IT企業群)が戦争犯罪に加担】イスラエル ...

2023年12月10日 12:17【以下転載】 

 10月27日『The Grayzone』ワイアット・リード
(左派の調査ジャーナリズム・ウェブサイト『グレイゾーン』記者)翻訳:脇浜義明

パレスチナ支援のアカウントが停止
 イスラエルが米国の容認のもと、パレスチナ人ジャーナリストやアル・ジャジーラのジャーナリストを空爆によって口封じする中で、ビッグ・テック(巨大IT企業群)もそれに協力している。

 10月7日のアル・アクサ洪水(ハマスの反撃)の後、複数のSNSプラットフォームが多数の著名なジャーナリスト、人権活動家、パレスチナ人活動家のネット発信を停止、または無効にした。ネット上のイスラエル批判やシオニズム批判に対する検閲は前々からある。親イスラエルのプロパガンダはOKで、反イスラエルの内容はNG、とする二重基準は非難の的だった。
 10月5日、「パレスチナに目を向けよう」(Eye On Palestine)のアカウントがインスタグラム、フェイスブック、X(旧ツイッター)から消え、600万人以上のフォロワーがガザの現状を直接映像で伝える情報源にアクセスできなくなった。
 これに対してインスタグラムとフェイスブックの親会社メタのスポークスマンは、「この中断は政治的動機によるものでない」と主張し、「アカウントが発信している内容を原因としてアカウントを停止したのではない」と弁明している。
 メタの弁明の嘘は明白だ。これまでにも、メタがイスラエル政府の検閲要請に協力した経歴がある。2016年、政府が「扇動的」と見做すコンテンツをSNSから削除する権限を政府に与える「フェイスブック法案」が承認された後、イスラエルのアイェレット・シャーケド元法務大臣は、「フェイスブックもツイッターも、グーグルも削除命令の70%に従っている」と誇っている。(つづく)

☆現地報告
 日赤 ガザ会見報告 - 検索 動画 (bing.com) 国境なき医師団の報告も一覧に出てきます      長いものは1時間を超えますが短いものは…

     労働党 (イスラエル) - Wikipediaなど
     20世紀初頭からパレスチナへのユダヤ人入植を先導してきた政治勢力である労働シオニズム社会主義シオニズム)の流れをくみ、建国後も長きにわたり与党として社会を主導してきた、イスラエル建国エスタブリッシュメント政党。パレスチナとの融和・共存を掲げる中道左派新政党カディマ結成前は右派リクードと並ぶ、イスラエルの二大政党の一つ。

     
     労働党は、建国以来長らく政権を担ってきた。その中で、キブツなどを重視した社会主義的政策が労働党の中核でもあった。ところが、前述のとおり21世紀を迎えて以降は右派と協調することも多くなり、その中で右派政権の新自由主義政策を追認することもあった。ただ、ヤヒモビッチが党首になってからは、イスラエル国内で急速に増加しているワーキングプアについて警告するなどしており、今後、再び左派政党としての存在感を高められるかどうかが焦点となっている。

    イスラエル、2050年の人口予測を発表(イスラエル) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ (jetro.go.jp)
  1. 1950年代~60年代には世界からユダヤ人の移民流入が相次ぎ、当初100万人だったイスラエルの人口は、1970年代には300万人台にまで拡大した。さらに、1991年のソ連崩壊前後に旧ソ連圏からのユダヤ人の大量流入が起こり、再度、人口は大きく増加した(下図参照)。
    2020年現在では890万。


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「ガザの今」 2023.11.19
福岡・天神から ●● 光 

【ブログ注】メールを転載します。だいぶ時間が経ってしまいましたが。太字の見出しはブログで付けました 。
【ブログ注】細部の機微の訂正ほかで、一時「非公開」にしました。お詫びします【以下転載】
 

私がパレスチナと出会ったのは2008年年末です。イスラエルのガザ攻撃に、意を決して、福岡市天神の繁華街で座り込みを始めたヤスミンさんを知ったのです。

ヤスミンさん

福岡生まれの彼はガザに住むパレスチナと結婚し、七のこどもの親になりました。が、イスラエルはビザを出さず、国を拒否、それ以来、毎晩の携帯電話の通話がお互いの存確認となったのです。詳しいことは「ハヤティ パレスチナ 夢をつなぐカフェ 」(新風舎)を読んで下さい。

ヤスミンさんは福岡市で「ヤスミン・ライブラリー」をち上げ「パレスチナのこどもに本を。⼤⼈に仕事を」を掲げ、パレスチナ問題の後援会、映画会、アラブ料理の試会などに取り組んできました。私もそれを⼿伝いながら、ガザなまりのアラビア語を学びました。
 挨拶程度しか話せませんが、ガザに住む彼の家族に会うために彼と友たちとパレスチナにもきましたが、ラファ検問所で追い返され、それはかないませんでした。 それ以来15年間、イスラエルの攻撃をはじめ、占領・封鎖・虐殺のガザの活を、間近に感じながら闘ってきました。

 

今回の攻撃は今までとは次元が違います。  ガザのどもたちの「ヒカル=光、攻撃をめるために何かして」のメールに福岡市での集会やデモに参加しています。私⾃⾝の思いを知ってもらい、1119に福岡市天神の街頭で訴えた内容等を記します。

福岡市天神での訴え 「ガザで生まれた罪?」

 「イスラエルはガザのちゃん、病、住を殺すな!爆撃やめろ!」のボードを掲げ、当初の予定をオーバーして2時間のスタンディング街宣を福岡市でやりました。駆けつけてくれたのは2、本当にお疲れさまでした。 


 イスラエルはシファ病院を攻撃し、電気も切断し、保育器の
ちゃん、病気と闘っている病、医療スタッフ、南部に避難できずシファ病院に避難していたガザ住を殺した。ちゃんや彼らが何をしたというのか。まれたばかりのちゃんを殺した。まだ始まったばかりの⼈⽣だ。この世でやったことは呼吸だけなのに。イスラエルはちゃんにも死刑宣告を突きつけ、執した。


 その「罪」はガザでパレスチナとしてまれたからだ。ガザでまれた、パレスチナでまれた間は皆殺しにしている。イスラエルはシファ病院にハマスの指揮所を発できず、第段階として、南部を攻撃し始めた。


  
ブッシュが「イラクは量破壊兵器を所持している」として、イラク侵略戦争に突した時と同じだ。侵略者の実はいつも同じだ。イスラエルはハマスが⼀⼈でもいるところは攻撃する、ハマスを⼀⼈残らず殺すといっている。これはパレスチナでまれたパレスチナは全員殺すということと同じだ。


 両親を、きょうだいを、族をイスラエルに殺されたパレスチナどもはその仇を討つとに誓う。当たり前のことだ。

なんの「罪」を犯したから殺されたのか。イスラエルが暴で「建国」した地に先祖代々住んでいただけだ。それだけの理由で殺されている。ハマスは消滅しても、パレスチナは次のハマスを組織するだろう。北部を爆撃し、死体とがれきのにしたイスラエルは次は南部を死体とがれきのにするのだ。

ガザの夜 

今、ガザ南部地区は料が尽きた。ミサイルに当たらなくても飢えて殺される。ガザの夜の寒さは厳しい。
 ⾬期にり先も冷たいが降った。ミサイルに当たらなくても凍え死ぬのだ。電気はない、がない。トイレが機能しない。WHOは感染症の蔓延と犠牲者の続出を警告している。ミサイルに当たらなくても、感染症で死んでいく。 


 イスラエルは占領・封鎖で
間がどの程度まで料不に耐えられ、電気も、道もどこまでぎりぎりに抑えられるか、ガザ地区のパレスチナきていけるかを75年間続けてきた。
 パレスチナはミサイルで殺されなくても、オスロ合意(1993年)後のせかけの独で気も失い、間の尊厳を奪うような、真綿でを絞められ、とうとうきる気も体も尽き果てている。


 ⾃
殺を禁じるムスリムのパレスチナに、殺者が急増している。 ヤスミンさんはガザのどもたちにハマスになってはいけないと厳しくってきたが、「今では、もう仕がないね。」と思っている。

  

「ハマスが悪い」のか?

202310を忘れるな、とイスラエル相ネタニヤフはいう。また、ハマスの暴はいけないとパレスチナを語る評論家はう。


 ちょっと待ってほしい。ハマスの動を評価、批判する前に2023107のニュースをてほしい75年前まで、さかのぼってニュースを調べてほしいとはわない。数前、1か前、半年前まででもいい。パレスチナのヨルダン川岸地区のが何殺されているのか、占領しているイスラエルの植者が銃を持ちどれだけのパレスチナを殺したか、イスラエル軍がどれだけのパレスチナを殺したかを知るだろう。


 そしてイスラエルは強盗の論理で、その都度、責任はハマスにあるとしてガザを空爆してきた。ミサイルと真綿でを絞め殺すつのやりでどれだけのパレスチナが殺されてきたことか。パレスチナにまれたパレスチナという理由だけで殺され続けている。
 

「ヤスミン」とガザで呼ばれてきた日本人女性の彼女はその著書「ハヤティ・パレスチナ 夢をつなぐカフェ」(新舎)で、隠しされ、をふさがれ、⼿⾜と体を縄でぐるぐる巻きにされ、転がされているパレスチナが最後の抵抗でを振り回したことに、暴はよくないとだれがえるのかと書いている。
  

イスラエルを止められるのは?

イスラエルの攻撃はどうしたらめられるのか。国際世論の切だ。しかし、イスラエルは国連の決定を無視し続けてきた国だ。それでも本を含む国際世論の声と動は重要だ。


カギはイスラエル社会

決定的にカギを握るのはイスラエル社会と政治だ。
 イスラエルの々がネタニヤフ政権を打倒し、せめて中道左派の政権ができれば停戦は可能だ。 その契機はイスラエルにある。10.7で殺され、また質にとらわれたたち。そのたちの家族、族、友の悲しみは何を持ってもかえることはできない。愛するを失ったの悲しみをることほどいことはない。かける葉もない。
 
 そのあなたが味わっている苦しみをパレスチナ75年間味わってきた。あなたが悲しいことはパレスチナも悲しい。いことは同じようにい。ここにてば何かが変わり始めるはずだ。 
 

今まではイスラエルの攻撃は停戦が成すると段落したものだ。国際政治は本も含めてガザ復興資の供与を約束し、停戦にる。この復興資約束だけで終わり、それと踵を接して国際社会はパレスチナを、ガザを忘れる。私はいつもそれを、またかと感じてきたが、今回は違う。

 ⼈道の回廊でガザに住むパレスチナは、シナイ半島の砂漠の新しい難キャンプに閉じ込められる。もしも、ガザの々が⼀⼈でもき延びていたらの話だが、もう復興などは夢物語になる。停戦は新たな占領と封鎖と虐殺の始まりだ。

 【ブログ注。アラブ諸国、パレスチナ人の強制移住に反対 イスラエル・ガザ戦争めぐる首脳会議で - BBCニュース


 ☆ ☆ ☆ ☆

、何週間ぶりにかヤスミンさんは、ガザの家族と話ができた。わずかな時間だ。彼らは南部ハンユニスに避難している。運よく屋根の下にいる。パンは列に並んでも買えない。冬物はもって出る暇はなかった。寒い。インターネットはそもそもバッテリーが価でだめ。電話の途中で、ミサイルの爆発がした。

 電話は、「ぼくたちのことは配しないで、ママの病気がよくなることを祈ってる」で切れた。 2023.11.19
【以上転載】……… ……… ………

【ブログ注】
せめて中道左派の政権ができれば停戦は可能だ。 その契機はイスラエルにある。」
あなたが悲しいことはパレスチナも悲しい。いことは同じように
この言葉をしっかりと心にとめて行きたい。

  イスラエル軍の南部侵攻が始まっているいま、「甘い」と言えば甘い。
  虐殺と破壊の末の占領統治の意図もあまりにもあけすけだ。
   さらにまた、「停戦・終結」で何も終わらないことも見え見えだ。
   けれども「今後はけしてパレスチナを忘れない」という言葉も虚しさが付きまとう。
  
   けれど、けれど、だからこそ、どんな場合でも上の言葉を忘れまい。他には代えられない。

   【追伸】家族たちはいま現在は「元気だ」とのこと。

 

関西派(革共同再建協議会)の『未来』に重信房子さんの発言(抜粋)が載った。
私なりにパレスチナ問題をいろいろと調べたのだけれど、やはり彼女の情報の豊かさや深さには及ばない。
 『未来』記事の上下を併せて転載させてもらうことにした。
 なお、リンクから接続すれば、京都集会の全体像も読めます。
【以下転載】……… ……… ………

 

 

一致団結したイスラエルへの抵抗
重信房さんは訴える(上)

未来第377号 (miraikakukyodo.jp)4面など
(10月15日 京都集会での発言 抜粋)

 重信房子


















(前略)

3。 「アルアクサ洪水作戦」は、なぜ起きたのか?
 今、パレスチナでは大規模な戦争が起こっています。攻撃を開始したハマスは、「アルアクサ洪水作戦」と呼んでいます。日本ではハマスの攻撃と言いますが、ガザの解放勢力が一致団結してこの作戦に参加しています。ハマスのアル・カッサム旅団、ファタハのマルワン・バルグーデイを指導者と仰ぐアルアクサー旅団、PFLPのアブアリ・ムスタファ旅団、イスラミックジハードなど、が一丸になっています。


 何故こうした大規模な作戦に踏み切ったのでしょうか? パレスチナの生存の闘争が臨界に達するほど人種差 別、民族浄化政策が続いたからです。その結果なのです。
洪水作戦はアラブ民衆に決起を呼びかけ、民衆の連帯でイスラエルや、アラブ政府や国際社会の現状を変える戦いを復権しようという意図もあります。


①去年12月末にネタニヤフ政権が成立し、これまで以上に極端なパレスチナ人への民族浄化が続きました。「イスラエルの歴史上最も過激な人種差別主義の右派政権」と西側報道が報じるほどの政権です。ネタニヤフは汚職で起訴されており、有罪になっても首相の免責特権を持てるように右派の要求を受け入れてやっと政権を作り上げ、司法改革を目指しています。


②この政権の特徴は、国際法も国連決議も無視して「占領地」と「イスラエル」という区分けを取っ払い全部イスラエルの領土としてパレスチナ人への侵略と弾圧を進めていることです。


③「ユダヤの力」党首ベングビールを、新設された国家安全保障相に抜櫂し、イスラエル国内ばかりか、これまで国防省が管轄してきた占領下の西岸地区や国家警備隊が管轄した東エルサレムの治安維持を含めて、ベングビールに全土一括統制下に置く権限を与えました。就任直後からのイスラーム聖地への挑発、扇動で入植者と軍の一体となったパレスチナ人弾圧が続きました。


④占領地併合を主張してきた「宗教シオニズム党」のスモトリッチは、財務相と、占領下パレスチナ人の出入国をも含む社会生活を統制する民生局をも管理する大臣を兼務することになりました。入植地の拡大併合、自治政府に代わって占領下パレスチナ人の税の代理徴収した財産をパレスチナ側に渡すのを停止しました。パレスチナ人の生活潰し追放を日々悪化して来ました。またイスラーム教徒にとって神聖なエルサレムのアルアクサモスクのこれまでの取り決めを無視して行動し、ユダヤ教の祝祭の場に替えようとして来ました。スモトリッチは4月、欧州で公然と「パレスチナ人など存在しない。パレスチナ人の言語、通貨、歴史や文化もない。何もない」と断じていました。こうした大臣たちが入植者を鼓舞して挑発扇動を繰り返してきました。その結果、激しい民族浄化、人種差別の弾圧挑発殺害が日々深刻化していました。


⑤ネタニヤフ政権は司法改革に対するイスラエル国民の激しい反対にも直面し、その批判をかわすべくパレスチナ人への弾圧が益々激しく続きました。この間だけでも、7月にはジェニーンでの難民キャプヘの大規模攻撃が反撃されてアパッチヘリを投入して殺戮を繰り返したり、入植者が何百人も押し寄せて村ごと破壊追放しようとしたり、パレスチナ人の集合住宅を違法だと難癖をつけて爆破したりと激しい民族浄化が繰り返され、すでに260人が殺されていました。


 ネタニヤフは9月 国連総会で「新しい中東」として地図まで掲げて勝利宣言のように演説しました。この地図のイスラエルには西岸パレスチナ自治区もガザも抹殺されてありません。シリアゴラン高原も含めて併合済みの大イスラエル地図が国連の場で堂々と掲げられました。サウジアラビアを含むアラブ諸国がアブラヒム合意を基礎にイスラエルと経済関係国交を開く「新しい中東」を作ると。(「パレスチナ問題の解決なしにイスラエルと国交を結ばない」というのがアラブ連盟の原則でしたが、イスラエルは逆に「アラブ諸国と平和条約を結びパレスチナ問題を解決する」と主張してきた長い歴史が、サウジを巻き込んで終わるという宣言でした。しかし、イスラエルと和平を結んだどの国の国民も、パレスチナ問題抜きの和平を認めていません。だから「アルアクサ洪水作戦」で各国民衆の反シオニズムの意思を力として各国政府に働きかける契機とする意図もあったと思います)


4
、 イスラエルは何故パレスチナ勢力に敗北する事態を招いたのでしょうか。
 おごり高ぶった入植者とネタニヤフ政権は、パレスチナ人、アラブ人を蔑視し、その結果、ハイテクと最強を誇る諜報機関も役に立たず、一方的に非国家主体に敗れました。現地の報道では、エジプトが1週間前にハマスの攻撃をイスラエル側に通報していたようです。モサドも情報を得ていたと考えるのが自然です。結局ネタニヤフが、ハマスらの攻撃を望んだとみるのが妥当だと思います。どうせ手も足も出ないガザにいるパレスチナ人なんかに何が出来るのか、飛んで火に入る夏の虫、とばかりにハマスに暴れさせてそれを口実に根絶やしにしてやろうと、高をくくっていたのだと思います。

 ところがパレスチナ解放勢力側は、50年前の中東戦争を記念する日を選び、あの第四次中東戦争を思わせる規模の大攻撃をやってのけました。ネタニヤフ政権は、大慌てで遅れてハマスを根絶やしにすると大虐殺をはじめています。ガザを封鎖し、水、食料、電力も完全停上しました。この封鎖は2006年にハマスが選挙でファタハに勝利して以降、ガザヘの集団懲罰の如くずっと制裁封鎖は今に至るまで続いてきましたが、さらにもっと徹底的です。 (つづく)

一致団結したイスラエルへの抵抗
重信房子さんは訴える(下)

未来第378号 (miraikakukyodo.jp) 8

4、(承前)京都市の40数パーセントにしかならない土地に230万人がおしこまれて暮らすガザ地区は「天井の無い牢獄」と言われてきました。イスラエル国防相は、パレスチナ人を「ヒト型動物」と非難しましたが、それはナチスがユダヤ人を非難した言葉であり、地上戦がこれから正当化されようとしています。パレスチナ人の命をどうでも良いと考えているイスラエルの指導者に、人質を大切にする考えはありません。米欧の政府がハマスを非難し、イスラエル支持の大合唱をしている限り、更に空爆、地上戦による戦争犯罪を繰り返すでしょう。
 わたしは、パレスチナの友人たちと共に闘い、生と死の命を日々見つめる中で生きてきました。

 

私たちは戦いの中で、無関係な民間人を巻き込み危険に晒し被害を与えた過ちも犯して来ました。だから自分たちの反省としても今こそ訴えたい。どんな戦時下でも武器を持たない人の命を奪うことは許されないと。
 自らの反省としても、どの、誰の命も奪い合って欲しくないのです。イスラエルの音楽祭など、武器を持たない民間人を殺したり、人質とすることも、ガザの無辜の住民たち民間人をシステマチックに無差別に虐殺することも、唯憎悪を広げ解決を遠ざけるということを、私は自らの闘いの教訓として訴えたいのです。特に、イスラエルは、こうした戦争犯罪、国際法無視の占領政策が日々、パレスチナ人を解放勢力に育てていることを知らないのでしょうか。


 私がPFLPにボランティアとして戦い始めた記録の一部は、去年出版した『戦士たちの記録』(幻冬舎刊)で記しています。(その中で述べているように、イスラエルや西側のメデイアは私がリッダ闘争を企画したり関与した様に印象操作をしていますが、私はリッダ闘争に具体的には何も関与していません。しかし占領に抵抗するPFLPのリッダ闘争を支持し、義勇兵として戦った仲間たちの、決然としたパレスチナ解放に命を捧げた献身を心から敬愛しています。又、日本赤軍は民間人を盾にしたり間違った戦い方をしましたが、人を殺したことはありません。これも印象操作されていますのでひと言付記します。)

5、 誰が占領者なのか? はっきりさせて停戦をもとめよう。

ハマスなどパレスチナ勢力を非難する前にまず考えてほしいのです。だれが占領者なのか? と。イスラエルが占領者であり、パレスチナ人が占領された土地に住む被占領者、被害者であるということ。この前提を抜きにした発言が横行してきたことが、平和解決をここまで損なってきました。ガザの「人道危機」ではなく、ガザのパレスチナ人に対するイスラエルの「戦争犯罪」なのです。まず占領者が裁かれ、占領をなによりも終わらせるべきなのです。占領者と被占領者の暴力を同列に置いてどっちもどっちと論じるのも欺瞞です。パレスチナ側は被害者なのです。占領に対して、人間の尊厳を掲げて戦うことは国際法、国連決議でも認められてきました。世界人権宣言に基づく権利を勝ち取る抵抗権は世界の人びとの奪われてはならない権利です。まず国際社会がこぞって占領をやめさせる方途を作るべきでしょう。


 そしてあの京都市の40数パーセントの土地に230万人のパレスチナ人が押し込められ、出入りを許されない監獄と化したガザに対する停戦と包囲解除を訴えることが火急の問題なのです。ウクライナでロシアの侵略に抗議して戦っているウクライナ人が英雄なら、イスラエルの占領に対して70年以上戦っているパレスチナ人も英雄です。テロリストではありません。

6、略

7、今こそイスラエルの占領に制裁を! 国連決議の再構築を!

パレスチナ、中東情勢はこれからどうなるでしょうか。
今年9月はイスラエルとPLOアラファト議長の間で合意した「オスロ合意」から30年目に当たりました。合意したイスラエルのラビン首相は暗殺され、ネタニヤフ登場によって変わりました。パレスチナに不利なオスロ合意に基づく和平交渉さえも拒否し続けたのがネタニヤフ政権でした。

 

そして臨界に達したパレスチナ人の怒りは、「アルアクサ洪水作戦」となって爆発しました。イスラエルは、敗北に衝撃を受けてパレスチナ人の生存を更に狭め、民族浄化の徹底的な暴力支配をこれまで以上に続けるでしょう。アラブ諸国も国際社会も目先だけのパレスチナ問題解決の見直しを問われるでしょう。アブラハム合意を結んだ国々を含めて、どの国のアラブ民衆もパレスチナの大義を支持し支援して共にある以上、アラブ諸国政府はイスラエルと足並みをそろえることが難しくなるでしょう。今、占領者の側にたって、平和や民主主義を語る米国の二重基準を、ウクライナと比べてみて欲しい。また「すべての当事者に最大限の自制を」という日本政府の呼びかけも、これまでそうであったようにイスラエルの占領と国際法無視を批判し抜くことなしに解決することが出来ません。

今こそ、この戦争を中東情勢の平和的解決への転換のチャンスとして、パレスチナ問題の解決を求めます。それは、イスラエルの占領地からの撤退、パレスチナ人の民族自決、難民問題の解決を目指す国際社会のイスラエルに対する包囲からはじまる公正なアプローチこそが問われています。世界が忘れている国連決議181号に立ち返ることが、公正な解決の道だと私は思います。あえて私は国連決議181号を訴えたい。


 1947年の決議181号では、ユダヤの国とパレスチナアラブの国、2つの国を作ること、エルサレム地区は国連が管理することを決定しました。それを無視してイスラエルが占領を続けていること、それを米国が無条件に支援してきたことが戦後秩序を歪め破壊してきたといえるからです。ガザのパレスチナ人の命を護る戦い、人質を護る戦いは、ウクライナ、パレスチナ含む戦争を停止させ反戦平和を闘いとることと一つです。


 イスラエルの戦争犯罪を告発する戦いは既に世界各地でパレスチナ人に連帯して広く行われています。こうした世界の動きに目を向け想像し世界とつながる日本を描いて欲しいのです。これから厳しいイスラエルのパレスチナ人への弾圧が続くでしょう。更にイスラエルはレバノン、イランヘの侵略を射程に入れています。でも私は悲観しないで連帯します。民衆のシオニスト・イスラエルヘの闘争心は更に深まるのを知っています。


 パレスチナの友人が言っていました。「希望を持ち続ける限り希望は消えない」と。もう一人の友人が言いました。1990年代のことですが、「今世紀は負けても、次の世紀には必ず勝つ」と。世界は最早、米欧諸国の二重基準で壊れた国際秩序をあてにしていません。国家レベルですがBRICSでは、 サウジアラビア、UAE、イラン、エジプト、という中東の四カ国を含む6カ国が新たに来年から加わります。世界のエネルギーの6割を掌握し、脱ドル体制を目指すでしょう。8月キューバで開催されたG77プラスチャイナは既に34カ国が加盟しており、首脳が集まりました。議長国として登壇したキューバ大統領は、途上国は不平等な貿易や気候変動問題などで先進国の犠牲となってきたと批判し、「われわれグローバルサウスが、何世紀もの間続いてきたゲームのルールを変える必要がある」と主張しています。


 世界は資本主義の一元的文明ではなく、自然な流れとして多極的な多文明の社会を求めています。50年、百年先を考えればよくわかります。
 日本が今のままでは心配です。自民党の米国政府追随の戦争政策、立ち遅れた家父長的文化を変革して、アジアと善隣友好的に立つ日本を生き延びさせましょう。国内の暮らしの中からの反戦の行動とともに、国境を越え、二重基準を排した、より公正な世界秩序を求めるパレスチナを含む人民連帯の行動と結び合って、何としてでも日本の戦争への道を押しとどめたいと願っています。(おわり)

中央派の春季論文は、中央派の内部でも新たな混乱を生んでいそうだ。
と思ったら、意外⁉中央レベルでは凸凹を含んでそれなりに統一性がありそうだ。
 ここでは中央派系の機関紙などからのいくつかを時系列的に紹介する。
 【ブログ注】洞口さんの記事では「viewボックス」なるものが浮上してしまいました。目障りならクリック⇒左上に移動 で小さくして下さい。

まずは杉並区議会での洞口議員





3月3日の本会議で杉並区議会の

『ロシア連邦によるウクライナ ...

動労千葉のDC新聞 2022/3/17

(声明) ウクライナ軍事侵攻を直ちに停止せよ!


2022/3/17
 -これは、労働者の団結を砂粒のように解体し侵略戦争に動員していく帝国主義の常とう手段だ。 動労千葉を中心に私たちは、2022春闘においてストライキ ...

「国を守る」 のではなく、 戦争をする自国政府と闘うことが問われています。
  ロシア国内では多くの逮捕者を出しながら反戦デモが闘われています。 ウクライナ国内でも徴兵を拒否して労働組合が闘っています。 世界の労働者は、 戦争をする自国政府と闘っています。


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関西労組交流センターが大阪市議会に抗議https://www.k-center.o rg/wp/2022/07/post-6345

3月28日、大阪市議会が在日ウクライナ大使のオンライン演説を行ったことに抗議し、関西労組交流センターは緊急の抗議行動を市役所前で行いました。

2022年7月5日

 三たび戦争が世界をのみ込もうとしている。われわれは切迫する核戦争の危機と隣り合わせで生きている。われわれは歴史の岐路に立っているのだ。全世界の労働者と固く連帯し、眦(まなじり)を決してこの戦争を止めるための闘いを開始しなければならない ...
 われわれは、ロシアのウクライナ侵攻をつよく弾劾する。しかし、米政府が主導したNATOのすさまじい東欧拡大政策、巨額の武器援助の歴史を見れば明らかなように、この戦争の真の原因をつくりだしたのはアメリカでありNATOだ。資本主義は成長の余地を失い、世界中が激しく衝突している。新自由主義が、自らが生み出した矛盾によって大崩壊しようとしている。それが戦争を生み出している真の原因だ。

【ブログ注】
 ①動労千葉だけが「ロシアの侵攻」という言葉を使って「弾劾」してはいる。
 ②「元凶は資本主義と新自由主義」論は揺るぎもない。
 ③動労千葉声明のもう一つの特徴は、
真っ先に「ロシアの反戦デモ」で、続いてウクライナ国内での徴兵拒否運動のみが取り上げられている【注 下記参照】。ウクライナの国家であれ人民であれ、防衛戦争や抵抗運動は、すでに今後も、評価や連帯・支援の対象外ということをスッキリさせたらしい。「世界の反戦闘争以外の闘いに価値はない」ということらしい。

 複雑で錯綜した【諸問題】を二分してぶった切ることですっきりとした気分なのだろうか?

【ブログ注】

白土 兵器の支援、経済制裁、ロシアによる侵略…トータルしながらの所論は、当ブログでもなかなか言及しえていないのも事実だけどね。前回は主な問題を網羅しながらだったけど、この際あえてもう少し「反スタ」としても歴史的に遡ることが必要なのだろうか?

 かつて、ベトナム反戦の頃、共産党の運動方針は「諸要求貫徹・統一と団結」だった。運動綱領的には「ソ連・中国などの社会主義諸国を先頭にした国際平和勢力の下に団結して」とか言っていたね。「帝国主義の手先・スパイ=トロツキスト」との闘いこそが「第1義」でもあった。それでも「ベトナムの解放勢力(?)支援」はくっ付いていて、たまに「武器購入のカンパ」なんていうものもあった。「冷戦下の反スタ…」
 ロシアの侵攻には既視感がある。ソ連時代のハンガリア侵攻だ。東ヨーロッパ=旧ソ連圏という面でも同様だ。革共同の「反スタ」の原点になる。今のロシアがスターリン主義かどうかは別にして、
「スタの継承」という側面は確かにある。プーチンにとっても「ロシア帝国の版図」「歴史的土地」を継承したソ連の崩壊への屈辱感は言われるところだ。要は中央派にとっては「スタでも完成した帝でもない」「今や新自由主義=反帝唯一」のあてはめということかもしれないが、現実を無視した議論だ。

山 ウクライナから見れば、ロシア帝国⇒ソ連⇒ロシアに一貫して流れる「帝国の論理=大ロシア主義」が「スラブ諸民族の交流・共生」にとっては避けられない問題なのでもあるけれど、そういう「民族抑圧」の課題は、やはり今の中央派特に新執行部にとっては排除すべきものなのだろうか?「プロレタリア国際主義=階級一元論」では論外なのかもしれない。
 全体の論調としては「ロシアを追い込んだ米欧=NATO」論。ただこの場合、我々の世代では、「日本を追い込んだハルノート」をことさら語る歴史修正主義者と重ね写しになる。この辺の「無防備さ」は「幼さ」としか言えない。
 それ以上に、「中国(への)侵略戦争の切迫」こそがすべてということらしい。「米中対抗=世界戦争」論とも一味も二味も違う言いまわしで、「反帝(反米帝)」一辺倒だ。これはこれで、新執行部の独特な世界観を示しているようにも見える。
 ベトナム反戦・イラク・アフガンなどでは「米帝と日米安保」そして「在沖米軍」は不可欠の問題だった。この間は、清水氏の下で「日米のアジア共同侵略論」や「米帝のアジア重視論」一辺倒でイラクでの「人間の盾」運動への参加も非難されたと聞く。「ウクライナよりも本番は中国侵略」という議論もその限りでは一貫性もあると言えなくはない。
中 
「中国の台頭」つまりは「不均等発展」はその限りで第2次大戦と似た構図だと思う。香港の民主化運動の圧殺もチベット・新疆=ウイグル侵略も、そして台湾問題も、「不均等発展」絡みでもある。よく分からないのは、「中国侵略」の概念だ。これは「経済侵略」ではない。
 「大変だ、もう終わりだ。周り中はみんな裏切者ばかりだ。自分たちだけが孤立してかつ正しい」とだけがはっきり聞こえてくる。
 動労千葉の「徴兵拒否の闘い」論は一面共感もある。けれど、この議論は「どこからどこに行こうとしているのか」が不明だ。ロシア革命での内戦や干渉戦争にもあらてめて適用し直すことまでは含んでいそうにもないらしい。「赤軍(国軍)への徴兵」のことだけど。ま、お互いに混沌ということかな?
 「孤独な選民意識」だけが透けてくる。心の奥では、「レーニン主義での一党独裁」だけが析出している。そんな気がする。「カルト化」という言葉がやはり合いそうだ。
 天田3人組の自滅で「60前後の若い世代」が後を襲っても、「若さも新鮮さも」感じられない。再建を主導したとする「全国WOB=全国労働者組織委員会」もこの問題では影も見えない。
 かつてのベトナム反戦や「民族解放=革命戦争論」の息吹は形も見えない。「終わってるね」
桜 現場ではそれぞれの感覚で動ければ、中央が何を言おうがどうでも良いという感じが強まりそうでもあるね。むしろ活動する場所を得ている人と、そんな場所を持たずに動員だけに応じるような場合とでも、差異は大きそうな気がする。

【ブログ注】「徴兵拒否運動」とは以下のような記事を指すのだろうか?
      技術上、同じ記事がダブっているようですが…

「国家のため国民が戦う」が当たり前でなくなる日──ウクライナ侵攻の歴史的意味

<ロシアで戦争を支持しない若者が国外脱出を図る一方、多くのウクライナ人も「国家のために戦う」ことを当たり前と考えているわけではない。この侵攻

2022.04.05
「祖国防衛は義務」 ゼレンスキー氏、出国求める請願に否定的
   ゼレンスキー氏、男性の出国求める請願書に「故郷守ろうとしてない」
    [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル 
    ウクライナ出国は「恥」「兵士として戦え」
  • 2022/06/09 · 戦禍のウクライナで、出国する自由や「前線に立たない自由」を求める市民たちがいる。ロシア軍の侵後、18~60歳のウクライナ人男性の出国が ...

  • 10 時間前 · 市民として戦争ついて情報を発信する. ──2月のロシアのウクライナ侵攻前、日本のテレビ局ウクライナついて発信させて
    【補】上記の検索結果は、別記事で改めて再掲の予定です。
    【ブログ注】しばらくお盆休みのつもりです。
















    いと連絡を ...

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