はじめに
私は今、タクシー乗務員だ。この原稿のほとんどは仕事中に書いた。駅やホテル、オフィスビルでお客さんを待つ間に、せっせと書きつけた。休みの日に、赤入れする。
事実について、出来るだけ当時の思いを基に書く事に努めた。論じるのは他人に任せよう。「1次資料」として使えるものにしたい。そして、多くの人々が体験を出し合う中から、全体像が出て来ればいい。
本文中、私自身の名前は当時の組織名を使うことにした。、1章の横浜時代は「黒田」、2章の神奈川支社では「白土」、4章の「本社編集局」以降は「刈谷」。筆名は「森田」。80年代は写真班。これで私が誰かは知る人ぞ知ることになる。
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