新藤 健一(元共同通信)
移送先の医療センターで
だが翌29日未明から容態が急変し危篤状態にあった。
30日夜、医療センターから妻の星野暁子さんに「星野文明さんは同日午後9時44分、死去した」と連絡があった。
通知人やその家族、弁護人らは徳島刑務所の段階から、本人の体調がすぐれないことを、長らく、また繰り返し、具体的な症状をもって指摘し、適切な検査を求めてきました。当職らも何度も書面を送付してきました。にもかかわらず、肥大化した患部を有する進行癌が突然発見され、突然貴医療センターに移監されたことは、徳島刑務所の医療措置に重大な過誤があったことを示すものです。
特に仮釈放審理において「心身の状況」は調査事項であり(犯罪をした者及び非行のある少年に対する社内における処遇に関する規則第18条4号)、同事項に変動があった場合には刑務所長には保護観察所長への通知義務があります(同規則第7条8号)。
この点、遇知人は3月4日、エコー検査を受けています。エコー検査は、超音波を発する装置を当て、音波のはね返る様子を画像にすることで体内の状態を観察する検査であり、結果は直ちに判明するものです。
特に、患部の大きさは肝臓の半分ほどで非常に肥大化していたのですから、刑務所は少なくとも検査直後に直ちに患部を認識、把握していたはずです。
通知人は4月17日の移監前夜になってはじめて、徳島刑務所の医務担当からエコー検査の結果、肝臓に問題があり、医療施設での検査が必要という結論になったことを知らされました。3月14日には、四員会の井坂委員長が通知人と直接をじていますが、その際にもエコー検査の結果には言及されず、ことさら体調についても話題になっておらず、同検査結果を把握していなかったと思われます。
仮釈放審理の結果通知の直後に突然、貴医療センターに移送するほどの病気の疑いが告知されたことは、通知人に進行癌の疑いがあるという「心身の状況」について徳島刑務所が隠蔽したか、もしくは適切に報告せず、その結果、仮釈放を認めさせないように画策した疑いがあります。仮に徳島刑務所において通知人の「心身の状況」について正確な報告がなされていなかったとすれば、仮釈放をしないという四国地方更生保護委員会の判断の前提に誤りがあったとの重大な疑いが生じています。
移送先の医療センターで
だが翌29日未明から容態が急変し危篤状態にあった。
30日夜、医療センターから妻の星野暁子さんに「星野文明さんは同日午後9時44分、死去した」と連絡があった。
通知人やその家族、弁護人らは徳島刑務所の段階から、本人の体調がすぐれないことを、長らく、また繰り返し、具体的な症状をもって指摘し、適切な検査を求めてきました。当職らも何度も書面を送付してきました。にもかかわらず、肥大化した患部を有する進行癌が突然発見され、突然貴医療センターに移監されたことは、徳島刑務所の医療措置に重大な過誤があったことを示すものです。
特に仮釈放審理において「心身の状況」は調査事項であり(犯罪をした者及び非行のある少年に対する社内における処遇に関する規則第18条4号)、同事項に変動があった場合には刑務所長には保護観察所長への通知義務があります(同規則第7条8号)。
この点、遇知人は3月4日、エコー検査を受けています。エコー検査は、超音波を発する装置を当て、音波のはね返る様子を画像にすることで体内の状態を観察する検査であり、結果は直ちに判明するものです。
特に、患部の大きさは肝臓の半分ほどで非常に肥大化していたのですから、刑務所は少なくとも検査直後に直ちに患部を認識、把握していたはずです。
通知人は4月17日の移監前夜になってはじめて、徳島刑務所の医務担当からエコー検査の結果、肝臓に問題があり、医療施設での検査が必要という結論になったことを知らされました。3月14日には、四員会の井坂委員長が通知人と直接をじていますが、その際にもエコー検査の結果には言及されず、ことさら体調についても話題になっておらず、同検査結果を把握していなかったと思われます。
仮釈放審理の結果通知の直後に突然、貴医療センターに移送するほどの病気の疑いが告知されたことは、通知人に進行癌の疑いがあるという「心身の状況」について徳島刑務所が隠蔽したか、もしくは適切に報告せず、その結果、仮釈放を認めさせないように画策した疑いがあります。仮に徳島刑務所において通知人の「心身の状況」について正確な報告がなされていなかったとすれば、仮釈放をしないという四国地方更生保護委員会の判断の前提に誤りがあったとの重大な疑いが生じています。